一瞬の北海道ワープから戻ってきました。
旅行2日目が重たい荷物をしょっての坂道の登りがきつく、木道でも雨がひどくなり、足元びしょ濡れ
で歩き、夜も強風で傘は壊れ疲れてしまいましたが、帰ってからは疲れではなく最後のカヌーの流れが
ゆったりと夢のようでぼーっとしていました。元気なお年寄りをたくさん見て、がんばらなくてはと
励まされ、帰った翌日はすぐヨガに行ってきました。足腰鍛えなくては・・
昨日はトントンのブログで紹介してもらったカイツブリのヒナを見に行ってきました。けなげな母親に感動。
人間は本能的な愛情まで失いかけていますね。
ブログもまだ5月に取り残しが国展、民藝館、アメリカ大使館のガレージセールなどありますが、旅行の
アウトラインだけ先に書いておかないと忘れそうなのでメモします。(なんと数年前の直島、奈良・京都
去年の京都、山陰もまだ途中です!)
釧路湿原への2泊3日の旅 (6月15日~17日)
主人が娘を連れて行きたいとずっと思っていた釧路湿原のカヌー体験をいつか実現させたいと
思っていて、やっと願いがかないました。役に立たないペーパードライバーの私にとって
北海道旅行はハードルが高いです。やっとカヌー体験があるツアーをみつけました。
1日目
いつも出発の日は緊張します。朝早い便なので4時半に起きて5時過ぎに家を出ました。羽田に着くまでが
一仕事です。空港のカウンターで並んでいたら、前のお年寄りが耳が遠いのか理解力が遅いのか大丈夫かと
思っていましたが、その後ハイキングで歩くと私よりしっかりしていたのでガックリしました。
釧路空港~厚岸(あっけ) 空港からバスで厚岸味覚ターミナルへ。
空港がすでに自然の中で、途中チラホラと放牧されている牛や牛舎を見ました。サイロはほとんど残っていなく
今刈り取っている冬用の餌はテープでぐるぐる巻きにされておいてありました。冬までどこかに保管するのでしょう。
みどりの中に白黒の牛が見えて、木々も何か違って素敵でした。グランドマー・モーゼスの絵が思い浮かびました。
あの景色ですね。こういう道路から鹿が見えたりするのです。今では農作物への被害も多く、食用として捕ることが
時期的に許されているようなことでした。
窓側でなかったので写真は撮らなかったけれど大自然に囲まれてサファリの気分でワクワクでした。
厚岸味覚ターミナル 牡蠣のランチ
カキの養殖がおこなわれていて、厚岸はニッカウィスキーの工場があるとのこと。
釧路の産業は漁業や酪農のほか木材集積場とか製紙工場がありました。
強い風に驚きながら久しぶりに見る北海道の海です。
北海道への旅行はアトリエで絵を習っていた頃の雪まつり前夜にかけてのスキーが2回、
そのうち1回は千歳に飛行機が着陸できず、冬の函館観光にも行けたラッキーな旅でした。
後は出張で北大に2回行っただけで大自然の中に行くのは今回が初めてです。
霧多布(きりたっぷ)湿原
(photo by S)
ここではグループに分かれてカワイイネイチャーガイドさんの説明を聞きながら木道の上を歩きました。この日は雨はまだ大丈夫
でしたが、風が強かったので、鳥の姿がほとんど見れずに残念でした。ノビタキが見たかったな~ でも鳴き声は聞こえていました。
カッコーだけが堂々と木の枝で鳴いていました。湿地なので大きな木が育たないとのことで数本あるちょっと大きな木で
見晴らしがよく、よく見えました。
花はいろいろ見ることができました。今年は5月が暑い日が多かったので、今花盛りで早めにシフトしているので
運がいいと言われました。
咲いていた花
エゾツルキンバイ、マイズルソウ、センダイハギ、ワタスゲ、シロバナスミレ、ヒオウギアヤメ、クロユリ、エゾカンゾウ
ミツガシワ、ハクサンチドリ
ハクサンチドリ
マイズルソウ
クロユリ
ヒオウギアヤメ
白金の自然教育園で見ていた花たちが延々と咲いているのです!
秋に向かうと紫色の花が多くなっていくという話でした。
曇っていましたが、照ると結構暑く、虫がたくさん出るのでこのくらいがちょうどいいということでした。
琵琶瀬展望台
湿原が展望できます。
また反対側を見れば海が広がり、この湿原があって、海もあるというのがなかなか不思議な感じです。
島も昨年の地震により形が変わって大きくなったりしています。
ホテルに入ればハザードマップではないけれどそのようなものが各部屋に置いてありました。
(宿泊は2泊とも釧路プリンスホテル・・さすがパンはおいしかった)
原生花園あやめヶ原(ヒオウギアヤメ 放牧地を開放)
花がまだあまり咲いていないのか心配しましたが、先ほどの霧多布でのガイドさんの説明があったように
今年は早いようで、たくさんの花を海を背景に見ることができました。
とにかく広大な風景が広がり、気持ちがいい北海道です。
春採湖
市街地にある海跡湖
山桜が咲いていて、その近くにアカゲラの巣があり、ヒナがピーピー鳴いていました。
カメラマンが2名が陣取っていました。湖畔ではコヨシキリの鳴き声がして、
姿を見たのはゴジュウカラのみ。写真はシルエットのみ。ホテルに行く途中に寄った街の
公園ですが、豊かですね。
ヤマザクラ
釧路プリンスホテルでフレンチの夕食
2日目
和商市場で勝手丼の朝食
(photo by S)
ネタをチョイスして入れてもらってオリジナルを作ります。
(photo by S)
コッタロ湿原展望台
展望台までの道のりがきつく、雨が降りそうだったので、カメラはリュックにしまって行きました。
塘路湖 塘路湖エコミュージアムセンターあるこっと 塘路ネイチャーセンター 標茶町郷土館
センターの前に勢いよくショウドウツバメたくさん飛び交っていました。
ネイチャーセンターで菱の実をもらってきました。エコミュージアムセンターでは薪がくべられていました。
晴れれば気温が上がりますが、この辺は霧の多い方で、行っていた時はかなり涼しかったです。
バスの中で注文していたお弁当を食べてノロッコ号に乗るために塘路駅に向かいました。
ノロッコ号 (塘路 → 釧路湿原)
湿原を見ながら回る観光列車です。途中鹿が見えたり、タンチョウツルは川に一羽いましたが
あっという間でした。アナウンスが入りました。
釧路湿原駅~細岡展望台
ここも登りが続きますが、鳥の声を聞きながら息切れしながらも気持ちが良かったです。
釧路湿原が一望に見えました。山は見えなくて残念でした。
ネイチャーセンターで帰りに食べたソフトクリームがすごくおいしかったです。ぶどう味とのミックスでした。
ノロッコ号 (釧路湿原 → 塘路)
釧路湿原駅に戻りノロッコ号を待っていたら、電車が来て乗る時にすごい雨になりました。
電車の中からスコールのように激しく降る雨を見ていました。子供のころ見たウォルト・ディズニーの
漫画映画「ファンタジア」の「田園」の所の嵐のようでした。雲がどんどん変わっていくさまとか
旅行者にとっては不利なことですが、それでさえ感動的でした。自然を感じる、自然の向こうに
あるものを感じます。
温根内木道のウォーキング
雨でかなり足元が悪いので、歩くのは無理ではないかと予想されましたが、現地について
少し小ぶりだったので、行きたい人だけでガイドさんと一緒に全行程ではなく途中まで行って引き返す
ことになりました。釧路湿原は山手線の中が3個分くらい入る広さということで広大なところだと
驚きます。この年配のガイドさんからはタンチョウツルを折り紙で作ってみんなにプレゼントしていただき
ました。
カキツバタの群生しているところまで行って引き返しました。
最初は雨は少なく良かったのですが、歩いているうちに雨がどんどん激しくなり、写真はスマホで何とか
撮りました。花も少なく、ミツガシワ、ハナタネツケバナ、カキツバタ、カイウが見れただけでした。
事前にプリントしておいた資料にはたくさんの鳥さんたちの写真があり、もう残念。
ミツガシワ
ずぶぬれになりバスに乗ってホテルに帰りました。フロントで古い新聞をもらって靴の中に詰めました。
夕食は炉端焼き「煉瓦」へ
中国語で撮影禁止がはってあった店内。 順番待ちのレトロな空間
もう疲れて、どこにも行きたくない気分でしたが、一番近い炉端焼きの店に行って
食事をしました。炉端焼き発祥の地らしいです。他にざんぎと言う鶏のから揚げが有名らしいのですが
普通でした。朝食の勝手丼がとてもおいしかったので、満足していて夕食にはそれほど
意欲的にはなりませんでした。
帰りも雨で風もひどくなり、なんと傘の骨が折れて使えなくなりました。
海岸が近いのですごい風です。東京での台風の時よりすごかったです。低気圧が通過したため
ということでした。
3日目
まばゆい朝でした。
カヌー (塘路湖 アレキナイ川 → 釧路川 → 細岡カヌーポート )
カヌーの日にやっと念願の晴れ。今回の目的がカヌーだったので少なくともこれだけクリアできれば
と思っていました。強風のためカヌーのルートが変更になり、上流の塘路からになりました。当初は
細岡から岩保木水門(いわぼっきすいもん)までだったそうです。
ツアーの人数が多かったためガイドさんが一人でカヌー二艘を繋げて漕いで行きました。
結構漕ぐのが大変でした。釧路川本流に出れば流れが少しありました。
高低差の少ない川は静かに蛇行していました。途中、アオサギのコロニーを通ったり、鴨の親子や
オシドリ、アカゲラが飛ぶのを見ました。それもガイドさんが教えてくれました。写真を撮るどころでは
ありませんでしたが、静かに進むカヌーは魅力的でした。すごく晴れちゃったので、霧の方が幻想的だったと
贅沢なことを思ってしまいました。ガイドさんは秋、10月が一番好きだと言っていました。
今北海道は春。新緑の季節でまだ浅い緑色がきれいでした。
タンチョウツルも7月になると親子で出てくるとのことです。2時間弱のゆったりとした時間でした。
時折鹿が私たちを見ていました。オオワシの巣も見ました。
ふく亭
ランチは釧路市に戻って、ふく亭というところでおいしいランチをいただきました。
鰈の煮つけとか花咲ガニの鍋とかでした。
釧路空港に向かう途中、行きに撮れなかった景色を撮りました。
丹頂自然公園
空港の近くの自然公園が最後の場所で、川では一瞬しか見えなかったタンチョウツルを見ました。
自然の中にいるように暮らしています。羽を切られているとのことでかわいそうです。鳥インフルエンザの影響とか。
(photo by S)
短い旅が終わりました。あっと言う間に空港から東京に戻りました。
家に帰ってから食べた中村屋のレトルトカレーの安心感はなんなのだろうと娘と笑ってしまいました。
ちょっと別世界から帰ってきた感じで東京の人の多さにはうんざりしました。
行くまでは心配、帰って安心するのが旅ですね。自然に抱かれた素晴らしい体験にもうちょっと居たかったねと
話しました。ここは何回でもリピートありの場所ではないかと思いました。
写真はざっと見て、適当に選びました。
これから写真を整理して、順番に載せて行きたいと思います。(いつになることやら・・)
June 15-17 Hokkaido
持って行ったレンズは100-400mmのみ
後はスマホで。