6月15日
浄智寺を回った後いよいよその奥にある宝庵まで歩きました。
北鎌倉・浄智寺谷戸にある、本格的茶室です。風趣ある露地庭、八畳と四畳の二つの茶室を持つ瀟洒な姿の数寄屋、
一畳台目の小間茶室を抱く大胆な造形の茅葺草庵、甘露の自然湧水井戸などがあります。
文人ジャーナリスト関口泰氏が、昭和9(1934)年に建築。設計は、戦前日本におけるモダニズム建築運動リーダー
の山口文象氏。
・一畳台目の茶室「夢窓庵」は、吉野太夫の茶席、高台寺遺芳庵(京都)の左右反転コピー。
吉野窓と言われる大きな丸窓が特徴です。
・会席「常安軒」は、山口文象オリジナル作品。四畳の間からの眺めは、大徳寺の茶室「忘筌-ぼうせん-」(小堀遠州作)
の意匠を取り入れています。畳はすべて広い京間です。夏場は、目にも涼やかな簾戸に衣替え。
北鎌倉 宝庵 より
ただの背中のまあるいおばあさん。スナフキンと言ったのは言い過ぎでした!
スッキリとした佇まいです。
お気に入りのヤマトコの実
「雨上がリ」 訪れた時とぴったりのお菓子でした。
和菓子職人 空羽~kuu~ 久保 貴代さんが自ら運んでくださいました。
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山水有清音(さんすいんせいおんあり)
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水上青々翠(すいじょうせいせいたるみどり)
水上には青々とした水草が浮かんでいる。浮草は流れに任せて漂うが、どこにあってもその青々とした美しさは
変わらないの意の禅語より。
浄智寺門前の「甘露の井」の美しさにインスピレーションを得て描きました。 天内純子(日本画家)
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夢窓庵をいよいよ見学
坐看雲起時(ざしてみるくものおこるとき)
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見学させていただいた夢窓庵の中で*
思ったより広く感じる二畳の小間です。
9月末に山崎の「待庵」の見学ができることになり、とても楽しみです。
利休の茶室です。
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*はすべてこの茶室見学に誘ってくださったMさんから頂いた写真です。
お茶をいただいた常安軒の八畳間。
窯があり、陶芸もできるようです。
「土から布へ からむしWS」というワークショップでカラムシから繊維を取って織物にするという大変な作業を
していました。
お気に入りのお花 again
和菓子 雨上がり
左が和菓子職人の空羽さん、右が日本画家の天内純子さんです。 湘南人より
創作和菓子 空羽さんは、創作和菓子・鎌倉手毬 御園井裕子氏に師事。
独立後、『空羽~kuu~』として活動を開始されました。
2019年に北鎌倉 宝庵アトリエ工房を構え、宝庵やたからの庭での茶会、各種イベント、ワークショップ等に
和菓子を提供されています。
ランチは茶飯事 茄子の田楽と海老真丈
この後同期会のことで相談に北鎌倉の月光庵に友達を訪ねました。
鶴ヶ丘八幡の先、すぐのところです。
June 15 2025 Kamakura
さすが元ビジネスマンで世界を飛び回っていたI君。
的確な助言をいただきました。まずマーケティングが必要で、イベントの規模を想定すること。
そのためにどれだけの人が参加の意思があるかどうかを調査して、それから決めて行けばということで
その後すぐアンケートを取り、反応がまずまずだったので何が可能で何が不可能かを調べるため母校の
副校長先生にお話を伺って、会場の都合を調べて一欅庵の空いている日と中学のスケジュール、その後
参加したいと答えた方の日程調整をして、奇跡的に全部が一致した日を選んで、8月4日に新たな協力者
と共に打ち合わせをして全てが決まりました。一緒に計画していた友が大変なことが重なり、作業が
できなくなってしまったので頭を抱えてしまったのですが、無事決定までこぎつけました。
同期生のT君が大切に保存してきた一欅庵を同期会の場所として使わせていただけることになって
こんなにうれしいことはありません。当日のスケジュールから役割分担迄ほぼ全部決定して、
その後楽しい思い出話や、何よりも素晴らしい一欅庵の建築や宝物を見せていただき不思議な世界へ
タイムスリップしました。おじいさまが使っていたシルクハットも箱に入ったままきれいに保管
してありました。洋行した時のスーツケースや本の数々(教育委員会の人が来て調べて付箋だらけでした。)
お父様が作った船の模型やギターなど白洲邸に行ったときのことを思い出しました。
多くの歴史が刻まれている登録有形文化財の昭和の家です。その世界が素晴らしく思わずスマホも持たず
聞いてしまいました。
写真は 西荻案内所 一欅庵:西荻ガイド188 より