Reflections

時のかけらたち

悲しみの中で ・・・in the grief of losing an old friend

2023-05-18 23:52:18 | old familiar faces

今週の月曜日の朝、私たちの間を激震が走りました。
体調を崩していた中学校の時からの友達の思いもよらない訃報です。
今年になってから、中高の同級生のI君のバースディ・ライブのことで親しかった友達と連絡を取り合って
いたのですが、Aちゃんから返事がなく、クラスメートも年賀状が来なかったので心配していたと話していて
何か嫌な予感がしました。彼女は一番先に年賀状が届く人で毎年どこか心待ちにしている友人です。今年は
私が毎年新年になってから作る年賀状にだいぶたってから返事が来て、体調のことは何も書いていなかったので
その後気にしていませんでした。それにしてもコンサートのレスがないのでしつこく連絡したら、Aちゃんが
入院中であることをご主人が連絡してくださいました。3月の初めの頃でした。

そろそろ退院かしらと思われる頃にスマホが繋がり、少しの間だけ、お話できて、相変わらずやさしい
かわいい声でご主人が何でもやってくれるのと話していたことが印象に残っていました。

その後退院して、自宅療養な感じがしたので、会いたいけど病状がよくわからないので片田さんの画文集を
送ろうかと思っていたところに、突然の連絡でした。日曜日に葬儀を済ませた後のことでした。
あまりにも突然なことだったので、信じられず、ご冥福を祈るという言葉さえ出ませんでした。

ごく親しかった人にだけお知らせしたら、仲良しだったI君からは中学時代お腹が痛くなるくらい笑って過ごした
彼女との思い出とともに切ないと書かれたメールをいただきました。病気だということも早く知らせなくてはと
思っていたので間に合わなくて申し訳ないと思いました。

ライブをするI君からも驚きのメールが来て、ライブの時に彼女に捧げる曲を弾くから、他の人にも驚かせない
ためにも亡くなったことを連絡しておいてとお願いされました。

Aちゃんのご主人には数年前にはじめてクラス会や同窓会を立ち上げる時、力になってもらったことや、それから
I君の鎌倉の茶室に遊びに行ったり、三田村君の漆工芸を見に何回かギャラリーにご一緒したことをお知らせして
私がカンカンであることを知らせたら、わかってくれたようで細かくいろいろ状況を知らせていただけました。
病名も知らなかったので、重い病気ではないのか心配していました。6月に納骨とお聞きしたので、その前にお線香を
あげに行くことも快く受け入れていただけたので、友人と5月末に伺うことにしました。

私の母もクラスにお母さんみたいな人がいるねと話していたくらい、だれに対してもやさしいAちゃんはだれからも
愛されていました。きゃしゃな細い女の子なのにお母さん的でした。彼女は結婚が早くてお子さんも確か4人育てました。
3人だったかな? 彼女自体は3人兄弟の末っ子で、すぐ上のお姉さんとは文通したりした楽しかった中学時代です。

今年に入って親しかった人を2人も亡くした私です。自分もあと何年生きるかわからないけれど、寂しいことですね。
年を取っていくということは・・

 

ふちを薄い緑にしたのがよかったかな・・・
16日のボビンレース教室の帰りに寄ったお茶の水の額屋さんでちょうど回りが若草色の写真立てがあったので
入れてみることにしました。

 

さゝまで買い物をした後、文房堂ギャラリーのカフェでカフェオレを飲んで
小川町の草土舎まで額縁を見に行きました。

 

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雨のかるがも茶席 ・・・ Karugamo Tea Ceremony on a rainy day

2023-05-16 23:59:45 | a day in the life

5月11日

検査入院から戻った翌日に目白庭園の茶席にお邪魔しました。

このイベントを知ったのはカルガモの赤ちゃんを見に行ったつい最近のこと。
HPでカルガモが何羽生まれたのか調べていた時のことでした。

お茶はコロナの流行ですることさえ大変難しい時期が続きました。
やっと集まってお茶が頂けるようになったかと思います。

近くでお茶に触れることができるなんて思ってもみませんでした。退院直後でしたが
お茶をいただくだけならできそうだし、1か月に一度あるかないかのこのイベントに
行きたくなり、午後出かけて行きました。雨だし前日まで病院にいたので楽な洋服で参加です。
チケットは当日並ぶのであせって出かけてなんと忘れたことのないスマホを忘れ、家を出てすぐ気が
ついたのですが、取りに戻ると当日券が売り切れたら困るのでそのまま行きました。

流派にこだわらず、お話を伺うのは面白いとは思いますが、表千家が多いのも嬉しいです。
この日は八代宗晴先生という80歳超えのおばあちゃま、とても気さくなかわいい方でした。

後ろの方にいたら、隣にいらした和服の方と一緒に前の方に行かされてしまいました。正客は男性が来ていたので
その方が収まっていました。和服の方は次客となりました。椅子に座っている方も数名いたし、台湾とデンマーク
から来た人もいて、何か自由で堅苦しくないお茶席で楽しかったです。私は小さな正座椅子を借りました。

お茶をいただいた後、先生からいろいろ説明がありました。

今回のテーマは「水」ということで、お軸は蓑傘。
かぶると上が見えなくなって、人と比較しないというような意味だったような・・・
又は身の丈に合った・・ と言うような意味とのかすかな記憶。

スマホを忘れたので、お写真は隣に座られた和服の方から送っていただきました。
公開を快諾していただきありがたく思いました。

 

ミズバショウの棗は、先生のご主人が撮った写真をデザインして輪島の作家さんに作って
もらったオリジナルとか・・

お茶杓は珍しいべっ甲と象牙のもの。

リョウブ、ミヤコワスレ、ヒメユリ 江の島さざえ籠に入れて

 

終わってからも雨も降っているし、雑談が続きました。
池にはカルガモちゃんが・・

主茶碗は高麗茶碗で雨漏り出(雨漏り)
次客は竹の模様のお茶碗で、花の季節だと外に花があるので、かえって緑を
選ぶことがあるとか・・

お菓子は板橋 梅香亭 の水牡丹

梅香亭と言う名前は私が吉祥寺で若いころお茶を習っていた時と同じお菓子屋さんの名前です。
神楽坂にもありますが、吉祥寺店はずいぶん前に閉じています。懐かしい響きです。

お茶名も「式部の昔」でこれも懐かしく、よくお稽古で使っていたものです。

お釜のこととかいろいろ説明があったのですが、ちょっと分かりづらいものもありました。

スマホを忘れたのでLet's Enjoy Tokyo より写真をお借りした赤鳥庵

お隣の方とはまた次回もお会いできるといいですねと話してお別れしました。

お茶席でお茶をたてている所とかは撮影できないので、昨年のお茶会の様子がありましたので、
別の先生のですが、リンクを貼りました。

カルガモ茶席 目白庭園内 赤鳥庵 (2022年 6月)

 

May 11  2023   Mejiro

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イタリア文化会館での若手によるコンサート ・・・ duo recital of cello and piano by young artists

2023-05-15 23:59:44 | music

今日は朝一番で悲しいお知らせがあって、ちょっと立ち直ることができないほどのショックでした。
それでコンサートの後でメモを書いていたものをアップします。
イタリア文化会館でのコンサート、検査入院で11日までは予定を入れないでおいてくださいと言われていたので
とりあえず予約を入れていたものです。無料で芸術に触れあえる機会を与えてくれるイタリア文化会館で
連休中のイタリアを代表する名優トニ・セルヴィッロによる朗読劇「ダンテの声」は素晴らしかったです。こちらは
イタリア映画祭と一緒にアップの予定です。

 

5月12日

チェロとピアノのデュオコンサート

イタリア文化会館でチェロのリサイタルがあることを知り申し込んでいたので夕方聴きに行ってきました。

 

マティルデ・アゴスティ チェロ
シモーネ・サンミケーリ ピアノ

プログラム
クロード・ドビュッシー(1862-1918)
 チェロ・ソナタ(1915)

オットリーノ・レスピーギ(1879-1936)
 アダージョと変奏(1921)

セザール・フランク(1822-1890)
 チェロ・ソナタ イ長調(1886)

アンコール曲は最初の1曲はよく聞く曲なのにわからなくて、もどかしく、現在イタリア文化会館に問合わせ中です。

ドビュッシーのチェロソナタを聴いたのは初めてではないかしら?
ドビュッシーらしい何か水の中から映像が浮かぶような、心の幕を剥いで行って現れてきた私の大切なものを
感じながら聴いていました。自分の真実な気持ちに気が付くような音楽です。
途中、フォーレを連想させるフレーズもありました。なかなか思い出すことのなかった父方の祖母の顔も
浮かんできました。私の魂に最も近くにあるものも感じました。

レスピーギの曲はどこかノスタルジックなものを感じる曲でした。イタリアものなので得意なのかしら
とも思ったり。ピアノは最初の曲では少し荒々しく感じてしまいました。ファツィオリ社のピアノのせいかとも
思いましたが、フランクの時には柔らかいタッチでひかれていました。曲により全く違う弾き方をしていました。

最後のフランクのこの有名な曲ですが、チェロの音が時々不安定になり、ピアノとのアンサンブルもはずれていくような
所がありました。ちょっと聞いているのがつらいようなところがありましたが、時に美しかったり・・ いつも超一流の
アーティストで聴いているせいか・・ 改めてチェロと言う楽器の難しさを感じました。まだ弾くのがやっとの若い演奏家です。
応援する気持ちで聴いていました。

アンコールの1曲目も同じような感じ。2曲目はとてもリラックスしていました。

若手によるこういうコンサートを企画して聞かせていただけるイタリア文化会館にはありがたく思います。

 

行き道に道路沿いにキンシバイが奇麗に咲いているのを見ました。

 

 

 

 

次回6月22日コンサートをチェンバロの音が聴きたくなって帰ってから申し込みました。
イタリア文化会館は地下鉄で自宅最寄り駅より10分の所にあるので行きやすいロケーションです。

 

May 12  2023  Kudan

 

 

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初めての日光植物園は開園日 -2 ・・・ first Nikko Botanical Garden visit was opening day of the season -2

2023-05-14 23:59:39 | wonderland

検査入院の前までに日光植物園を全部載せたかったのですが、タイムアウトでした。

4月1日の続きです。
前回は植物園についてから、13:30の延長のガイドツアーの前まで載せましたが、今回はガイドツアーからです。
その前の日光に着く前の車窓からの写真も追加して・・ 

日光植物園

東京をちょっと離れて、日帰りでも旅行気分。車窓からの景色を見て、目的地に近づく感じが好きです。

家もみんな大きいし、どんな生活をしているのだろう、この地方の産業ってどうなのかとか
いろいろ思ってしまいます。

お弁当はいつも同じ。おにぎりかサンドイッチです。

午後のスケジュール
13:30~ 園長による園内ガイド
15:15  バスで日光駅に
なんとこのバス、4月1日にダイヤ改正で10分発に変更になっていてびっくり。少し早めに来ていたので大丈夫でしたが。
15:48  けごん38号にて帰京
18時過ぎには帰宅

ガイドツアーの集合場所は庁舎で前回休憩所と書いてしまいましたが、中は休憩ができる場所があったように聞きましたが、
庁舎が正しい呼び方です。

8 庁舎  10 実験室

 



集合場所の庁舎は松平家の別荘として100年以上前に建てられた建物で、後ろに女峰山が見えています。
(日光植物園のHPより写真をお借りしました。)

 

ミスミソウ(ユキワリソウ)

 

一面のショウジョウバカマ

花の名前はラテン語でつけて登録します。名前の最後には発見して命名した人の名前を付けると
説明がありました。

 



ミチノクフクジュソウ

 

コミヤマカタバミ
ユリワサビも咲いていたのでしたが、写真は撮っていませんでした。

初めて見た一面に咲く小さな花 トキワナズナ(ヒナソウ)

カエル様も登場・・・

 

 

赤い屋根の実験室は太平洋戦争中の田母沢御用邸疎開時に明仁上皇陛下がご学友と勉強に利用されていた由緒ある建物で、
植物園のシンボルの1つ。

ここも近くに御料地があり、皇室との関係の深い場所でした。

 

ハイマツは背が低く柔軟で高山に適しているとか・・・

 

 

イワウチワ

コキクザキイチゲは紫の小さな花でした。

ウスバサイシン


 

 

アズマイチゲ

コミヤマスミレ?

今年は城山カタクリの里に行かなかったので、たくさんのカタクリの花を見るのは初めてでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ネコノメソウ

ヤマエンゴサク

 

タムシバ

アカヤシオ

 





 

 

 

ウスバサイシン フタバアオイ?

 

 

入園するときに買ったのはバイカオウレン、障がい者の環境整備チームの方たちが作ったものです。

ガイドツアーの前にバイカオウレンやコガネネコノメソウを見ておいて良かったです。
ツアーではそこは行きませんでした。

昨年より2週間早く開園したので、最後のバイカオウレンが見れたかと思います。

Uさんとの珍道中・・スリリングで楽しかったです。

 

April 1  2023  Nikko

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病院で読む「森と生きる」 ・・・ "Living in the Woods" : the best book to read in a hospital 

2023-05-13 22:57:45 | books

入院のお供はスマホで聴くイタリア語とクラシック音楽、そして本数冊。

森と生きるシリーズも3作目です。

森で暮らす片田さんはまるで鳥の仲間みたいに感じられます。病院に持って行く本は1冊はヴィジュアルなものと
思っていました。植物関係もいいと思いましたが、重たい本は止めて鳥と花の絵の画文集にしました。仏教関連の本は
病院で読む本ではないと持ってきて読んで思いました。気持ちはそれどこではないのです。何か心が明るくなる方がいい
です。病院では時間があるので絵も隅から隅まで眺めて楽しくなります。片田さんの本が好きなのは鳥だけでなく植物が
一緒に描かれているところです。植物から自然の世界に入って行った私にとって、いろいろ知ることができて嬉しいです。
それに付いている文章の中に片田さんが現れるので、植物と鳥と片田さんと・・・3つの世界が一つになって何かとても
親しみを覚えるのです。

片田さんの本を見ているとまだ鳥の名前を知ってからそれほど経っていないのですが(とにかく鳩とスズメとシジュウカラ、
メジロ、カラスくらいしか知らなかったのですから)、私がその鳥たちと出会った時の光景など思い出しています。
軽井沢で見たたくさんの小さな黄緑色っぽい鳥がカワラヒワでした。本当に群れてパーっと地面にやって来ました。新宿御苑
でもたくさん見たことがありました。のちに軽井沢で再び見た時、じっくり見れたのか意外と羽根を広げた時奇麗だと思った
ことがありました。
片田さんがきれいな鳥だけでなく、ちょっとかわいそうな鳥を見ても腕まくりして美人さんに描いてあげるという心意気が
好きです。私も初めてカシラダカを見た時は、確か小峰公園だったと思いますが、遠くのぬかるみに降りていてかわいくない
とその時見たルリビタキと比較してしまいました。でも後ほど霧ヶ峰でホオアカを見た時は、私も見方が変わってきて
かわいく思えました。みんなその子なりの可愛さがあります。でもまだまだ初心者でヒヨドリが来たらなんだヒヨかとがっかり
したり、ムクドリだと写真を撮らなかったりして・・・ やっぱりカワイイ子の方に目が行ってしまい、ジョウビタキの女の子や
エナガに出会ったらキュンとしてしまいます。猛禽類への道はまだまだ遠いです。
「コゲラとマユミ」では去年だか高尾山での人だかりで初めてコゲラが赤い実を食べているところを見ました。いつもは宇宙人的な
顔に見える(白いところがウルトラマンの目のように思えてしまって)コゲラがまるでメジロが無心に花の蜜を吸うように
赤い実になりふり構わずとりくんでいる姿を見たことを思い出しました。コゲラはいつもは木を忙しく上ったり下りたりしてギ~と
鳴いてここにいるよと知らせてくれるかわいい鳥です。友達ともコゲランとよんで人気者の鳥です。
片田さんの本を見ながら、自分と鳥とのつながりなど思い出したりして書くととりとめがなくなってきました。

 

 

片田さんの描かれる鳥を見ると愛情にあふれていることを感じます。特に目がかわいいの。
どの絵も好きですが、トラツグミもいいけど「マヒワとハンノキ」の絵がとても好きです。生真面目な目をしていると
書かれているところが面白いです。私はかわいい目と思いました。植物とのコーディネーションも良く絵として色あいも
好きだしお気に入りです。

画文集の中には信州に住む片田さんでもなかなか出会えない鳥たちもたくさんいます。
私の数少ない経験でも初めてゴジュウカラに会った時のこととか、アカゲラを見た時のことははっきり覚えています。
そういう積み重ねがたくさんあって片田さんの画文集の中にそれぞれの思い出があります。
なかなか出会えないからその出会いには価値があります。私はキクイタダキに会ってみたい。

東京では簡単には鳥に出会えないので、私は花探しの方が多いのですが、その時期にしか会えない花との出会いは
嬉しいものです。

立ち読み仲間の彼とのエピソードも、どんな人だったのかな~なんて想像を膨らませてしまいました。

シベリウスのことが文章に出てきて、私もシベリウスの曲に自然を感じます。館野泉が弾くピアノ曲もそうです。館野さんは
音楽の中心でなくそういう影響の少ないところに身を置きたかったと話していて何かわかるような気がします。
今回たまたま入院中にシベリウスの暗めの交響曲を聴きましたが、美しさを感じました。

神様が味方してくれるという言葉が何回か出てきますが、私も人生において神様がいると感じたことが何回かありました。

気の重い病院での時間がとても楽しい時間に変わって行きました。私は今までこの本を鳥が好きな人にプレゼントして
いましたが、今は病気と闘っている人に差し上げたくなりました。贈ってくれた友人にも片田さんにも感謝しています。
片田さんは「コロナの中、少しでも気持ちが明るくなりますように」との思いを込めてこの本を作られたとお聞きしています。


                       (八ヶ岳美術館のHPより)

片田さんは薬科大学を卒業後、彫金をしたり、版画家としても活躍されていましたが
その後水彩画家となり、2000年に蓼科に移住後は、野鳥を中心に森の動植物を描いています。

森の鳥も動物もみんな彼女のお友達です。鳥や花の世界の生態系から宇宙までつながる
世界の中で暮らされています。

出会った鳥たちもまだまだたくさんいるので、その子たちも本にしてあげてくださいね。
続きをお待ちしています。

 

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検査入院終了 ・・・ inspection and hospitalization end

2023-05-11 12:17:09 | a day in the life

5月8日‐10日

一度カテーテルは経験しているとはいえ、少しは危険があるのでやっぱり気が重かった術後1年目の検査入院でした。
入院日は肌寒く雨の降る日。9:30までに病院の入院受付まで行かなければなりません。

お供は数冊の本とイタリア語や音楽を聴いたり、友達との通信手段のスマホ。インドのショール。

 

手続きを済ませて、病室に入るとレンタルのパジャマに着替えて、何もすることはありません。
入院事前検査で心電図やエコー等を済ませていたためです。

 

曇っていた空も夕方には青空が見えてきました。

 

昨年の手術は初めてだったので本当に神妙でした。ずっとホセ・カレーラスを聴いて妙に
心は落ち着いていました。やることはわかっているのに今回の方が緊張していました。
入院日は何もすることがなく、読みかけの座禅の書、天台小止観を読んでいたのですが、難しいのと
こういう時に読む本ではないと思い始め、Sご夫妻からのプレゼント、片田好美さんの「森と生きる Ⅲ」
の絵を眺め、ずっと読んでいました。家にいる時はお気に入りの所だけ開いていたりするのですが、
入院して見ているとどれだけ癒されるか・・・ 昨年は和服の本を見てコーディネートとか
いいねと希望が持てました。「森と生きる」については次回に載せる予定です。

らじるらじるで聴き逃しのイタリア語講座と聴きに行ったN響のシベリウスとラフマニノフ、チャイコを
何回か聴きました。iPhoneの音が結構よくて、シベリウスがより深くて美しく感じられました。

夜は6時に夕食で、まったく味のない(減塩)食事で少し暖かいのもあったけど、とにかくお皿にあるものを
体の中に移動させなければという気持ちで、食事の楽しみはありません。カフェインレスで、飲み物は水だけ。
寒かったので暖かいお吸い物でもお茶でも欲しかった。

7時にはもう眠たくなり、9時には消灯。とにかく寝続けた入院の日々。

 

翌日は朝から青空で気持ちがよかった。4時ころから目が覚めてしまっていたけど、寒いので横になっていると
時々うとうと・・

朝食後から検査のための点滴が始まりました。この点滴は翌日まで続きました。造影剤を使うので必要と言うことでした。

手術室(検査室)の前に医者ではない人たちの一群がいて私が車椅子で運ばれていくとき、中のガラス向こうに入って
行きました。気になって後から聞いたら大学の事務関係の人で広報だと思うとのことでした。最初に言って欲しかったと
思いました。

前回と同じカテーテルですが、前回は手術もあったのか全身消毒されて、しかも茶色の液体を刷毛みたいので塗られて
超驚きましたが、今回はカテーテルを入れる手首の辺だけでした。昨年右手の血管がくねって難しかったので、今回
左手になったのですが、左手も同様に難しかったとのことでした。でも足まで行かなくて良かったです。先生が事前に
画像がない中、手探りでコードを入れて行くというので少し怖くなりまししたが、うまく冠動脈の入り口に届き
動脈に引っ掛けて造影剤を入れるとか、何か説明を聞いてもよくわからないのですが、結果昨年から進んでいないことが
わかりました。ステントを入れた先にプラークがあるのと他にも気になった場所があったとのこと。
これで先生も昨年の手術の責任を果たされたのでしょうね。私は昨年以上に緊張して、昨年より痛くてつらかったのですが、
先生たちも命を預かるからもっと大変なのにねと思いました。

今後のことも相談があり、近くの病院で診てもらってもいいとのお話でしたが、近くの血圧を見てくれる診療所は
心臓の専門家が月に2回くらいしか来ないので、引き続き女医の先生に診ていただくことをお願いしました。
大学病院だと検査の結果もすぐ出るし、やっぱり安心なような気がします。今後は病状が出た時だけのカテーテル検査との
ことでほっとしました。

検査はぴったり1時間で終わり、あとは安静にしていました。血圧が上がり、頭痛もしていましたが予定通り、翌日には
退院できるでしょうとのこと。

翌日は点滴を抜いて、9時半までには部屋を出て、スタッフ・ステーションの前にある談話室で待ちます。
看護士さんや薬剤師の方が来て説明があり、次回の結果説明の日取りも確認して、少し待たされましたが、1階の支払い
窓口に降りて行きました。高齢者の健康保険で50万円近い治療費が2割負担で助かりますというか申し訳ないくらい。
それに加えて高額限度額・・とかという制度もあるので、病気になっても生命保険はなくてもいいかと思えます。
私は先進医療がついている貯蓄型の保険には一つ入っていますが、それだけです。病気のことは考えていなかったのですが、
お葬式代としてすぐ出せる一時払いの保険に入っていますが、入院すると保険がおりるので助かります。亡くなったときに
すぐ預けた金額が下せるというものです。でも今ではお葬式もいらないし必要なかったかな~。

帰りは支払いを済ませて、重たい荷物だし、まっすぐ帰ろうかと思っていましたが、カフェインレスがつらかったので
コーヒーだけでも飲んで帰ろうと病院に聞いたら、病院にあるホテル・オークラをはじめそういう飲食の場所は
みんなお休みとのことでした。丸2日は歩いていなかったので、足元もおぼつきませんが、病院にいると本当に病人に
なってしまうことを感じ、私は入院前は普通にしていたよねと思い出して頑張って高山珈琲まで歩きました。
病院の空中庭園の所でNHKがドキュメント72時間を撮っていると張り紙があり、まさに患者さんにインタビューしている所
でした。

ソラシティから和テラスのショートカットで神田須田町にはすぐ着きます。

 

その前に丸善の前の市でエジプトの水牛で彫ったというフクロウを買いました。
片田さんの本を見たせいかもしれませんね。

この子と目が合ってしまいました。

行った先の高山珈琲ではラッキーなことにカウンターですが、座ることができました。
最近人気でこの路地裏にひっそりとある珈琲店に人が押し寄せて列を作っています。

濃い目のコーヒーをお願いしました。

昼食のサンドイッチも。

 

ここの所お茶の水に来るたび行ってみたいと思っていたのですが、文房堂のカフェに行くことが多く
こちらまでなかなか来れませんでした。

おいしいコーヒーで落ち着ける場所はここしかありません。

ここで飲む水がこんなにおいしかったなんて今まで感じなかったので話したら、お水評判がいいのですよと
いうことでした。もともとビルの屋上のタンクではなく直接水道が来ていて業務用の浄水器を使っているとのこと。
カウンターだったので忙しく仕事をされている間に二言三言、お話をすることができました。めったに行かないのに
覚えていてくれているような素敵なマスターです。

店を出る時はスマイルがピアノ曲でかかっていました。

 

家に帰ったら、まずパソコンメールの削除から始まりました。



パソコンの横に置いてある熊野大社本宮で拾ってもらった那智黒石が
ハート形をしていたのを発見。なんだかうれしくなりました。

 

娘が入院前に買ってきて食べたシャンパンがたくさん入っているケーキがおいしかった。
入院中は一切甘いものが食べれなかったので、入院中に思い出して、感謝しました。

 

伊勢丹のLe Maison SHIROKANE と言う初めてのお店のでした。

 

入院前には弘前旅行のお土産で、炊き込みご飯も作ってくれました。

 

ほんのりとした薄味でしたが、おいしかったです。

 

入院前のみどりの日にはお墓参りにも行ってきました。
何か大袈裟ですが、感謝の気持ちでいっぱいです。

 

May 8-10  2023  Ochanomizu

 

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初めての日光植物園は開園日 -1 ・・・ first Nikko Botanical Garden visit was opening day of the season -1

2023-05-08 07:30:01 | seasons

4月1日

一度行ってみたかった小石川植物園の分園、日光植物園に園長さんのガイドがある今シーズンの開園日に行って
今年見遅れた花たちに出会ってきました。あまりにもうれしくて数枚すぐアップしたのですが、ちゃんと載せるのに
あっという間に時間が経ってしまい、1か月以上の遅れになってしまいました。

4月1日でも日光だとギリギリ見れるかと期待していたのが、バイカオウレン。 あと裏高尾でもう終わりだった
ハナネコノメ。

Uさんをお誘いしてはるばる出かけてきました。乗りなれない東武線。北千住での待ち合わせ場所も難易度高く、
出会うのが大変でした。何とか無事特急に乗ることができました。外国人も含め特急スペーシアは満杯でした。

ガイドが始まる前に少し見て、お弁当を食べる計画です。

  9:13 北千住発 けごん11号
10:50 日光着
11:05 バスで日光植物園へ
11:16 植物園バス停着

13:30 園長によるガイド・ツアー

 

入り口で園の方にまだ残っているバイカオウレンの場所を尋ねると案内してくださいました。
 

アズマイチゲ

ウスギオウレン?

ハルトラノオ

バイカオウレンはまだ少し残っていました!

 

 

イワウチワ

 

 

ショウジョウバカマ

 

 

ザゼンソウは後ろ向き・・・

ミズバショウ

 

裏高尾で終わりだったハナネコノメも元気なのを見ることができました。

 

 

 

 

ヒナスミレ

 

ここでひとまずランチ

昼食後参加者の方からコガネネコノメが咲いていると教えてもらったのでそこまで行くことにしました。

イワウチワの群生地

 

 

 

 

ウスバサイシン

 

トキワナズナ

 

アカヤシオ?

コガネネコノメソウを求めて、広い園を行ったり来たり・・・

 

 

何度かトライして、やっと園の端っこのコガネネコノメソウが咲いている場所に
到達しました。


 

 

 

 

 

 

大急ぎでガイドツアーの集合の休憩所に戻りました。

 

April  1  2023  Nikko

 

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私はマリア・カラス ・・・ Maria by Callas

2023-05-07 22:29:26 | movie

 

マリア・カラスの生涯をマリアのインタビューとカラスの歌声で綴った真実のドキュメンタリー
のインパクトが強烈でした。天才の彼女の内側にいる普通の一人の女性。音楽に対するひたむきな努力など
思っていたイメージとは全く違うチャーミングな女性がいました。アルゲリッチのドキュメンタリーもそうだったけど
雲の上の人のようなアーティストの真実を垣間見るととても親近感を覚えます。
それにしてもあの歌声には魅了されます。
今までもよくYouTubeで聴いていたけれど、こうやって彼女の生きざまに沿って歌が流れると、歌の中に
彼女の思いが込められていることがよくわかります。監督のトム・ヴォルフの構成のすばらしさと彼女への愛にあふれた
映画に今さらですが、感激しました。公開されたとき少し見たいと思っていた映画でもありました。
一番心惹かれたのはアリストとの愛を友愛にまで高めてお互いに尊敬しあい、生涯の友人であり続けたことです。

 

映画『私は、マリア・カラス』予告編

 

 

2017年製作/114分/G/フランス
原題:Maria by Callas
配給:ギャガ

 

あらすじ
音楽史に永遠に輝く才能と絶賛されたオペラ歌手、マリア・カラス。ドラマティックな人生は幾度か映画化されたが、没後
40年にして初めて彼女の未完の自叙伝が紐解かれる。映像作家トム・ヴォルフは3年に渡る〈真のマリア・カラスを探す旅〉で
その自叙伝やこれまで封印されてきたプライベートな手紙、秘蔵映像を入手し、映画化にこぎつけた。
そこで描かれるのは「誰も知らない」マリア・カラス。スキャンダルやバッシングの嵐の中、プロフェッショナルとしての信念に
倒れても歌うことを諦めなかった壮絶な"カラス"と、ひとりの女性として愛を切望し、千々に心乱され苦悩しながらも、全てを
受け入れようと変化していく"マリア"の姿があった―。
 
 
出演:マリア・カラス (アーカイヴ映像) 
   ヴィットリオ・デ・シーカ、アリストテレス・オナシス、ピエロ・パオロ・パゾリーニ、ルキノ・ヴィスコンティ 他
朗読:ファニー・アルダン
 
 
映画の中で語られた音楽を追求する姿と一人の女性として愛し、傷つき、立ち直っていく姿をメモしました。
 
ホフマンは語った
ことばが止んだ時、音楽が始まる
壮大で深遠な音楽は、言葉では表現しきれない
私達は音楽に奉仕し、謙虚に向き合うべきだ
私が歌うのはプライドのためではなく
調和に満ちた天上の音楽に到達するためである
                  マリア・カラス
 
カラスの歌う、プッチーニ蝶々夫人から「なんて美しい朝」、椿姫から「さよなら過ぎ去った日々よ」
は本当に素晴らしく聴き入ってしまいました。カラスの歌にマリアが見えてきます。
 
不幸な結婚生活の中、アリストテレス・オナシスと出会います。早いうちからオナシスは最高の友で
生涯の友と語っています。しかし彼女は芸術家は幸せにはなれないとも。
 
彼女は自分のことをごく普通の1人の女性と語ります。私生活の「私」と舞台の「私」は完全に別人だが
イコールともいえる。精神的にはどっちも私だから、どっちも私の一部。内気な一人の女性は今まで抱いていた
カラスのイメージとは全く違うものでした。
 
音楽については成長もするが、歌心を感じてほしいと。自分のうちから湧き出る音楽を聴いてほしい。
家庭には恵まれなかったが、歌えることは幸せ。オペラは彼女にとって不可欠で自己表現の一つ、いわば
私の宇宙そのものと語るカラス。高みに登った気持ちになれ、観客にも届いてほしい酔わせるような幻想。
 
不調が続いてもアリストが支えていましたが、彼女は出会って8年目で愛の告白をしています。
出会いを神に感謝。永遠に一緒にいたい。あなたの愛と敬愛が必要。私の命、心、誇り、愛。
自尊心が強いけれど、もろくて傷ついた女。でも私だけが枯れない愛を与えられる。それを忘れず
やさしいあなたでいて。 あなたの魂、マリアより
 
この願いに反して、オナシスはジャッキーと結婚をしてしまいますが、このことは私もよく覚えています。
新聞でこのことを知ったマリアの気持ちは想像できないほどです。9年間も愛をはぐくんできて、お互いの
離婚が成立したら、結婚する予定だったとも言われています。なんというか実業家としてのオナシスの選ぶ
結婚とは何なのかと思ってしまいました。またジャッキーはケネディとの結婚も不幸だったし、その後も
自分を庇護してくれる人を必要としていたとか。
音楽的にも不調だったマリアはパゾリーニのオファーを受けて「王女メディア」に女優として出演します。
この映画は若いころ見て、よく覚えています。おぞましく激しい役でした。
 
この結婚の間違いにすぐオナシス氏も気が付いて、マリアの「今に私を必要とする」の言葉通り、よりを戻す
オナシス。よりを戻し、自尊心を取り戻し、物事を客観的に見れるようになったと語るマリア。オナシスは
この結婚は間違いだったと語り、責任は妻ではなく、自分に全部あるとマリアに話しています。
その後2人の間に新しい友情が生まれ、とても情熱的な友情だったがけんかをしなくなり、建設的な会話を
かわすようになったとのことです。長々と無駄な議論をするのも止めたと。お互いに自己主張する必要が
なくなったとか。「彼との愛人関係は失敗だったが、友情の点では成功した。第二の男で、大切な人。私を
受け入れてくれる本物の男を望む。彼と出会い歌を捨ててもいいと思った。女性にとって大切なことは運命の
男性を幸せにすること。その愛は高くつく。本当の真心は高くて贅沢。」
オナシス氏は倒れ、死の床にあった彼を訪れたマリアに傷つけたこともあったが自分なりに最善を尽くし愛した
と伝えました。
最後から2番目に流れたジョルダーノのアンドレア・ジェニエの「母が死んだ」が彼女の気持ちそのものでした。
「あなたはひとりではない、私は愛、私は命、私の瞳の中にあなたの天国がある。もう一度生きるのです。あなたに
先立ち、支えて導こう。微笑みなさい。希望を持つのです。」
 
最後まで舞台への夢を持ち続け、練習を重ねていましたが、突然の心臓発作でパリで亡くなりました。53歳と言う
若さでした。
 
最後に流れていた「私のお父様」もピュアな感じがしてとても素敵でした。役どころではお父さんを脅かすような
所もありますが、清らかな歌に聞こえます。
 
後半は一気にオナシス氏との愛・友情の話になりましたが、彼女の真摯な音楽に対する思いがよくわかる彼女の
実態に迫ったいい映画でした。今さらですが、彼女の歌本当に素晴らしい表現力です。
 
Casta Diva を今まではずっと聴いていましたが、カルメンのハバネラもこの映画の中で歌われたすべての曲が素晴らし
かったです。カラスはベッリーニが好きだと話していました。
 
 
 
 
追記)
映画の中で歌われた曲
プッチーニ/蝶々夫人「なんて美しい空!」
ヴェルディ/シチリアの晩鐘「ありがとう、愛する友よ」
ベッリーニ/ノルマ「清らかな女神よ」
ヴェルディ/椿姫「さようなら、過ぎ去った日々よ」
ヴェルディ/マクベス「早く来て、明かりを
ビゼー/カルメン「ハバネラ」
マスカーニ/カヴァレリア・ルスティカーナ「ママも知るとおり」
プッチーニ/トスカ「歌に生き、恋に生き」
ベッリーニ/夢遊病の娘「おお花よ、お前がこんなに早く萎んでしまうとは」
ジョルダーノ/アンドレア・シェニエ「母が死に」
プッチーニ/ジャンニ・スキッキ「私のお父さん」

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パーヴォ・ヤルヴィの個性的なプログラム ・・・ Pervo Järvi's unique program

2023-05-06 23:59:35 | music

4月26日 サントリーホール
N響定期公演 第1982回

4月のN響はパーヴォ・ヤルヴィのシベリウスを選びました。

プログラム 
シベリウス/交響曲第4番イ短調
ラフマニノフ/パガニーニの主題による狂詩曲*
チャイコフスキー/幻想曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」

指揮:#パーヴォ・ヤルヴィ ピアノ:#マリー・アンジュ・グッチ*

 


  

マリー・アンジュ・グッチ

グッチは早熟の天才として、ここ数年ヨーロッパの音楽界から最も注目を浴びているピアニストのひとりである。
1997年アルバニア生まれ。13歳でパリ国立高等音楽院ピアノ科に飛び級入学。
グッチは、完璧なピアノ・テクニックを誇るのみならず、その驚くほど幅広い色彩表現によって、ピアノ演奏の次元を超える。
                                            
『コンサート・クラシック』
その多様なサウンドと色彩ゆたかな演奏は、ピアノ音楽を超越している            『フィガロ』紙

 

初めて聴くシベリウスの4番。昨年はよく演奏されて、確か1番と2番は聴いたと思います。
4番はなかなか演奏されない交響曲。この難解な曲をまたNHKの聞き逃し配信で聴きながら思い出しています。
シベリウスが一番困難な時代に書かれたという交響曲。時代は第一世界大戦前夜です。
暗く重苦しい空気の中で物語があちこちに展開して行くように支離滅裂に音楽が進んでいきます。
ちゃんと読んだことはないけど、メルヴィルの「白鯨」みたいな曲? 
ヤルヴィがこの曲は演奏会の最後には演奏できないと語った、突然求心力を失い終わる最終楽章。初めて聴くとこれで
終わり?と思ってしまうほど。いろいろ論争を生んだ曲のようですが、これもありかと思いました。

長い間都民劇場で海外のオケばかり聞いていたのですが、N響も世界に通用するオーケストラになったのだと
思いました。音がすごくきれいでした。N響ばかりではありませんが、新日フィルでもそうかと思います。

 

2曲目はあのラフマニノフの有名なパガニーニの主題による・・でダイナミックな演奏はシベリウスと対極。
思いっきり華々しく・・・ そして新鋭のピアニストのすごいこと。ピアノが打楽器であることを改めて感じました。
そしてそんなに大きくない彼女なのに、ピアノが小さく見えて・・・
ダイナミックであり、そして抒情的なところはたっぷり聴かせてくれました。拍手は鳴りやまず、反響がすごかったです。





3曲目はダンテの神曲を題材にしたチャイコフスキーのフランチェスカ・ダ・リミニというまた激しい曲でした。
この曲も初めての曲でした。第1曲目から2曲目の展開、そして最後の曲と圧倒され続けのプログラムでした。
ドラマティックな曲はチャイコフスキーの得意とするところかしら・・ 最近イタリア語のレッスンでも神曲の出だしだけ
少し紹介されて、イタリア人ならだれでも知っているというところですが、まだ何も神曲についてわかっていない私です。
また昨日(5月5日)は運よくイタリア文化会館での朗読劇「ダンテの声」を見ることができ、少しダンテの世界に興味が
わいてきたところです。

大満足のコンサートでした。5月はファビオ・ルイージのフランス音楽、6月はノセダと庄司紗矢香と楽しみな
プログラムが続きます。

最近来たN響のニュース・レターで夏の特別公演で今注目のピアニスト北村朋樹が演奏することを知り、これは是非行って
みたいかしらね。最近北村朋樹の追加公演の案内があったけど即完売していました。

休憩と帰りにはBプロ定期会員のA子さんと久しぶりにお会いすることができ、少しだけお話しすることが
できました。帰りにはとにかく圧倒されたよね~と話しながら・・・

 

April 26  2023   Roppongi

 

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向島百花園での「野草ウォッチング」-2 ・・・ ”wildflower watching" at Mukojima Hyakkaen -2

2023-05-06 22:27:21 | nature

4月22日

向島百花園の野草ウォッチングの続きです。

イブキシモツケソウ

コデマリとは違う。江戸時代より庭園によく使用されたとか・・・

サワフタギ

 

 

アマドコロ

モッコウバラ ひとえ

 

 

マユミかな?

オニグルミ 雄花?

クロバナロウバイ

 

イカリソウ

バイカウツギ

ヒメウツギ

ヤエザクラの名残・・・
今年は八重桜を見に行かなかったな~

 

 

センダイハギ

 

カザグルマ

 

ヒョウタンボク

一つの茎から花が二つ出ていて、実になったときに二つの実がくっついてそれも大きさが
大小になってひょうたんのようになるそうです。

最後に説明があったのがサクラソウ
江戸時代から桜草の花見が桜のお花見のように庶民の楽しみで、埼玉の方にまで行っていたそうです。
その中から変わったもの素敵なものが重宝され、今につながっているとのことです。今各地で展示されて
いるサクラソウは江戸時代から人々が大事に育て繋いできたものだと思うと感動します。
名前も古めかしいけど、小石川植物園でもいろいろ飾られていて、これからはもっと注意して見てみようかと
思いました。

 

 

 

 

 

 

 

終わってから最後に再び藤棚のシテに行って、藤の花を眺めていました。

 

 

 

 

 

 

 

バイカイカリソウ

隣の公園で咲いていたジャーマン・アイリス?

 

April 22  2023   Mukoujima

 

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