ホセ・カレーラス テノール・リサイタル2014 「郷愁」
11月29日 サントリーホール
テノール:ホセ・カレーラス
ピアノ:ロレンツォ・バヴァーイ
ここ数年一年の最後のコンサートはホセ・カレーラスと決めている。
以前は12月のことも多かったようだけど、最近は11月末かしら・・
第九でもなくメサイアでもなく・・私の年末コンサート
コンサート会場の前で待つ人たち
ホセ・カレーラスのコンサートは大人の人たちが多く
そして、とても華やかな雰囲気・・ 花束の数も・・
たいてい和服の女性が数名いて、なかなか来ている人たちも面白い・・
落ち着いた熟年のカップルが多く、少しケバイ女性もいたり
イブニングのようなドレスの人もいる。
私はと言えば今日は午前から娘の大学に行ったり、戻ってアイロンを買い替えたり
飛び回っていったので、パンツに皮のコートでおしゃれではなく、いつの日か
和服で行ってみたいと思うけど・・ エスコートしてくれる人もいないしね。
もしパーティに当たったら和服にしてみようか。
プログラム
韓国での23日のコンサートを体調不良でキャンセルしたことを知って心配でしたが
曲と曲の間で咳をしていたものの、声の調子はすごくよかったです。
安心して聴いていられるし、今回はスペイン物が多くて、この陰りのある声は
スペインなのだと再発見しました。私はイタリア物の方が好きなので、
なかなか歌ってくれなくて、アンコールでは絶対カタリが聴きたいと思っていました。
これがスペインのパッションなのだと改めて思いました。正確にはカタルーニアですが。
アンコールで最後にカタリを歌って花束も全部持って行って
これで最後かと思ったら、また出てきて本当のラストを歌ってくれました。
ピアニストが拍手しちゃうんだからお茶目ですよね。最高に気の合った伴奏者です。
彼は手の先、足の先まで体全体を使って歌っている感じがします。
当然ですが、レコードより全然いい。
彼の歌には生きること、人生を感じて、自分自身の今までをなぜか
振り返ってしまいます。Sが保育園に行っていた頃、ソフトなピンク色のコートを
着て飛び回っている姿が浮かびました。一つの命が生まれた時の感動も。
今私が着ようとしている着物の祖母は結婚するときには亡くなっていたし。
曲を聴きながら心の中でいろいろなカードがめくられていきます。
でも最後には歌声に音楽そのものに酔いしれました。
いつまで聴けるか一年一年かみしめて・・
アンコール
ヴァレンテ :パッショーネ
デスポジト :太陽に酔って
アディンセル :僕に寄り添う影
アカンポーラ :冬
カルディッロ :カタリカタリ
ファルボ :彼女に告げて
最近のカレーラスのアルバムをface book
から取らさせてもらいました。