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Reflections

時のかけらたち

北鎌倉の茶室を訪ねて ②宝庵 ・・・ visiting a chashitsu in Kamakura ②Houan

2025-08-06 23:59:16 | wonderland

6月15日

浄智寺を回った後いよいよその奥にある宝庵まで歩きました。

北鎌倉・浄智寺谷戸にある、本格的茶室です。風趣ある露地庭、八畳と四畳の二つの茶室を持つ瀟洒な姿の数寄屋、
一畳
台目の小間茶室を抱く大胆な造形の茅葺草庵、甘露の自然湧水井戸などがあります。
文人ジャーナリスト関口泰氏が、
昭和9(1934)年に建築。設計は、戦前日本におけるモダニズム建築運動リーダー
の山口文象氏。

全体図

・一畳台目の茶室「夢窓庵」は、吉野太夫の茶席、高台寺遺芳庵(京都)の左右反転コピー。
吉野窓と言われる大きな丸窓が特徴です。

・会席「常安軒」は、山口文象オリジナル作品。四畳の間からの眺めは、大徳寺の茶室「忘筌-ぼうせん-」(小堀遠州作)
の意匠を取り入れています。畳はすべて広い京間です。夏場は、目にも涼やかな簾戸に衣替え。

                                                                                                                                                               北鎌倉 宝庵 より

 




ただの背中のまあるいおばあさん。スナフキンと言ったのは言い過ぎでした!


スッキリとした佇まいです。






お気に入りのヤマトコの実






「雨上がリ」 訪れた時とぴったりのお菓子でした。




kuupf.jpg 

和菓子職人 空羽~kuu~ 久保 貴代さんが自ら運んでくださいました。

*

山水有清音(さんすいんせいおんあり)


*

水上青々翠(すいじょうせいせいたるみどり)

水上には青々とした水草が浮かんでいる。浮草は流れに任せて漂うが、どこにあってもその青々とした美しさは
変わらないの意の禅語より。
浄智寺門前の「甘露の井」の美しさにインスピレーションを得て描きました。 天内純子(日本画家)

*







夢窓庵をいよいよ見学


坐看雲起時(ざしてみるくものおこるとき)


 

*

見学させていただいた夢窓庵の中で


*

思ったより広く感じる二畳の小間です。
9月末に山崎の「待庵」の見学ができることになり、とても楽しみです。
利休の茶室です。


*


*


*


*


*

*はすべてこの茶室見学に誘ってくださったMさんから頂いた写真です。


お茶をいただいた常安軒の八畳間。






窯があり、陶芸もできるようです。





「土から布へ からむしWS」というワークショップでカラムシから繊維を取って織物にするという大変な作業を
していました。





お気に入りのお花 again





 


和菓子 雨上がり

 

左が和菓子職人の空羽さん、右が日本画家の天内純子さんです。   湘南人より

創作和菓子 空羽さんは、創作和菓子・鎌倉手毬 御園井裕子氏に師事。
独立後、『空羽~kuu~』として活動を開始されました。
2019年に北鎌倉 宝庵アトリエ工房を構え、宝庵たからの庭での茶会、各種イベント、ワークショップ等に
和菓子を提供されています。

 

 

ランチは茶飯事 茄子の田楽と海老真丈 

 

この後同期会のことで相談に北鎌倉の月光庵に友達を訪ねました。

鶴ヶ丘八幡の先、すぐのところです。


 

June 15  2025  Kamakura


さすが元ビジネスマンで世界を飛び回っていたI君。
的確な助言をいただきました。まずマーケティングが必要で、イベントの規模を想定すること。
そのためにどれだけの人が参加の意思があるかどうかを調査して、それから決めて行けばということで
その後すぐアンケートを取り、反応がまずまずだったので何が可能で何が不可能かを調べるため母校の
副校長先生にお話を伺って、会場の都合を調べて一欅庵の空いている日と中学のスケジュール、その後
参加したいと答えた方の日程調整をして、奇跡的に全部が一致した日を選んで、8月4日に新たな協力者
と共に打ち合わせをして全てが決まりました。一緒に計画していた友が大変なことが重なり、作業が
できなくなってしまったので頭を抱えてしまったのですが、無事決定までこぎつけました。

同期生のT君が大切に保存してきた一欅庵を同期会の場所として使わせていただけることになって
こんなにうれしいことはありません。当日のスケジュールから役割分担迄ほぼ全部決定して、
その後楽しい思い出話や、何よりも素晴らしい一欅庵の建築や宝物を見せていただき不思議な世界へ
タイムスリップしました。おじいさまが使っていたシルクハットも箱に入ったままきれいに保管
してありました。洋行した時のスーツケースや本の数々(教育委員会の人が来て調べて付箋だらけでした。)
お父様が作った船の模型やギターなど白洲邸に行ったときのことを思い出しました。
多くの歴史が刻まれている登録有形文化財の昭和の家です。その世界が素晴らしく思わずスマホも持たず
聞いてしまいました。

 

写真は 西荻案内所 一欅庵:西荻ガイド188 より

 

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北鎌倉の茶室を訪ねて ①浄智寺 ・・・ visiting a chashitsu(tea ceremony room) in Kamakura ①Jochiji

2025-08-02 23:23:05 | wonderland

6月15日

 宝庵のHPより

 

もう1カ月半も経ってしまいましたが、梅雨の一日、あじさいの咲く北鎌倉で貴重な体験をしてきました。
ふだん非公開の茶室の見学です。誘ってくれたのがAkikoさんで、以前一時帰国中にお会いしたことのある
ロンドン在住のお友達Tさんから北鎌倉の茶室のチケットがあるので誰か行ける人があったらと連絡が
回ったとのこと。緊急連絡をしたのが鎌倉在住のガイドをされているMさんという方でTさんの同窓生との
ことでした。なんとロンドン経由で連絡があったなんてインターナショナルな人たち。私はこのすてきな
お知らせを尾瀬に行っている間にいただいて即答。

茶室公開宝庵茶屋

すてきな茶室とすてきな方との出会いがありました。この茶室を紹介してくれたのはブラジルと日本を行き来して
暮らしているMさん。茶道を習い始め、お寺の講座に参加したりして鎌倉に住んでいることを充分生かしていて
うらやましい限り。

niwajyuku.jpg 宝庵のHPより


当日は北鎌倉駅で10時に待ち合わせ。
早めに行って、円覚寺でもイワタバコが見れるというので、見ていようかとも思ったけれど
雨が少しぱらついていて、まだお会いしたことのないMさんも駅についていらっしゃるとのことで
「初めまして」で出会いました。Akikoさんの到着を待って合流して浄智寺へ向かいました。

北鎌倉で降りたたくさんの人たちはいっせいに明月院に向かったので、こちらは静かでよかったです。

北鎌倉に住んでいた親友ともよくハイキングをして通った道です。
浄智寺は好きなお寺と20代の頃から思っていた場所でした。








雨上がりの緑は一段と鮮やかでした。











こんなところにイワタバコがととても嬉しくなりました。
いつも東慶寺で見ていたので行きか帰りに絶対寄ってみたいと思っていたところでした。

イワタバコも明月院の近くに住んでいた友人から初めて教えてもらったものでした。
その後何回か東慶寺のイワタバコを見に行きましたが、最近は主には裏高尾の蛇滝に見に行っています。


でももう終わりかと思ったら・・

まだ咲いていました❣
よく見るとまだあちこちに咲いていて、ここにもとみんなでみつけて大騒ぎ。




崖に次々みつけて、もう写真撮りまくりです。スマホ写真で残念でしたが。











なんとも不思議なコラボです。


ホタルブクロ


竹細工もあちこちに取り入れて素敵でした。

もみじのプロペラも・・




ロウバイの実らしい・・・



さらに奥にある茶室宝庵に向かいました。


June 15  2025  Kita-Kamakura

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夏真っ盛りで思考停止状態  ・・・・ tending to be dazed by the heat

2025-07-31 23:59:54 | seasons

7月31日

もう7月が終わるなんて驚き。梅雨明けから真夏の暑さが続いています。
この暑い中の津波の危険・・・大規模地震の発生・・ 日本でも頻繫に起こる地震。

ロシアのウクライナ侵攻から3年以上たってもう4年目。停戦の状況も見えなくて、
せっかくコロナが一段落したと思ったら、戦争の世紀? ガザでも非人道的な戦争
イランやそのほかの国でも。
トランプは政治家というより、取引ばかりの商人で大統領とは思えないし。

2022年ウクライナ侵攻の年に私は骨折をして、心臓のカテーテル手術をして、人生の
転機になりました。あれからずいぶん年取ったなーと思います。やはり後期高齢者になると
体調がずいぶん変わるものだと思います。

線路際のサルスベリが赤やピンクの行列を作ると夏がやって来たことを実感します。
特に毎年気温が上がり、その期間も長くなっていって、外に出るのも危険な酷暑です。
それなのに雀ちゃんたちは元気に動いていて驚きます。買い物の行き帰りに近くを
ちょこちょこ歩いていて、その姿に元気をもらいます。いつだったか日比谷公園の
噴水にもいっぱい集まって水浴びしていました。

ムクゲも夏の花。日陰で涼やかに見えました。
茶室にも活けてあってさわやかでした。


久し振りにボビンレースをやっても、注意力が散漫なのか間違えて何回もほどいてやり直して
いました。間が空くと忘れちゃうのよね。体で覚えるものは難しい。何度も何度も繰り返して
覚えるものなのですね。茶の湯でも、ピアノでも・・・
ボビンレースのいい所(困った所でもあるけど)ごまかしがきかないということです。間違えたら
絶対先に進めません。ツイストをし忘れたり、ピンを抜かしたり、あとで見てびっくりでほどいて
やり直します。

教室では新しいハートの色違いが始って、こちらをやっていると、家でやっているマットの方の
やり方を忘れてしまうのです。頭も体も柔軟性が必要なのですね。

時間ができたので久しぶりにマットを仕上げるべく、進めていました。あと1/4がなかなか・・・です。

 

午後は買い物と、銀行へ行って、家で一休みしてカーブスに行ってきました。

ランチを久々にスーパーの横のスペインバルへ。

 

イチジクと赤ワインソースにひかれてローストポークにしました。生ハムと桃の冷製パスタもおいしそうだったけど。
これにサラダとスープがつきます。デザートのプリンもおいしくて。これで最近やっと値上げしてくれて1,200円という
驚きの価格です。

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先週から足の人差し指が腫れて、痛み、痺れなどがひかないので火曜日に整形外科へ何年振りかに行ってみました。
ネットで調べたらモートン病のようですが、圧迫骨折も疑われるし・・ X線を撮って骨折ではないようで安心
しましたが、症状は似ているけれどモートン病とも言い切れないらしい。豊島で下り坂を長距離歩いたせいかと
思っているのですが、痺れと腫れを何とかしてほしい。しばらくはロキソニンテープとストレッチで対応。
それより翌日のリハビリステーションでセラピストに姿勢の悪さを指摘され、足に悪影響を与えていると言われて
しまいました。姿勢の方が私の治したいところです。それにしても指1本でも痛んだら歩き方に変化があるのだから
身体には不必要なものは一つもなく、どれも使えなかったらとても不便。

リハビリから帰って昼間のEテレでおもしろい番組の再放送をやっていました。
ヤマザキ・マリの「最後の講義」。
自由とはとか若者たちの問いに答える形でしたが一番印象に残っているのは「人間が一番残さなくてはいけないものは
精神世界の充実」という言葉でした。

その前に見た
大人のEテレタイムマシーンETV2000「井上ひさし 原爆を語るということ 第2回」 (7月26日)
も思わずひきつけられて見ました。井上ひさしの戯曲はこの前、「芭蕉通夜舟」を初めて見て、あとはTVで樋口一葉の
コメディしか見たことがなく、よく知らなかったのですが、「父と暮らせば」のすごさに驚きました。
毎年夏に今でもこまつ座で上演しているということです。
彼は演劇のすばらしさを過去のものを現在のものにすると語っていました。クラシック音楽でも同じだと思います。
来週Eテレでやる「ETV特集『火垂るの墓と高畑勲と7冊のノート』」も面白そうです。高畑監督の自宅から見つかった創作の
過程が記された7冊のノートや関係者の証言を基に、高畑監督が「火垂るの墓」への思いが深まるかと思います。

テレビはほとんど見ないのですが、面白そうなのもやっています。

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最近の私の課題は中学の同期会をどうしていくかです。一緒に計画始めた同期生が家の都合で時間がさけなくなって、頭を
抱えてしまいました。もう私がやるしかないのですが、どうやって方向づけて行くかです。世界を飛び回って活躍していた
ビジネスマンで今は茶道の庵をもっているクラスメイトに相談したら、私はいろいろなことを言いすぎるので何が言いたいのか
わからなくなると言われて、この優柔不断な私の態度が物事を進めるにはいけないことを反省しました。久々に社会の中に
いる感じ。ストレスを感じるのも久しぶりなこと。だめだと思った時に新たな協力者も現れてほっとしているところです。
全ての人に良くすることも難しく・・・

そんな中でラインの輪を広げることもできて、参加を希望する人が少しずつ入ってきました。その中の1人が友達を誘って
入れたのですが、なんとその方は昨年亡くなられていてスマホはまだ繋がっていたのかしら? アイコンの素敵な笑った
写真とその下に文字が書かれていました。

If I wasn’t hard , I woud'nt be alive, If I couldn't ever be gentle, I wouldn't deserve to live

レイモンド・チャンドラーの有名なセリフです。彼もきっとこのように生きたのだろうと思いました。やんちゃだった
中学生が大手飲料会社の社長にまでなって退任後は母校の理事長になって働き続けていました。
その笑顔と文章に泣きそうになりました。

 

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先週末のベルカントのレッスンではいよいよ「私の名はミミ」を先生が二声に編曲したものに取り掛かりました。
プッチーニのアリアはどれも素晴らしく、歌うとますます好きになります。千代田区コーラスフェスティバルが
合唱は斉唱を含まないような解釈になったので、私たちのはじめての挑戦です。抽選に落ちれば参加できないのですが
人数な少なくなるし、困難は増すばかりです。

 

イタリア語の時間にこんなに素敵な記事を教えてもらいました。
Più invecchio, più mi convinco che La bohème sia un capolavoro e che adoro Pucchini, il quale mi sembra sempre più bello.
                                                                                                                                                       Igor' Stravinskij

なんとストラヴィンスキーが絶賛していました。

 

OPERA PLANET Anna Netrebko Анна Нетребко La Bohème Mimi 4K ULTRA HD

 

ずいぶん前に見たネトレプコの映画の一場面がアップされていました。ミミにはフレーニの方が似合いそう。

 

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ヒルマ・アフ・クリントの世界 ・・・ world of Hilma af Klint

2025-07-29 23:41:28 | art

4月10日

溢れ出るパステルカラー。圧倒的スケールで体感する無限の創造力、ヒルマ・アフ・クリントの世界。
スウェーデン出身の画家ヒルマ・アフ・クリント。

どこから取り出したコピーなのかもうわからないけどこれだけをメモして、ブログが中途半端に
なっていました。今年初めの展覧会を他にも今頃載せていますが、その流れで4月に行った竹橋の
国立近代美術館の展覧会の写真を撮影OKだったのでアップしておきます。




桜の咲くころ、Akikoさんから何か美術展に行かないとお誘いを受けて、その中からヒルマ・アフ・クリント
を選びました。開催始まったころに美術館の横を通った時は全然知らない人の作品展を静かにやっているという
印象でした。アルバトロスさんと3人で久しぶりに会って、作品の中を思い思いに漂って鑑賞しました。

アカデミックな絵から子供の本の挿絵のような優しい絵、そして抽象画、神秘的な生命を追求したような絵。
こんな女性がいたのかとほんとうに驚きました。あとから出てきた現代画家の絵がそっくりでその先見性に
驚かされます。ジャスパー・ジョーンズよりずっと前にもうやっているじゃないと・・・

彼女が20年も作品を封印してしまったことの謎。
絵の中に現れる記号の謎・・・ 
スピリチュアルで難解な面もあるけれど、私はとにかくその色を楽しみました。まさにあふれ出るパステルカラーで
私の好きな色です。色とその形から伝わってくるものを楽しみました。


ヒルマ
アフクリント(1862〜1944)

宗教、科学、芸術の境界を越え、思索と直感のはざまで絵画のあらたな地平を切り拓いたヒルマ・アフ・クリント。
神秘主義に傾倒した彼女の作品群は、媒介/媒材(メディウム)としての画家および絵画の役割を問い直し、創造性の
正体をめぐる再考を促すものとして、2010年代以降、注目の的となってきた。ジェンダーやフェミニズムの文脈をはじめ
とする読み解きもあいまって、近年の「近代抽象絵画の先駆者、アフ・クリント」再評価の機運は勢いを増し、各国で
大きな渦を巻き起こしている。

工程と手段 ヒルマ・アフ・クリントの営み 田口かおり より
                        














圧巻だったのは「神殿のための絵画」。
人の一生を描いた大きな天井までの絵画で大きな部屋を一周して飾ってありました。











 

 







光のコンポジションがあったかと思うと
緻密な科学的な植物画があったり・・













 

そしてまた戻って見る。



やっぱりここに戻ってしまいます。




いろいろなことに好奇心が旺盛だったヒルマ・アフ・クリント。

 

見終わった後、神保町に出てなつかしいボンディのカレーと高野紅茶でニルギリかアッサムを。


大きなリフレッシュの一日でした。

 

April 20  2025   Takebashi → Jimbocho

 

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kudan house

2025-07-26 23:58:13 | art

2月14日

庭園美術館から以前から行ってみたかった九段ハウスへ贅沢な展覧会のはしご。
スパニッシュ様式の建物の中でのイベントで、この機会に建築の見学ができます。

「CURATION⇄FAIR Tokyo」は、展覧会とアートフェアの二部構成で開催されるイベントです。まず2月1日から
16日まで、遠藤水城氏、兼平彦太郎氏、岩田智哉氏それぞれのキュレーションによる3つの展覧会が行われ、
つづいてアートフェア「Art Kudan 2025」が2月22日から24日まで開かれます。

                                                                                                                                          美術展ナビより


メイン会場となるのは、登録有形文化財である「旧山口萬吉邸」をリノベーションした会員制のビジネスイノベーション拠点
「kudan house(九段ハウス)」。日本を代表する3人の建築家(内藤多仲、木子七郎、今井兼次)によって建てられたこの邸宅は、
美しい曲線を施したデザインと鉄筋コンクリートの黎明期の代表作として、日本の歴史に名を刻む名建築だ。普段は一般公開
されていない重厚かつ繊細な佇まいの歴史的空間で、アートを楽しみ、購入することができる。
                                             美術手帖より

 

アーティスト

有元利夫、鳥海青児、藤島武二、猪熊弦一郎、川端康成、河井寛次郎、香月泰男、松本竣介、三宅砂織、中屋敷智生
唐三彩万年壺、八木一夫、山口長男、柏木崇吾、木藤遼太 他
 
 










川端康成の書

川端康成(1899-1972)が好んだ言葉でよく揮毫したという「有由有縁」
「生きてゐるかぎり、人はいつなにごとがおこるかわからない。いつどこでなにびとに出会ふかわからない。
時、所、人、物とのこの世でのめぐりあひ、邂逅、遭逢が人生のすくなからぬ、小さからぬ部分を占めるとは、
私の体験でもあり、信仰でもある。(中略)仏法語の「有由有縁」にほかならない。良寛の詩の「我生いづこより
来り、去つていづこにゆく。……空中しばらく、我あり……縁に従つてしばらく従容す。」といふところか」
(川端康成「書」、「新潮」昭和46年5月号)と川端は述べます。人との出会いや物事の関わりは必然的な理由が
あって縁を結んでいるということでしょう。                       

                                      成田山書道美術館の解説より

 

 





 

 

 










中屋敷智生《Sad x Sad》


wo







このアールデコがたまらない・・








フランス大使館立て替えの前の Noman's Land を思い出させる展示でした。



青空の下、コーヒーをいただいて、思わず気持ちいい~と言いたくなりました。






有元利夫《ドローイング》








ロウバイの咲く時期だったのですね。












全部見終わってからスマホでアンケートに答えたら、缶バッチがもらえました。

 

 

九段ハウス_image1

TOKYO UNIQUE VENUES (Tokyo Metropolitan Government)より
明かりのついた建物も素敵です。

 


近くを回って帰ったら、暁星がこんなところにありました。


近くにはフィリピン大使館も。他に都立九段高校などがある文教地区です。


 

Feb.14  2025   Kudan

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そこに光が降りてくる ・・・ Wonderment Noe Aoki / Ritsue Mishima

2025-07-24 23:59:50 | art

庭園美術館と九段ハウスのことは2月15日付のブログで一日の流れだけ追って、あとから作品について
アップしようと思いながら時間がなくそのままになっていました。
今回瀬戸内海の島々で青木野枝の作品を見ることができ、庭園美術館での展覧会を遅ればせながら
レビューしたいと思います。半年近く前の季節外れのブログになってしまいましたが、改めて会場と作品が
一体になったすばらしい企画だったと思いました。

2月に開催されたこの展覧会は私が知らない作家さん達でしたが、青木さんは鉄というハードな材料で
スケールの大きな作品を作り、三嶋さんはベネツィアのガラス職人さんたちと造形に取り組み、
頼もしい女性アーティストたちです。

自然教育園に行ったときにとても長い列ができていて若い人を中心に人気のある展覧会で、最終日近くに
やっと行くことができました。大好きな庭園美術館とのコラボが素晴らしい展覧会で、おまけに撮影OKでした。

2月14日

ともに創作に火を用い、熱く輝く炎によって、素材に生命を吹き込んできた青木野枝と三嶋りつ惠。
そのプリミティブな力を宿したフォルムは、自然のもつエネルギーや循環を想起させ、見る者に驚きと
気づきをもたらし、私たちを取り巻く世界を新たな光で包み込みます。     
                                   庭園美術館のHPより

 




































三嶋りつ惠さん






青木野枝さん






ふだんはなかなか公開されていないウィンター・ガーデン(温室)へ







右の一番上がウィンター・ガーデン




 










 




お気に入りのAunt Smith でランチ


 

この後九段ハウスに向かいました。

 

Feb.14   2025          Tokyo Metropolitan Teien Art Museum   (Shirokane)

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瀬戸内海の島々の輝き ・・・ brilliance of the islands of the Seto Inland Sea

2025-07-23 23:59:17 | wonderland

きっかけは姪の小豆島滞在。
海外に住む姪はハーフの子供に日本での体験を増やすために1ヶ月だけでも
日本の学校に行かせたいと小豆島を選んで向こうでは夏休み期間なので
過ごすことを昨年から決めていました。それで遊びに行くねと話していたのですが・・

小豆島を初めて調べて見たら、なんと青木野枝の作品はあるし、何より隣の豊島(てしま)が
素晴らしくて1泊は豊島を即決めて娘と旅行を計画しました。

豊島美術館に行きたいと思っていたのですが、初めて経験する空間で素晴らしかったです。
海外から来ていた人の方が多かったと思いますが、時間予約で入っているので人数もそれほど
多くなくて、寝転がっている人、そしてスケッチしている人が多いのに驚きました。
自然を感じて過ごす小さな宇宙でした。

その前に行った「心臓音のアーカイブ」も今までに経験したことのないこれも美術館?と言える
衝撃的なものでした。まるでドラムのようにそれぞれの心臓の音が暗闇に響き、外ではパソコンで
その音の持ち主のメッセージを見ながらその人の音を検索して聴くことができます。
何という不思議な生きた証を残す美術館でしょう。海外から来ていた老夫婦は音をレコーディング
したいと窓口で話していました。

とにかくこの豊島という島は産業廃棄物の問題で困っていたということですが、このプロジェクトにより
島が再生されたようです。荒れていたという棚田も美しく緑色になっています。自然の中に点在する
作品と、民家までが作品のように見えます。とにかくベネッセがしかけたもので、町に人たちはあまり
歓迎していないというのもわかりますが、直島のように大きな観光地化していなくて、小さな島は
今までの暮らしをよりよく維持しているように見えます。

豊島、ちょっとしたショックでした。まだ見ていない作品もあるので、また訪れたいところです。

小豆島寒霞渓からの眺め

 

青木野枝の「空の玉」の中で





宿泊の「タコのまくら」の前の海



娘が行きたがっていた小豆島エンジェルロード。




豊島の民宿カラフルからは歩いていろいろな所に行けます。



とても親切にしていただいたカラフルの奥様と・・


森の奥にも作品はあります。

 



これも青木野枝 「空の粒子」




空と海と・・ イタリア映画「イル・ポスティーノ」の島のようです。









衝撃的だった「心臓音のアーカイブ」







豊島美術館の中、建物に向かう道


豊島美術館のカフェで。

 

July 19-21  2025   Shodoshima &  Teshima

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ルドン展へ ・・・ Dream of Light, Lumious Shadow

2025-07-18 22:51:03 | art

6月20日

尾瀬の旅行最中にたまたまTVのある部屋に泊まって、日曜美術館でルドンをやっていたのを途中からだったか
見ました。 今結構ルドンが若い人たちにもブームで、パナソニック美術館では予約を取るのが難しそうでした。
アーカイブで武満徹が日曜美術館でルドンを語るのを見たのを思い出しました。メモが残っています。

私の友達もルドンやギュスターヴ・モローが好きで、若い頃、ルドンの真似してパステル画も描いていたとか。それは
知らなかったけど。ヴラマンクの絵に似ているかなと思ったことがありました。今でも描けばいいのにと折に触れ
思います。

タケミツの話が面白かったし、若い頃ルドン展に行って花の絵のポストカードを買ったことを覚えています。
今回のルドン展は流れを追っていて面白そうで、尾瀬旅行から帰って見に行こうかと思っていて、最終日近くに
見に行くことができました。

家を出たら、近くでくちなしの花が咲き始めていました。
大好きな花で、毎年楽しみにしています。





汐留のパナソニック美術館にやってきました。

その前に新橋駅近のアンテナショップ「香川·愛媛 せとうち旬彩館」に行き、旅行コーナーで
小豆島のパンフレットをもらいました。その時に豊島のもあり、一目で行きたくなりました。

 

 

旧新橋停車場

今まであまりちゃんと見ていなかったのは違う方向から来ていたせいかしら・・












絵が墨色からどんどん明るくなっていきます。
私はやはり暗いのより、色を取り戻して明るくなった言ったルドンの絵の方が好きです。
花の絵は好きなのですが、他の画家とは一味違います。とてもミステリアスで不思議な世界です。
人物の絵はほとんで目を閉じていて、それがとても瞑想のように静かな世界に連れて行ってくれます。
祈りのような絵が落ち着きます。

最初の頃の黒白の世界はゴヤの版画を連想させましたが、ルドン自身意識していたそうですが、ゴヤとは
似ているけど違うと感じました。どう違うと思ったのか記憶に残っていません。

昨年の6月8日に「おとなのEテレタイムマシン 日曜美術館」「私とルドン」 武満徹 という番組を
やっていて、面白くてメモを取って、ブログに載せようと思っていてそのままになっていたものがありました。

 
1980年に放送された日曜美術館 私とルドン 武満徹


武満徹氏の語るルドンです。
まなざし 記憶のまなざし 
人類が最初に見た世界、生命の神秘、原始の記憶
目に見えない世界を作っている大事なものを描こうとした。
生命が発生してくる起源、生命の誕生。
目に見える世界の背後にある大きな世界(宇宙)
音楽も同じ。

黒と白の世界
黒の版画家
生命に対して敏感で描いたこの世ならぬ風景
ルドンと黒
黒は色彩の極限。すべての色彩が感じられる。
全ての現世的な色彩が隠れている。
大地のように。

ある時見えないものが見えてくる。見える形を作り出す力。
生命。死を含めた生。
現実を写すだけでは芸術ではない。

パステルで色彩へ行ったのが50歳くらい。
謎は謎のままが美しいが、花開いたわけは
平和な家庭や友人を得たかららしい。

武満は転換は異常なほどの転換とは思えない、
黒の中に多様な色を見ていたルドンだから語る。

ルドンの花はこの世に現存しない花。 神秘的な花。 (私も同感です。)

閉じた目
開かれた耳   武満の作品

聞こえない音を引き出したい、見えないものを見たという気持ちにさせられる。

 

武満徹という天才作曲家から見たルドンが面白かったです。

 

武満徹とルドン 『美術/音楽/』「武満徹とルドン」日曜美術館1980年6/22/再放送2015年8/23、10/31

 

 

帰りに以前画家のツグミさんから教えていただいていた彼女の同級生が
やっている「銭形」というお店に行ってみました。銀座SIXの裏あたりのお店ですが、
自社ビルなので安くて、生姜焼きがおいしいと伺っていました。


生姜焼き薄味でおいしかったです。

そのことをメールで報告したのですが、返信がなくて心配していたいました。 あとからだんだん
パソコンが使いにくくなってきたということを教えてもらいました。
ところが今日諏訪で仲良しだったCさんよりお電話で彼女は今入院していると聞いて
とても驚きました。自然の中でたくましく鳥たちと生きてきた彼女ですが、これからのことも
心配です。現在はかなり良くなってきているということで少しほっとしました。痛みが薄らいで
リハビリがうまく進むといいのですが・・ 頑張ってほしいです。

銀座の後は日本橋へ。
三越の隣の富山のアンテナショップに黒部の観光について教えてもらいに行きました。
9月末に堺市での藤田真央のコンサートの後、利休の茶室「待庵」を京都山崎に見に行って
そのあと北上して黒部に行ってみようかと夢のようなことを計画しています。





 

June 20   2025              Shiodome (Shinbashi)   → Ginza  → Nihonbashi

 

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映画『ポルトガル、ここに誕生す ギマランイス歴史地区』 ・・・ Centro Historico

2025-07-16 23:59:36 | movie

「母の眠り」と一緒に借りて見たのが、ポルトガルのオムニバス映画。
オリヴェイラ監督はヴィム・ヴェンダースの「リスボン特急」で見て映画の中で映画を語る姿が
印象的で、その後Bunkamuraでの特集で「アブラハム渓谷」を見に行った監督。
そして大好きなスペインの監督ヴィクトル・エリセが何十年ぶりかに撮った短編。
カウリスマキ監督はポルトガルに20年以上住むフィンランド人と初めて知りました。

この映画はギマラインス地区が欧州文化首都に指定されたことをきっかけにプロジェクトが作られ各監督
に依頼されたという。

 

 

映画『ポルトガル、ここに誕生す ギマランイス歴史地区』予告編

 

ポルトガル・オムニバス映画
『ポルトガル、ここに誕生す~ギマランイス歴史地区』(2012)

第一話、アキ・カウリスマキ『バーテンダー』
第二話、ペドロ・コスタ『スウィート・エクソシスト』
第三話、ビクトール・エリセ『割れたガラス』
第四話、マノエル・デ・オリヴェイラ『征服者、征服さる』

 

世界に名だたる4人の巨匠が語る、鮮やかな“ポルトガル発祥の地”の記憶
“ポルトガル発祥の地”とされ、2001年に世界遺産に登録された、古都ギマランイス。EUが提唱する2012年の“欧州文化首都”に
指定されたこの街を紹介するため、一大プロジェクトとして企画された本作。どんな物語を語るべきか?”という問いに、
スタイルもトーンも全く異なる独創的な作品で答えたのは、世界に名だたる4人の巨匠たち。
バーで働く孤独な男の姿を描く、アキ・カウリスマキ監督らしいペーソス溢れる喜劇『バーテンダー』。現代映画の最先端を
行くペドロ・コスタ監督による、アフリカ移民と亡霊との異形な会話劇『スウィート・エクソシスト』。ビクトル・エリセ監督
が贈る、欧州第2の繊維工場跡地で過去の声に耳を澄ます感動のドキュメンタリー『割れたガラス』。そして、現役最高齢となる
104歳のマノエル・ド・オリヴェイラ監督の観る者をあっと驚かす痛快な掌編『征服者、征服さる』。特定のテーマでの競作として
それぞれの視点から切り取られた4つの歴史の物語は、人々に知的な発見と無上の映画体験をもたらすことだろう。
                                              https://longride.jp/libraryより

多くの歴史的建造物が残るポルトガルの古都ギマランイスを題材に、ヨーロッパ映画界を代表する4人の名匠が競作した
オムニバス作品。バーで働く男の1日を描いたアキ・カウリスマキ監督作「バーテンダー」、1974年の革命をモチーフに
したペドロ・コスタ監督作「スウィート・エクソシスト」、閉鎖された紡績工場が題材のビクトル・エリセ監督作
「割れたガラス」、ギマランイス城を舞台に描いたマノエル・デ・オリべイラ監督作「征服者、征服さる」の4話で構成。
2012年・第13回東京フィルメックスの特別招待作品として上映(映画祭上映時タイトル「ギマランイス歴史地区」)。
13年、劇場公開。

2012年製作/96分/G/ポルトガル
原題または英題:Centro Historico
配給:ロングライド
劇場公開日:2013年9月14日

                                                     映画.comより

 
 
 
 
一話のカウリスマキは初めて見たと思うけれど、自然の音だけで撮った台詞のない映画。
画像がきれいだし、流れる音楽と何か小さなドラマがあったような・・ 自然で淡々とした
描き方で好きになりました。「枯れ葉」という彼の映画が見たいと思ったけど TSUTAYA DISCAS
ではありませんでした。
 
二話は意味不明。全く理解できなくて、2度見る気がしませんでした。
他の短編は2度見ました。
 
特にエリセ監督の映画は歴史とはとかいろいろ説得力がありました。
ドキュメンタリーとなっていましたが、プロの俳優さんたちもいたみたいです。
安い労働力として使われた人々の過酷な労働でしか生きることのできなかったやるせない思い。
一枚の大きな写真の中の人々の顔には笑顔がなく厳しい表情でその生活を物語っていました。
歴史がぎっしりつまった「ガラス工場」。
 
カメラの前で人々が語る現実
過酷できつい労働の日々、そこに労働や移民の問題も含組んでいるように思いました。

現実、真実の重みの前に映画は何ができるのかと思いました。
生きていくために低賃金で働くしかない人々のなんとも言えない表情。
その写真の前でアコーディオンの音色がやさしくまるで鎮魂歌のような響きで
彼らを包んでいました。

同じく私の大好きなオルミ監督の「木靴の木」を思わせる映画でした。

とてもインパクトのある映画でした。人々が語る歴史・・
その中で普通の人がインターネットがすべてを牛耳っていると話し、大きな問題定義を
していました。世界は今までにないほど様変わりして来ていると思います。
 
最後のオリヴェイラ監督の映画はポルトガルの歴史ですが、どこかユーモラスでした。
グレン・グールドのピアノ、バッハのイタリア協奏曲が引き締めてあっけなく終わった
ショート・ムービーでした。久しぶりに聴くバッハが私の気持ちも引き締めてくれました。
 
 
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母の眠り ・・・ One True Thing

2025-07-14 23:57:06 | movie

 

2度目に見た「母の眠り」、中で流れた曲を確認したくて。
シンディ・ローパーは間違えでベット・ミドラーでした。

それにも増して、その内容にさらに感動が増しました。
20年くらい前に借りて見たと思う。メリル・ストリープが大好きな女優さんだったし、
テーマも女性の仕事と家事、安楽死など身近に考えるべきことでした。

女友達と車の中で楽しそうに歌う”Friend”がとても印象的で、ずっとシンディー・ローパーかと思って
いました。今回2回目になるけど図書館から借りて見たのは誰が歌っていたのか確認するためでした。

 

監督1998年製作/128分/アメリカ
原題または英題:One True Thing
配給:UIP
劇場公開日:1999年11月13日

監督…カール・フランクリン(Carl Franklin)
原作…アナ・クィンドレン(Anna Quindlen)
脚本…カレン・クローナー(Karen Croner)
音楽…クルフ・エイデルマン(Cliff Eidelman)
編集…キャロル・クラベッツ(Carole Kravetz)
撮影…デクラン・クイン(Declan Quinn)
主題歌…ベッド・ミドラー(Bette Midler)―マイ・ワン・トゥルー・フレンド

キャスト
ケイト・グールデン(Kate Gulden) …メリル・ストリープ(Meryl Streep)
エレン・グールデン(Ellen Gulden) …レニー・ゼルウィガー(Renee Zellweger)
ジョージ・グールデン(George Gulden) …ウイリアム・ハート(WIlliam Hurt)
ブライアン・グールデン(Brian Gulden) …トム・エベレット・スコット(Tom Everett Scott)
ジョーダン・ベルツアー(Jordan Belzer)…ニッキー・カット(Nicky Katt)
ジュールス(Jules) …ローレン・グラハム(Lauren Graham)
地方検事 …ジェームス・エクハウス(James Eckhouse)
トゥイーディー(Mr.Tweedy) …パトリック・ブリーン(Patrick Breen)
オリバー・モスト(Oliver Most) …ギャリット・グラハム(Gerrit Graham)

人生の深さや命の重みを問いかける心温まる人間ドラマ。正反対な道を歩みなぞの死をとげた母の生き方を通し、
親子の関係と家族のきずなを娘の視点で見つめた感動作。

大都会NYでジャーナリストとして自立した生活を送るエレン。父に頼まれ不本意ながら病に倒れた母の世話を
すべく帰郷。慣れない看病に疲れ父との衝突を繰り返しながらも、やがて母の愛情と真実の姿を知る。

                                           Movie Walker より

専業主婦として生きた病身の母親と、彼女を看病するために帰省したキャリア・ウーマンの娘の姿を描いた
ヒューマン・ドラマ。ジャーナリストのアナ・クィドレンの同名小説(邦訳・新潮社刊)の映画化  映画.com より

 

ブリジット・ジョーンズでおなじみのレニー・ゼルウィガーは現代の女性の生き方を見事に演じ
彼女の目を通して父親観や母親感が変化していくのがわかります。誰もに共通するようなことです。
崩れたリスペクトしていた父親像とその関係の最後での和解と受け入れられなかった母親の人生の
意味を理解していきます。




娘に必死に伝える幸せとは・・




自分の身体がきかなくなっていくことへのいらだちとプライドを見事に表現していました。

 

キャリア・ウーマンだった娘に仕事上のアドバイスをしても、家の中の雑事や介護を平気で押し付けてくる父親。
30年近く前の映画だけど今になるとさらにこのジェンダー差が際立つ。父親に対する尊敬の気持ちが
消えて行き、父の弱さを見せつけられる娘。私もそうだったように誰にでも共通の思い。女性の家庭での
立場とか・・ 母親の強さとその愛情で包み込む家庭。

母親との最後の短い時間の中に生活の中にあるささやかな幸せに気づかされていく娘。

母親の圧巻的なセリフは
幸せになるっていうことはかんたん
持っているものをただ愛すればいい
持っていないものや持っていないと思っているものを追い求めるより幸せ

It's so much easier to be happy, my love. It's so much easier to choose to love the things that you have,
and you have so much, instead of always yearning for what you're missing, or what it is you're imagining
you're missing. It's so much more peaceful.


結婚生活は妥協の繰り返し・・・でも翌朝目が覚めて、キッチンのコーヒーの香りや子供たちの笑顔で
夫は思っていたような人でなかったけれど人生の一部と思い直す。

日本語のタイトルではわからないけれど、原題”One True Thing”は映画のラストの妻の墓の前で父親役の
ウィリアム・ハートの台詞、「一番大切なもの、一番大切なこと、かけがえのない宝」と話すシーンに
現れます。

キャスト全て好きな俳優さん達でよかったです。歌のおかげで見直すことができました。

 

One True Thing (1998) Trailer | Renee Zellweger, Meryl Streep, William Hurt

 

 

Bette Midler - Friends

 

Bette Midler - My One True Friend (from "One True Thing") Live at Rosie O'Donnell Show (1998) HD

 

My One True Friend by Bette Midler 

And now, is it too late to say

How you made my life so different in your quiet way?
I can see the joy in simple things,
A sunlit sky and all the songs we used to sing.

I have walked and I have I prayed.
I could forgive and we could start again.
In the end,
You are my one true friend.

For all, all the times you closed your eyes,
Allowing me to stumble or to be surprised,
By life, with all it’s twists and turns.
I made mistakes, you always knew that I would learn.

And when I left, it’s you who stayed.
You always knew that I’d come home again.
In the end,
You are my one true friend.

Though love may break, it never dies.
It changes shape, through changing eyes.
What I denied, I now can see.
You always were the light inside of me.

I know, I know, I know, I know it was you.

I have walked and I have I prayed.
I could forgive and we could start again.
In the end, you are my one true friend.

My one true friend.
I always, always knew,
I always knew that it was you,
My one true friend

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