Reflections

時のかけらたち

le otto montagne ・・・ 帰れない山

2023-05-31 23:59:19 | movie

5月26日

イタリア語の先生と友達と一緒に見に行こうと話していた映画のスケジュールが合って
同じ日に行くことができました。とてもお得なシネ・スィッチのレディスデイです。
イタリア映画づいています。たまたま「丘の上の本屋さん」を見た時に予告をしていた
「帰れない山」とフランス映画「それでも私は生きて行く」は見てみたいと思っていました。

 

Le otto montagne 2022年 イタリア=ベルギー=フランス 147分 

スタッフ
原作 パオロ・コニェッティ
監督、脚本、共同製作 フェリックス・ヴァン・フルーニンゲン
           シャルロッテ・ファンデルメールシュ
撮影 ルーベン・インペンス

キャスト   ピエトロ ルカ・マリネッリ  ブルーノ アレッサンドロ・ボルギ

自然と呼ぶのは都会人だけ・・と言うブルーノのことばがささりました。
都会で忙しく働くピエトロの父親は山の中で本当の自分らしさをみつけるけれど、山で暮らすブルーノほ
自然と一体になってその厳しさも知り尽くしているから出る言葉だったのかしら。

親に反発して大好きだった父との山の生活を捨てて、自分の居場所を求め続けていたが、父の死後一緒に登った
山々を一人登り、父親のほんとうの気持ちを知り、父の想いが息子に繋がります。
何十年ぶりに会っても変わらない友情、遠く離れていても思いあうことができる友情は素晴らしいと思う。残念なことは
女性より気持ちが理解ができること。ピエトロは自分の場所を求めて世界放浪の旅に出てネパールに居場所を見つけ
作家となり、愛する人にも出会うことができた。一方ブルーノは一人自然の中で暮らし続け、家族は彼のもとを去り
自然の厳しさの中で突然亡くなってしまう。

普遍的なテーマで見終わってからじわっと心の中に波紋が広がって行きました。
さりげく淡々とした映画でしたが、自然と人間、自然と都会、親子の絆、自分の居場所、友情など普遍的なテーマは重厚で
考えさせられる映画でした。

原タイトルが8つの山でそれがどうつながっていくのか見ていたのだけど、途中でネパールから戻ったピエトロが語るのが
仏教などの世界観にある8つの山の話。

8つの山 真ん中にあるのが須弥山 
8つの山をめぐるピエトロと、中央の山から出ないブルーノの二つの生き方

8つの山とは?(THE EIGHT MOUNTAINS)

世界の中心には最も高い山、須弥山(スメール山、しゅみせん)があり、その周りを海、そして 8 つの山に囲まれている。
8つの山すべてに登った者と、須弥山に登った者、どちらがより多くのことを学んだのでしょうか。

※古代インドの世界観で、世界の中心にそびえる聖なる山。仏教、バラモン教、ジャイナ教、ヒンドゥー教にも共有されて
いる概念。ピエトロはネパールでこの話を知り、ブルーノに伝える。

共有する思い出も一人が欠けたら消えてしまうという言葉が悲しい。「帰れない山」と言う日本語タイトルはもう戻れない世界
と言う意味をあらわしているのだろう。

小説の方も読んでみたくなるような作品でした。最近ダンテの「神曲」にも興味がわいてきて、やりたいことが多くて
どうしたらいいのかわからないくらい。それでも何でも少しずつしか進まない私はやっと仏教関係の古典を読み終わり
なんて仏教って難しいのだと思ったところです。

 

映画『帰れない山』予告編

 

 

『帰れない山』フェリックス・ヴァン・ヒュルーニンゲン&シャルロッテ・ファンデルメールシュ監督 大きな世界に存在すること【Director’s Interview Vol.310】

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友との別れ ・・・ farewell to a close friend

2023-05-29 11:59:13 | memories

5月28日

衝撃が走ったのは5月15日の中学の同級生からのメールでした。

やっと連絡が取れた2か月前に電話で話したのが最後になってしまいました。その時は入院中でしたが
メールも見れていないようだったので、電話をしたら出てくれて、今までと全く変わらないかわいい声で
話していました。ご主人も彼女も病気のことには触れなかったので重い病気なのかともちらっとよぎったのですが。

私が検査入院に病院に入った日に息を引き取って、14日に葬儀をすませたとのことでした。
退院したと聞いていたので、いい方向に向かったいるものだと思っていました。突然のことで受け入れがたいことでしたが、
近くに住んでいるお友達と一緒にお参りに行きたいと話して、親しかった友達にも声をかけたら行きたいとのことで
4名でお宅に伺うことにしました。ご主人と連絡を取り合ったいた時も私がニックネームを書いたらやっと私のことを
わかってくれたようで、快く訪問を受け入れてくださいました。

クラス全体のお母さんみたいに誰にでも分け隔てなく優しかった彼女。私の母も私のクラスにはお母さんみたいな人がいるのね
と話していました。数年前クラス会を立ち上げようと思ったとき、手伝ってもらうのは彼女以外いないと思ったほどです。
打ち合わせを何回もして、初めて飲みにも行ったし、今までになく頻繁に会うことになった時期がありました。私は彼女にお礼が
言いたくて、彼女のイメージのブリザーブド・フラワーのアレンジメントを作ってもらって持って行きました。

これは10年前、主人が亡くなったときに職場の先輩にいただいた花で、今でもまだ飾っていて
お気に入りです。先輩にまだこの作者の方は作ってもらえるか聞いたところ、教室の先生をして
いらっしゃる方だけど大丈夫と言うことで、お願いしました。

 

23日に新宿まで届けてくださいました。

 

パステルカラーは彼女のイメージでしたが、ピンクや紫のホワホワした千日紅もぴったりでした。

 

当日は最寄り駅までご主人が迎えに来てくださって車でお宅まで。
彼女が退院後ベッドを置いてあった場所に祭壇があり、彼女が微笑みかける素敵な写真が飾ってありました。
彼女に話しかけるようにお参りしました。

ご主人から病気のことの説明がありました。昨年の8月に体調を崩してすい臓がんがみつかり、早期発見だったにも
かかわらず手術が難しい場所だったので放射線治療を進めていたとのことでした。

体調を崩す前に金婚式のお祝いをして、北海道の旅行もされたとのことで、金婚式に集まったご家族、4人のお子さんと
たくさんのお孫さんに囲まれた彼女の写真を見せていただきました。

23歳で入社して同じ会社に勤めていたご主人と山岳部とコーラス部で出会って24歳で結婚して、4人の子供を育て上げた
彼女。独立したご主人の会社を手伝って、同人誌でも活躍して最後まで充実した生活を送っていることがわかりました。
同人誌の話は知らなかったわ。彼女が育んできたものが今、ご主人を支えているのだと思いました。
一緒にお参りした友人からご主人のお人柄に接して、彼女の幸せがじんわりと暖かく心に伝わってきましたとのメールを
帰ってから頂きました。

私が3月にお話しした時はつらい治療の最終だったにもかかわらず、そんな感じが全く伝わって来ませんでした。その後
他の臓器にも影響があり、退院が遅れたようですが、4月に退院して在宅治療と看護を続けられたとのことでした。
亡くなられる前にお孫さんが車椅子を押して、近くのチューリップ畑まで出かけたと聞いて、その光景が目に浮かびました。

最後は痛みもなく旅立って行ったとお聞きしてよかったと思うと同時に、彼女は幸せな生涯を送ったのだと思いました。
中学の同級生が集まり、当時の話をして、ご主人の寂しさが少しでも和らいだらいいと思いました。お仕事と介護や家事で
大変な日々を送られたと思います。6月3日の結婚記念日に納骨ということでした。

帰りは駅まで近くわかりやすい道なので歩いて、ずっとみんなでおしゃべりをしていました。
久々に会う友達同士・・話がつきません。

 

駅につばめが巣を作っていました。

 

 

 

自分用にもアレンジをひとつ求めました。

 

おまけにマグネットがついているものをいただいたのですが、冷蔵庫の扉にはいろいろなものが
貼ってあるので、食器棚の上にのせました。

 

今日(5月29日)は大学病院へ検査入院後のメンテナンスへ行ってきました。数値もよく落ち着いているとのことで
ひとまず安心です。歩くのも少しは早く歩けるようになって、お皿は相変わらず痛いのですが、階段も以前に近いように
降りることができるようになり、柔軟性が戻ってきています。

なんとなく疲れやすく、今は時間に押されて体が何とかついて行っているような感じです。

 

 

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久しぶりの小石川植物園の冷温室は花盛り・・・ the cold room at the Koishikawa Botanical Garden is in full bloom

2023-05-27 23:47:56 | nature

5月25日

気持ちが落ち込みがちな、自分でもコントロールが難しい時間が流れた1週間。心を穏やかにさせること
自分を見つめて心静かにすることの難しい乱気流のような不安定さがありました。

そんな時は自然に囲まれて花を見るのが一番です。久しぶりに花を見に出かけました。選んだのは
小石川植物園です。年間パスポートも切れてしまったので、また続けて申請しました。できるだけ行けたら
という思いで。鳥も見ることができる小石川植物園をホームグラウンドにしたいところです。シルバーパスを
使って伝通院まで行きそこから少し歩けばつきます。茗荷谷駅からも結構歩くので同じくらいかしら・・

伝通院の眺めも久しぶり・・・


途中の家々のお花も素敵です。ガーデニングをやっている友達の所も
きっときれいなのでしょう・・


年間パスを更新して、冷温室に向かいます。
コゲラが鳴いていました。

冷温室ではハマウツボはもう終わっていましたが、昨年五竜で見た高山植物も見ることが
できました。こんなにたくさんの花を冷温室で見たのは初めてです。

ハクサンカメバヒキオコシ

クロバナヒキオコシ

 

イブキジャコウソウ
昨年訪れた五竜でたくさんのイブキジャコウソウを見ました。

シコタンハコベ

タカネマツムシソウ

シラタマノキ

 

 

サワダツ

ムラサキマユミ


スズサイコ

スダヤクシュ

 

モミジカラマツ

 

シソバタツナミソウ

ミヤマヨメナ

ヒメシャクナゲ

ヤドリコケモモ

カワミドリ

ミョウギカラマツ

エゾナミキ

チシマフウロ

 

冷温室で珍しい私好みの高山植物に出会えて、外に出れば緑の中で、気持ちよく
ベンチに座って、スマホで連絡事項をまとめて連絡。
友だちとも久しぶりに本のことでショートメールで話したり・・

気持ちのいい午後を外で過ごすことができました。

 

この後も薬園保存園、分類標本園、日本庭園などを回り気持ちが晴れるような自然の中にいることが
できました。

牧野ドラマの影響か、いつもより人が多く見られました。

 

日本庭園は時間がないと行かない場所ですが、久しぶりに行くと何か今までと違った感じがして、
美しさを再発見したようでした。

園全体についてはまた後日アップしたいと思います。

 

何匹かいたねこに出口で会うこともできました。目がすごくきれいでしたが最後には寝てしまいました。

 

May  25  2023  Koishikawa Botanical Garden of Tokyo University 

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緑の中のお墓参り ・・・ visiting graves in the green

2023-05-27 21:39:26 | a day in the life

5月4日

毎年みどりの日には樹林墓地の共同献花式があり、行ける時は行っていますが、今回は検査入院の前に
お墓参りに行こうかと思っていたので行くのにちょうどよい日でした。

コロナ以来共同献花の儀式はなくなっていますが、東京都から献花もありました。
いつもは娘とお参りしているのですが、この日はちょうど娘は友達と会っていたので私一人で行ってきました。

 

持って行ったお花を供えました。

 

 

 

この木の下あたりに眠っています。

 

 

 

 

少しゆっくりしてから、最近知った霊園の近くにある新潟の魚屋さんがやっているお魚のマーケットで
お惣菜とか買って帰りました。

 

新潟直送で安くて新鮮なお惣菜です。お店の名前は「角上魚類」。
たまたま見たTVでやっていました。

 

霊園の外回りを歩いて駅に向かいました。

ゲンノショウコのような花

フェンスには花がいろいろ続いていました。

ユウゲショウ

 

こちらの花の名前はわからなくて・・・

 

 

夕食は角上魚類で買った天丼。いろいろなお魚のてんぷらが入っていました。
安くて超充実していました。

 

May 4  2023   Kodaira

 

今日(5月27日)

ベルカントのレッスン。発声練習を丁寧に長くすることができて良かったです。
Vissid'arte vissi d'amore   「歌に生き、恋に生き」は2回目ですが、すごく細かく丁寧にさらうと
歌を歌うということはこんなに注意しなくてはいけないことがあるのかと思うくらいです。
日本語にはない声の響きを楽しんでいます。

暗い歌でもネガティブにならない・・ 発音と発声・・

 

終わってから昨日一緒に見たイタリア映画「帰れない山」についてイタリア語の先生と仲間で
余韻の深い映画について軽い食事をとりながら話してから帰りました。
 

夕方家から久々に富士山が見えたのでスマホですが、写真を撮ってみました。

 

 

膝の具合も98%くらい良くなった感じです。少し軽く走れるようにもなりました。
階段も少し早く降りることができます。元のようになるのはあと一歩ですが、膝のお皿と
その近くが階段を降りる時やじっとしている時、夜寝る時に膝を曲げると痛みます。
もう半年もたちますが、痛みも変わってきているような感じで二次的な変化が続いて
いるのかとも思ったり・・・

晩秋に高野山やまた熊野に行けたらいいのだけれど・・・

 

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ヴィクトリアン・ジュエリー展 ・・・ Victorian Jewelry Exhibition

2023-05-26 23:55:02 | art

5月5日

午後急遽、ダンテの声を見に行くことになった日の午前中は、大倉集古館へヴィクトリアンエイジのお宝を見に行きました。
ジュエリーのデザインだけでなく、レースが出ていないか期待をしていたので。案内にはレースは少しだけでしたが、
結構たくさんありました。大英帝国の富を象徴したような大きな宝石たち。

ボビンレースの先生と約束して一緒に見に行きました。

写真には載っていませんでしたが、繊細できれいなものもありました。
植民地から奪ったような富により作られたこと自体は気持ちのいいものではありませんが、工芸のトップレベルの仕事に
驚きます。

イギリス王室から始まった生活習慣などの説明もありました。

見終わってから、サントリーホールの前にある昔コンサートの前によく行っていたブラッスリーは変わっていたのか
よくわからないけれどケーキとお茶で休憩しました。大倉集古館とホテルオークラのお茶のセット券は連休中なので
販売していませんでした。

 

大倉集古館への行き道。 数年前スペイン大使館で開かれていた展覧会を見に行ったとき、このサントリーホールから
上に行ったところを歩き回りました。


 


アメリカ大使館も近く、警備も厳しくなっています。

 

霊南坂教会

 

 

 

 

 

 

 

【プレビュー】特別展「愛のヴィクトリアン・ジュエリー」大倉集古館で4月4日から

時代を超え、持ち人の思いを届ける「ヴィクトリアン・ジュエリー」の真価|ジュエリージャーナリスト本間恵子さんに聞く、アクセサリーに秘められた真実

 

参考)
【八王子市】夢美術館で開催中の「愛のヴィクトリアンジュエリー」展は、優雅な英国の歴史を感じられます

 

May 5  2023   Roppongi

 

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連休はイタリア週間

2023-05-25 23:25:03 | art

5月3日

連休で唯一計画していたのがイタリア映画祭。コロナで配信が続きましたが、やっと朝日ホールで開催することが
できました。

いろいろな映画がある中で一つ選びました。最後に残ったのは「あなたのもとに走る」と「はちどり」ともに男女の愛を
描いたものです。「キアラ」やドキュメンタリー「旅するローマ教皇」などいかにもイタリアならではのものから
社会性のあるもの、ミステリー、アウトサイダー、トランスジェンダーを描いたものなど多彩なラインアップです。

ポスターにもなっていた「あなたのもとに走る」”Corro da te” を見ることにしました。

 

英文タイトルは”Run  to you”です。

監督 : リッカルド・ミラーニ

出演 : ピエルフランチェスコ・ファビーノ
     ミリアム・レオーネ
原題: Corro da te

2022年 /イタリア /113分

コメディタッチで笑いながら大切なものを見つめる映画でした。障がいのある人と生きる世界と
それを超えた愛。障がい者を演じたミリアム・レオーネが凛としていてすごく素敵でした。
人間の尊厳を持ち続けて生きる勇気を与えてくれます。
男優は今いろいろな映画に出て多様な役を演じている俳優です。現代のイタリア映画の世界は知らなくて・・・
 
直前に見た「丘の上の本屋さん」は感動でちょっとすぐは立ち上がれませんでしたが、Corro da te は
とても楽しめた映画でした。イタリア映画の層の厚さを感じました。

 
 
 
帰りに何年ぶりにか賑わっていた銀座を歩いて数年前に行ったことのあるレトロな喫茶店に寄りました。
この混雑していた日に何と座れるなんてラッキー。

 
Cafe Ohana
 
 
 
 
ピスタチオのケーキおいしかったです。
 
 
 
イタリア映画祭にチラシはおいてありましたが、「ダンテの声」という朗読劇がイタリア文化会館で開催
されました。すでに予約でキャンセル待ちの状態ですが、イタリア映画祭に来て映画にもいくつか出ている
名優トニ・セルヴィッロが出演で、こんな機会はないからキャンセル待ちにも申し込んでみればとイタリア語の
友人に言われて申し込んだら、イタリア語の先生も私もキャンセル待ちで席を取ることができました。
 
後で調べたらセルヴィッロはニューヨーク・タイムズによって21世紀の最も優れた25人の俳優の1人に選ばれたと
なっていました。
 
5月5日

イタリアの至宝トニ・セルヴィッロによる朗読劇「ダンテの声」一夜限りの日本初上演が決定 「イタリア映画祭2023」で初来日

イタリア文化会館でなんと無料で、名優の流れるようなイタリア語を聴くことができました。
字幕を読むのが追いつきません。映画だとものすごく省略して字幕になっているのですが・・・

ダンテの神曲に一気に興味がわきました。今この時代に読むべき本のように思いました。イタリア語の先生は
ダンテの神曲を読む講座に通っていらっしゃるのですが、何年経っても終わらないような雰囲気です。
せめて入門書だけでも読んでみたくなりました。

ダンテの神曲によってイタリア語が統一されたと説明がありました。今でもイタリアのスピリットとして流れている
神曲。教科書にも載っていて誰でも知っているということで日本の源氏物語とは違うな~と思いました。

 

 

 

帰り際に1階で開催されていたイタリア現代美術展ファルネジーナコレクションを見ました。

 

 

 

 

 

 

 

 

5日は子供の日、年に一度だけ食べることができる粽が大好きです。

 

 

May 3(Ginza )    May  5(Kudan)    2023   

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久しぶりのベルカントレッスンから写真美術館での土門拳「古寺巡礼」へ・・・bel canto lesson and Ken Domon's "Pilgrimage to Old Temples"

2023-05-23 23:58:57 | art

5月18日

九段フェス2023-smile- ダイジェスト映像

13日には久々のベルカントレッスンに参加することができました。何年ぶりにかマスクを外して歌う喜び。
入院中に3月の九段フェスティバルの時の5分間くらいのYouTubeのお知らせがありました。ご覧になりたい方は
画面の「YouTubeで見る」の所をクリックするとフェスティバル全体の様子を見ることができます。

 

Andrea Bocelli - La Mia Via - Live

 

今回のレッスンはMy Way のイタリア語版。IL DIVO はスペイン語で歌っています。英語版より味があるのが不思議。

家でボビンをやりながらLa Mia Viaのレッスン動画を見ていたら、Kカンパニーの公演のCMが出てきて
即申し込みました。少し前にN響のツィッターで夏のコンサートで注目のピアニスト北村朋樹の演奏があることを知りました。
昨日からチケットを売り出したので夜申し込みましたが、いい席からずいぶん売れていました。若手のコンサートです。

 

 

北村朋樹を聴いてみたいと思っていたところにちょうどいいコンサートが。
でもコンツェルトでなくピアノ曲を聴きたかったのだけど・・・

 

 

 

蝶々夫人:飯島望未
ピンカートン:ジュリアン・マッケイ

 

バレエ界の貴公子 ジュリアン・マッケイ、Kバレエ カンパニー初出演『蝶々夫人』【TBS】

 

ジュリアン・マッケイ 素晴らしいし、マダム・バタフライがバレエになっているなんて。「私はマリア・カラス」で
最初の曲がマダム・バタフライの「なんて美しい朝」でその世界にひきこまれる素晴らしい歌でした。

 

 

 

ベルカントの九段から恵比寿に回って終了間近の土門拳展を見に行きました。

久しぶりに訪れた恵比寿ガーデンプレイスは外からちょっと見ただけでもお店がずいぶん変わっていました。

写真美術館へは副館長さんが知り合いの時はずいぶん見に行きました。

今回の写真展はK子さんのブログで開催を知り、土門拳の写真も懐かしく見に行きたくなっていました。


昔見て、印象に残っていたのは室生寺と浄瑠璃寺。
今回大きなパネルで見て、その迫力に驚きました。仏像に生き生きとした命を与える土門の写真。
木彫の衣のひだや手の表情のアップ。本で見るのとは違う存在感がありました。
仏像からの視線が降りそそがれるアングルを狙ったと書かれていました。自分が狙うのではなく
対象から降りてくるものを受け止めて・・

日本の美を追求した人でした。
また法隆寺にも行ってみたくなりました。唐招提寺の頭のないトルソーのような仏像も美しかったです。
室生寺の静けさを思い出し、また行ってみたくなりました。五重塔ってこんなに美しかったかしらと思うほど。
初めての奈良一人旅で新薬師寺や白毫寺、飛鳥、斑鳩、東大寺など歩いたことが思い出されました。
室生寺には3回行っていますが、最後に行ったとき、雪が降り始めたことを思い出しました。

中宮寺弥勒菩薩 西日本新聞より


現在、パリで土門拳の写真展が開かれているという。地球の歩き方より


 

 

 

 

娘は中目黒にカットに行く度にクリオロかヨハンでケーキを買ってきます。
最近はクリオロが多いかな・・・ 私の大好きなお店です。軽いケーキは私の中ではNo.1。
目白のエーグル・ドゥースも好きですが・・
土門拳展から帰ると娘がクリオロのケーキを持って帰ってきました。

ここのモンブラン初めて食べたけれど、甘さ控えめがいいです。

翌日は有名なチーズケーキを。ちょうど母の日でしたが、虚礼廃止をした我が家です。
日持ちがするので1本買うと何日も楽しめます。

日常の中の贅沢な時間です。

 

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古今ノ布ニ遊ブⅡ で遊ぶ ・・・ exhibition of works made with ancient and modern fabrics

2023-05-22 23:59:08 | art

先週は悲しいニュースが友達の間を駆け巡り、その対応とかもあって落ち込み、家にいると何も
する気がなく、誘っていただいたお茶会やボビン教室、週末のコンサートと作品展が救いでした。
「マリア・カラスの真実」と言うドキュメンタリ映画を見たのも落ち込む一つの原因だったかも。
マリア・カラスにはまっていて「私はマリア・カラス」というマリアのことばだけで繋いだドキュメンタリ
と違ってとてもやるせないものでした。ドキュメンタリは作る人の視点で違う物語ができます。
それで昨日のイタリア語は予習もできず、遅く起きて出かけるのがやっとでしたが、新しい条件法
の所をやってダンテの神曲の話で盛り上がり、元気になって帰宅しました。

5月20日

N響のコンサートは2時からだったのでその前の時間でイタリア語のお友達とお気に入りの
浴衣のプル・オーバーの作家の安本登喜子さんの作品展に行きました。

前回は終わってからTちゃんのブログで知って、紹介していただいて残っている作品の中から
送っていただいてあまりにも丁寧な作り方と浴衣地の気持ちよさに大感激。義理の姉や海外に住む
姪にもプレゼントしました。今回は初めて安本さんにもお会いして、とてもやさしいすてきな方で
あらためて出会いに感謝しています。今度はビッグサイズのアメリカ人用にも挑戦していただける
との提案をいただいて以前からあげたいと思っていたのでうまくサイズを聞き出して海外向けも
作っていただけたら嬉しいです。浴衣の柄はとても素敵で切り取り方で全く違うものができる楽しさが
あります。

場所は京王線の柴崎という駅で調布の近くにあるギャラリー&カフェのウェアハウスガーデン。

次の予定があるのでオープンと同時に入りました。

 

和服から作ったパネルは菊水泉
今度の名古屋でのコンサートの時は一泊して養老の滝に行ってみようかと
計画中なので菊水泉と言う名前に覚えがありました。

刺繍を施してあり、見ていて楽しくなります。

 

 

日本の柄は本当に素敵です。
藍色系は落ち着きます。

案内状にあったすてきなブラウスはお買い上げ済みで、その方が着る予定があり
すでに持ち帰られていました。

カフェの和のランチをいただきました。

 

魅力的な手作りの作品が並び、どれも欲しくなってしまいます。

 

今年はあじさいの浴衣地のプルオーバーときれいなブルーのシルクのブラウスを
持ち帰りました。

 

コースターも4枚の布を組み合わせて、とても素敵です。
「布で遊ぶ」気持ちが伝わってきます。どうしてもブラウスに目が行ってしまいますが
こちらもとても楽しいです。

 

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ファビオ・ルイージのフランス音楽 ・・・ French music by Fabio Ruisi and Pascal Rogé

2023-05-21 23:19:16 | music

5月20日 



NHK交響楽団 第1984回 定期公演  Cプロ 2日目 NHKホール
指揮:ファビオ・ルイージ  ピアノ:パスカル・ロジェ

サン・サーンス/ピアノ協奏曲 第5番 ヘ長調 作品103「エジプト風」
フランク/交響曲 ニ短調

アンコール 
サティー作曲  グノシエンヌ 第2番  ピアノ パスカル・ロジェ
(初日のアンコールはジムノペディ1番)

ファビオ・ルイージらしい滑らかにすべる音楽。

サン・サーンスとフランクの音楽はどことなく軽やかでした。初めて聴くこの2曲はとても魅力的でした。現代曲に
近いのでポピュラー音楽に近い感じで楽しめました。

聴き逃し配信で今再び聴きながら・・・ あの音のうねりを思い出します。
いろいろ思い出しますが、ピアノの音がどこかでハープをひいているか、え、木琴の音かと思うくらい
スタッカートが効いていたり、何かピアノと言う楽器の多様性を引き出しているような・・
サン・サーンスのこの曲はタイトル通り、エキゾチックでした。

この音のうねりはファビオ・ルイージを初めて聴いたR.シュトラウスで感じたのと同じです。あの時のオケはウィーン
交響楽団でした。ルイージがオーケストラをひっぱっていくこのこの感じ。演奏するのはN響。N響の力をどれだけ
引き出せるかが指揮者の力量です。逆を言えばどれだけルイージについて行けるかです。

パスカル・ロジェのアンコールのグリシエンヌもすごくよくてさすがフランス物と思いました。
聴いているうちになぜか自分とは何なのだろうと自分に突き当たってしまいました。素晴らしいものはすべて外にあり
そこにアプローチする私は何者でもない・・何もない ・・無。

Pascal Rogé Plays Erik Satie's Gnossienne No. 3(Lent)

2番はなかったので3番で。

Pascal Rogé — “Gymnopédie No. 1”, Erik Satie

 

パスカル・ロジェは私と同年代のピアニストで若い頃から知っています。ジャン・フィリップ・コラールとか聴きに
行ったことがありますが、ミッシェル・ベロフが一番印象的だったかも。

フランクは最近チェロでも聴きましたが、ファビオ・ルイージの指揮はメリハリが効いていて気持ちがいいです。
第1楽章の美しいテーマが何回も繰り返しながら最終楽章でも華々しいフィナーレと進みます。
交響曲の一つがまるで人の一生のようにも思えました。

 


音楽は聴きながら音楽自体もそのメロディーや流れを楽しむ時間の芸術ですが、宇宙とか自分とか愛した人たちを
思い出させるノスタルジックなセンチメンタルな部分もあります。新しい世界に触れるのも楽しみです。


拍手の止まない感動を与えてくれたコンサートでした。

次回はノセダと庄司紗矢香、楽しみです。

 

May 20 2023  NHK Hall (Shibuya)

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お茶で繋がる ・・・ acircle of friends connected by tea

2023-05-20 23:59:09 | wonderland

5月17日

お茶と言う仕組みはミラクル。茶室と言う不思議空間での1回限りの出会い。
戦国時代に刀を置いて、一時の静けさを求めた武将たち。禅の世界のようでもあり・・
その出会いの場が引き継がれてきたことは日本人の知恵だったのかも。イギリスの
午後のお茶との違いはどんな感じなのかしら?

私の友人は愛知の田舎では縁側で気軽に抹茶を点てていただく習慣があったので
抹茶が日常生活の中にあり、形式はいらないと言う。すでにお抹茶を楽しんでいます。

再びお茶の世界に一歩ずつ近づいています。「求めよさらば与えられん」って本当なのね。
南青山のお茶の教室、カルガモ茶席・・・そして思いもかけないブログでいつもうらやましく
思っていたMさんからのお誘い・・ 近くの方や友達を誘ってお茶を点てることが夢で習い
始めたというお茶です。すてきな先生や先輩に恵まれて介護の合間に一時のリセット時間を
過ごされているようです。理想的なお茶の楽しみ方です。

歌舞伎をご一緒するK子さんを通して、今回そのお茶事のお招きに預かり、二人でMさんのお宅に
お邪魔させていただきました。

 

 

青もみじ(青楓)が鮮やかです。

季節のお膳には、そら豆のかき揚げや蕗(庭でとれた蕗の煮物にピリ辛ちりめん山椒かけ)
お赤飯、魚のみそ焼き、みずみずしい白和えが奇麗に飾られていました。

 

 

1階でご主人も一緒に囲む食卓できれいに作られた和食をいただきました。
美しくておいしくて、会話も弾みます。

カメラが趣味のご主人がイタリア旅行で撮られたミラノガレリア(エマニュエーレⅡ世アーケード)の写真が
飾ってありました。

とても暑くなった夏日でしたので冷えたビールで出会いを祝して乾杯!
ブログでお会いしていたので初めて会うとは思えない図々しさの私。そのまますっととけ込みました。
Mさんはテキパキいろいろなことをこなして、想像以上にエネルギッシュな方でした。

お食事が終わって、しばらくしていよいよ本番。お2階でのお茶です。
2階のご主人の部屋を療養生活のため1階に移転した後、和室にしてお茶ができるようにされた素敵な空間です。
以前ブログで大変な日々の中、ここに上がって座ると落ち着くと書かれていたことを思い出します。

 





 

美峰は先生に付けていただいたMさんの雅号です。
絵は全部彼女が描いたものでした。
香合や建水を作られたのはお茶の先生です。

今回は出会いを祝って松竹梅でセットしてありました。お茶事は部屋のしつらえ、お道具の組み合わせ
その前のお料理と準備が大変です。

八女のお抹茶もとてもおいしかったです。

和菓子もご自分で作られるMさん。とてもおいしい薯蕷饅頭でした。
焼き印もかわいく・・・


お茶の点て方もおぼろげながら思い出します。


おいしく頂戴しました。

 



次はぶっつけのK子さんがお茶を点てました。和服の着姿も美しいK子さんは様になりますね。


 

私も点てさせていただきました。階下のご主人の分です。


 

紫露草も暑そうでした。

 

 

帰り道にMさんはさっと着替えて動きやすい格好で、ご主人の車椅子を押して一緒に
近くの素敵な食器屋さんに行ってみました。私もずっと折敷が欲しくて探しているのですが
折敷や小鉢や使いやすそうな食器、ガラス器が求めやすいお値段で手に入りそうなお店で
見ているだけで楽しくなります。

 

もう夏仕様の和服は単衣の塩沢
帯締め帯はとみひろ

5月のお出かけには緑のドットの帯がしてみたくて、久々に締めてみました。
オーガンジーの絞りのコートで日傘をさして出かけました。

 

落ち込みがちな日々の中、貴重な日を過ごさせていただき、そのおもてなしに感謝します。
お茶は人との出会いを楽しむものを実感しました。

May 17  2023  

コメント (4)
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