Reflections

時のかけらたち

難解だったDeath Watch ・・・ Romy Schneider

2024-11-01 23:59:55 | movie

11月1日

ブルックナーのような音楽がずっと流れるヴィスコンティを思い出させる暗い映画でした。SFでちょっと内容や人間関係を
把握するのが難しくわかりずらいところもある映画でした。見に行きたくなったのはロミー・シュナイダーの晩年に近い
映画であったことと、監督が「田舎の日曜日」のタヴェルニエだったからです。



やっている期間と回数が少なかったのであまり見るチャンスはないと思っていたのですが、
今日午前中に配達予定の宅急便が早く届いたので、家を飛び出して渋谷まで見に行きました。

SFと言えばタルコフスキーの「惑星ソラリス」やカズオ・イシグロ原作の「私をはなさないで」くらいしか
見たことはないのですが・・・

この44年前に作られた映画はSFと言っても問題はそこではなく、現代の今まさに問題になっているマスメディアの
ことだと思いました。同じ意見のコメントをみつけたのでピックアップしました。

・「死ぬこと」をめぐる物語であり、人間の尊厳がテーマになる。
・ 感動と不安が交錯するこのカルト的名作は、のぞき見好きの衰退社会をぞっとするほど予見的なビジョンである。
・ メディアが「ビッグスクープ」を追求する上でどれほど悪質であるかについて非常に予言的に思える、美しくて
  悲劇的なSF小説。

・ メディア報道に関連する倫理的および道徳的な問題を扱っています。
・ マスメディアに対する痛烈な批判的メッセージを感じる。
  視聴率の獲得の為、報道の自由等を盾とし時に度を越した演出をも厭わない。
  近未来を描いたSFではあるが、いつの時代にも通じる普遍的な社会的問題を描いたものになっている。

 

『デス・ウォッチ』
 ※旧タイトル『SFデス・ブロードキャスト』 (1980)

原題  La mort en direct
     西ドイツ=イギリス=フランス
監督  ベルトラン・タヴェルニエ  
共演  ハーヴェイ・カイテル、ハリー・ディーン・スタントン、マックス・フォン・シドー
撮影  ピエール=ウィリアム・グレン
音楽  アントワーヌ・デュアメル

ベルトラン・タヴェルニエ監督の『デス・ウォッチ』は、人間ドラマとSFの教訓を織り交ぜた作品で、病死が極めて稀に
なった未来を舞台に展開する。キャサリン(ロミー・シュナイダー)が不治の病にかかっていることが判明すると、
彼女はメディアの強い関心の対象となり、ロディ(ハーヴェイ・カイテル)は、キャサリンに内緒でリアリティ番組
『デス・ウォッチ』のために彼女の最期の日々を録画するため、脳にカメラを埋め込む。

 

ロミー・シュナイダーの生きていることをいとおしむような演技が素晴らしく、この2年後自殺とも思われる睡眠薬の過剰摂取に
より子供の後を追うように亡くなったことを思い出させました。

ヴィスコンティの「ルードリッヒ」でエリザベートを演じていましたが、りりしくてすてきでした。
この映画でも死にゆく者のプライバシーと尊厳をかけて孤独に戦う役を演じるロミー・シュナイダーのその人生との重なる部分を
感じずにはいられませんでした。

映画では別れた元夫に死ぬ前に会いに行くところに救いがありました。マックス・フォン・シドーいいですね。
ロディも最後に自分のしていることに耐えられなくなり、失明してしまいます。良心が見えるシーンです。

 

監督のコメントも面白かったです。、

「クロード・ソーテはロミーをモーツァルトの音楽に喩え捧げている。私はむしろヴェルディやマーラーを思い起こす」
──『デス・ウォッチ』監督 ベルトラン・タヴェルニエ

「役柄を構築するイザベル・アジャーニみたいな女優とは正反対に、ロミーは役を生きていた。まっすぐな人だった。」
──『最も重要なものは愛』監督 アンジェイ・ズラウスキー


イザベル・アジャーニの映画は1年くらい前、「アデルの恋」と「カミーユ・クローデル」を何回も見ました。すごい演技力で
メリル・ストリープやケイト・ブランシェットと同じように注目の女優です。
ロミー・シュナイダーの映画は「離愁」「サンスーシの女」「ルードリッヒ」を見に行ったくらいですが、好きな女優さんでした。
亡くなったのは43歳だったのですね。ネットで見ていたら葬儀やお墓のことは最初の恋人だったアラン・ドロンが手配した
とのこと。しかしマスコミを避けて葬儀には参列しなかったとか。アラン・ドロンも最近他界して、こんな伝説的なことが
あったなんてまるでこの映画のようです。

 

原作についても

The Unsleeping Eye is a 1974 science fiction novel by British writer David G. Compton. It was published in the United Kingdom
as The Continuous Katherine Mortenhoe in 1974 and was filmed by Bertrand Tavernier in 1980 as Death Watch, starring
 Harvey KeitelRomy Schneider and Max von Sydow. Subsequent editions of the novel were published as Death Watch.

 

 

予告で「愛と哀しみのボレロ」をやっていたのですが、映画の冒頭に流れるWilla Catherの文がすごかった。
Catherは学生時代、授業でもやったし、全作品をみんなで読んで発表したこともあった、日本ではあまりポピュラーで
ない作家です。

"There are only two or three human stories and they go on repeating themselves as fiercely as if they had never happened before."
- Willa Cather (1873- 1947) O Pioneers!

人生には2つか3つの物語しかない
しかしそれは何度も繰り返される
その度ごとに初めてのような残酷さで

「愛と哀しみボレロ」はジョルジョ・ドンの舞台を見たあとで早稲田松竹に見に行ったことがありました。
再びやるようなのでまた見たくなりました。

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芭蕉通夜舟 ・・・ Basho Tsuyabune

2024-10-31 23:07:01 | art

10月15日

のものの時めいていた過去と、もう滅ぶしかない未来とを同時に匂わせるのです。
しかもそれをたったの十七文字でやってのけようとして、
わたしたちは骨身を削るのです。

40 年に わたる芭蕉の俳人としての人生を、一人語りを中心に富士三十六景になぞらえて全三十六景で描く。
ほぼ一人芝居とはい え、めまぐるしい舞台転換、さまざまな景(シーン)を支える黒子とも、芭蕉は絶妙な会話を重ね
その人生を彩り豊か にあぶりだす。苦悩する芭蕉がやがて到達した視点を描くだけではなく、人生の豊かさや
その可能性の大きさを伝え、 「“人はひとりで生き、ひとりで死んでゆくよりほかに道はない”ことを極めるために苦吟した詩人」
と称した芸術家の苦 悩を追体験する、井上評伝劇の快作となっている。

『奥の細道』の序文には、「月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人也」とあります。芭蕉は旅する、ハイク する
というのが通り相場ですが、この旅は、おそらく人の一生の射程を超えて、月日とともにどこまでも、銀河の果 てまでつながって
行くはずだと思います。 そんな旅の道案内となるべく、アートがどんな役割を果たせるか、これがやはりわれわれにとっては
大きな関心事 です。

今回、内野芭蕉が、40 年来の旅のタスキを受け継いで、悠久の旅路の船頭をつとめます。 ・・鵜山仁(演出)コメント


あらすじ
1662 年春。後の大詩人である松尾芭蕉も、今はまだ料理人として召し抱えられたばかりの詩人の卵である。4 年後主君の
急死により武士として生きる道を絶たれてしまうが、主君の師匠に見いだされて俳諧の修行を積むことになり、その才能 を
開花させる。誰よりも早く出世を果たし、売れっ子になっていく芭蕉。しかし、周囲からもてはやされ、金銭的にも恵 まれて
いく日々に、なぜか虚しさを覚える。「私のこの道は、この才能は、こんなことのためにあるのだろうか…。」長い 苦悶の末
芭蕉はついに自分の人生の意味を見つけ出す…。



 

軽井沢から帰って翌日、サザンシアターに演劇を見に行きました。「奥の細道」を高校生の頃に読んだ時からこの少ない文字で
表す芭蕉の俳句の世界が好きでした。TVで内野聖陽がその舞台をするとのことを知って、チケットを買おうと思った時には
ほとんど売り切れていて、こまつ座に直接聞いて手に入れました。宇宙を貫くようなこの芭蕉の旅に期待が膨らんでしまいました。

そもそも演劇は昔からあまりなじみがなくて、若いころロイヤル・シェイクスピアと劇団四季を見たくらい・・最近は野田マップだけ。
そして歌舞伎の世界に入って・・・。こまつ座は昔TVでやっているところを見たことが1回ありました。樋口一葉の話でしたが、
コメディっぽかったことを覚えています。


 

月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也。舟の上に生涯をうかべ、馬の口とらえて老をむかふる物は、日々旅にして旅を栖
(すみか)とす。古人も多く旅に死せるあり。予もいづれの年よりか、片雲の風にさそはれて、漂泊の思ひやまず・・

李白「天地は万物のげきりょにして光陰は百代の過客なり(天地はあらゆるものを泊めや宿屋であり、時の流れは永遠の旅人である)」

時間を旅ととらえた李白の表現はすごいですよね。私はこの「奥の細道」の序文の出だしがとても気に入っていました。芭蕉は西行法師や
宗祇、杜甫や李白などにあこがれて、旅の人生を送りたいと思っていました。西行の行った場所をよく訪れているようです。


この舞台、内野聖陽もまだ旅の途中といった感じがしました。
まだまだこれから作り上げるかんじもして、もっと後の方がよかったかなとも思う。きっと回を重ねるごとによくなっていくのでは
と思いました。内野の台詞は演劇の大げさな感じがなくていいのですが、はっきりわかりにくいところがあったのが残念でした。
最近は歌舞伎ばっかりなので歌舞伎役者の声の通るのには驚きを改めて感じました。

モノローグの難しさ。落語も一人芝居だけどこれは一人で全員演じるところが生き生きした感じになります。この舞台では黒子のような
若手俳優が数名周りで進行を助けていますが・・・

舞台はめまぐるしく芭蕉の生涯を追い、知らなかったことがあったのでそれなりに面白かったところもありましたが、トイレのシーンだけは
どうもね。あれは芭蕉も普通の人間だったということを言うのに必要だったのかな? 役者も困るところですよね。内野はあまり下品には
できないと語っていました。

舞台を長く感じたのかよくわからないけれど、芭蕉の人生の長さを感じてしまいました。俗世間と芸術問題(大衆と文化)はそのまま
井上ひさしの問題だったのか・・

一生かけて一句を求めた人。芭蕉の孤独とその生涯の長い道のりを思いました。

「不用の用 人の用にならないけど神には役立つ」という言葉を舞台を見たあとメモしていました。もうだいぶ時間が経ってしまったので
芭蕉が絶対的なものを求めていたのだろうか・・ 田中一村が閻魔大王への手土産と言っていた大切な作品と同じように。

宇宙を感じさせる佐渡の天の川のシーンが一番すてきでした。チーム・ラボとか舞台に取り入れたらとも思いましたが・・

 artna[アートな]より

 

芭蕉は西行にあこがれていたようですが、今旅に魅せられている私達が行くところにもよく西行の跡が見られます。

 

その頃の家の近くのムラサキシキブの実

 

Oct. 15  2024   Shinjuku

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選挙の後はイタリア語へ~最近の食卓 ・・・ Italian lesson after the general election

2024-10-30 23:09:16 | a day in the life


日曜日(27日)は朝一で選挙に近くの小学校に行って、日常の買い物へいつもと違う道を通って・・
いつも見ない花を見ました。

衆議院選挙。まあ自民党総裁選では高市さんでなくて良かったとほっとしたけれど・・・ 今もう投票したい人が
いない・・ 反対票を入れるつもりで消去法で投票。

アメリカの大統領選の方が気になる。世界の動向に対する影響力が強いから・・・

 

昼食後はイタリア語へ。途中ハラルフードのお店で今まで試したことのないスィーツを少し買ってみる。
言葉があまり通じないのでお菓子の説明は期待できないことがわかりました。甘いだけしか言ってくれない。


 

イタリア語は何年やっているのかしら?
月1回なのに今まで習った文法の総復習で文章を作ってみる。
補助動詞、目的語代名詞、使役動詞、再帰動詞、近過去、未来、半過去、受け身、比較、関係代名詞
最近は接続法、条件法まで教えていただきました。 簡単な文章でも思い出すのが大変。特に時制の近過去が
組み合わさるともう混乱。

先生が監修しているNHKTVの幸せ気分のイタリア語もとても楽しくて。
先生は声しか出演していなくて、これではラジオと変わりがないと私は残念に思いました。先生は出たがり屋ではない
のでこれでいいとお考えでしたが・・・


 


アマルフィ、ローマに行っていた中級のM子さんからのお土産。
ドライトマト2種類で小さい柔らかいものがソフトでサラダに入れてとてもおいしくいただきました。
インパクトのある方はオリーブオイルに付けて使おうかしら・・・

 

家では食事他当番の娘が挽肉のカレーを作ってくれていました。

その前日(26日)は残っていたイカ墨パスタをみつけてイタリアンに。週末の娘の料理は何が出てくるかわからない面白さ。
久しぶりにおいしくて癖になりそう・・・


朝食は軽井沢で食べたスイスのじゃがいも料理ロスティを作ろうとして失敗したとか・・

 

最近の食卓より


 鶏むね肉のピカタ。三國シェフのレシピで簡単。

納豆とイイカソーメン、キムチ丼。めかぶが家になかったのでかわりにオクラで。
キノコがたくさんのミートソーススパゲッティ

月曜日(28日)はほっとして朝のTV番組を流して、ボビンレースを少し進めたりしていましたが、
竹内まりやや夏木マリの言葉が面白くて・・・ 

そして9月から借りているDVDを見て返さなくてはと思いやっと見始めました。レコーダーが壊れているのでPCで見ました。
サブスクでもったいないのでもうやめようといつも思うのですが、また見たい映画が出てしまいました。ヴィクトル・エリセ監督の
最新作です。それで彼の「瞳をとじて」と小津の「お早う」を予約して返却しました。お早うはコメディですが、息子の中井貴一が
佐多啓二の映画で一番好きとどこかで見たからです。

なかなか見ることができなかった「転落の解剖学」は見ごたえのある層の厚い映画でした。今度整理して書きます。
映画は2年くらい書かないでたまっているのもあります。

なかなか真実とはとか人の内面に切り込んでいく

Bunkamura  ル・シネマではロミー・シュナイダーの特集。晩年の作品で「田舎の日曜日」のベルトラン・タヴェルニエ監督の
Death Watchまで見に行きたくなってしまいました。

 

夜は女性の年金の特集があり、日本の男女格差の酷いこと。年金の問題ではなく賃金の差が問題。私が勤めていた時に、
なナショプロの会計をしていて知った男性職員の給与の高さ。給料の表は公表されていて男女差はないように見えるけれど
なんとボーナスで特別扱いをしていました。男性というだけで・・ 一家を養っているから? まだまだ男女共同参画と
言ってその差を埋めようと表向きはしているようだけど・・まだまだ後進国。最近はその言葉さえ聞かなくなってきました。
アメリカの大統領選も何となく男女の戦いの構図になってきました。そういう意味でもハリス頑張れと言いたいです。全く
対照的なトランプ。古き良き時代の粗野な男性。その応援者も対照的。

 

昨日(29日)は新宿に用事があったので、ベトナムちゃんで久しぶりにランチ。

新大久保のハラルフードの店もいつもと雰囲気が違う。ラマダンが近いわけでもないけど・・





久々のベトナム・フォーがおいしかった。

新宿からの帰り道・・・シルバー・パスを使って、公園を通り抜け。




秋雨が少しやんでいて、初秋の空気にやっとなってきました。

娘が送別会で食事がいらないので冷凍のハンバーグにアボカドで簡単に。


ラ・メゾン白金のモンブラン。
この季節どうしても食べたくて伊勢丹にある小布施の店を見たら、朱雀モンブランが2800円もするのでびっくりして
他を探してみつけました。小布施に行ったときに食べておいしかったけど大きい。今まで食べたので一番は鎌倉駅近くの
チョコレートショップ ”Chocolate Bank” のモンブラン。妹は値段が見えずに頼んだらとても高かったけどおいしかった。
秋の味覚です。

そろそろ秋を楽しめる季節になったかしら・・・

 

Oct. 26-29  2024

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バッハを聴きながら過去と未来を行ったり来たり ・・・ wandering between past and future while listening to Bach

2024-10-30 09:03:05 | thoughts

10月29日

バッハを聴いていたら、友達と二人で歩いた熊野や高野山の麓の道やいろいろな道が浮かんできました。
険しい峠ではいつも励ましてくれてなんとか歩きとおせて、いつも結構命がけでした。
ここ数年でこんなに行くとは思わなかったけれど・・・ これから先の候補は 秋や冬になってくると無理だけど尾瀬と只見線、
西伊豆と江之浦測候所、京都トレイル(オーバーツーリズムで近寄りがたいけど)、まだ歩き残している熊野古道の中辺路や
伊勢路のルート、いいコンサートがあれば八ヶ岳高原ロッジと大きな目標は四国お遍路。夢が広がります。彼は一村展を見に
行くのなら、奄美に行くというので急に奄美大島が浮上してしまいました。
大島紬といい奄美大島は一度行ってみたいところでした。それなら帰りに屋久島に寄りたいとさらに夢が広がって・・・
若い頃五島列島、福江島に行きたいと思って今でもいつか行きたい場所ですが、彼は学生時代教会建築の勉強のために行った
ことがあったとか・・ 今ではあまり見せてくれないのではと話していました。彼が飛行機に乗れなくなってしまったので
海路で奄美~屋久島へを計画して。星岡で日本料理を習っていた時にピーチ航空で潜りによく行っている人がいました。

旅することで日常と非日常の世界を行ったり来たりして・・

 Hanako web より

友だちの引きこもって食事もほとんど摂っていない生活が心配で、連絡を取って明るい声を聞くとこちらが励まされたりして。
私はずっと私の手をはなさないでと思っていたのですが、最近は私が手をはなしてはいけないと思うようになっていました。
でも支えているつもりが支えられていたりして・・・ 人との関係を断っている昔からの友人との人間関係の妙を感じています。
再び会えたのもイタリア語で一緒の今闘病生活をしているSさんが竹田嘉兵衛を紹介してくれたおかげです。Sさんとは祇園祭を
コロナ前にご一緒した思い出があります。

私が最後に夢見るのはこの地球の旅でした。娘とも福井の平泉寺白山神社や海の京都、伊根にも行きたいと話し、イタリア語の
仲間とはシチリアにもと・・・たくさんの夢をどこまで実現できるか・・そのためには健康でいなければと思う後期高齢者の私。

 

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神楽坂でホームスパンの作品展  ・・・ exhibition of works made with homespun yarns

2024-10-28 23:58:51 | art

10月18日

moon tree ホームスパンとバッグ展

moontree2024-10-2.jpg
布と出会い
布と暮らす

ホームスパンの工房、清野工房で一緒に学び、制作活動している仲間による作品展です。

ホームスパンの楽しさは羊からもらった素材そのものから作るということにあります。
泥のついた羊毛を洗う。染める。ほどく。カーディングする(色を混ぜて紡ぎやすいようにブラシで梳く)。
紡いで糸にする。デザインを考えて織る。縮絨する。  
紡いで自分の糸を作り、織って自分だけの布を作る喜びばかりでなく、感じるのは羊毛が自分のところに来るまでに
たどってきた時間やそれを見守っている人や自然のことです。シェトランドウールなら遠いシェトランド諸島の断崖を
思い浮かべます。泥にまみれた羊毛を洗う時、枯葉や蕾、種などがついていると、この羊はどこを歩いていたんだろうと
想像してのんびりとした気分になります。
古代ギリシャから女性は糸を紡いでいたらしいので今、都会で紡毛機を回していることが不思議に感じられます。
織りあがった後の縮絨も羊毛の織物には一番大切な作業です。石鹸水の中で踏んだりかき混ぜたりした後、乾くと
柔らかく軽くそして暖かな羊毛ならではの風合いが生まれます。触ると優しく幸せな気持ちになります。
そしてそれぞれの羊の毛の特徴を味わうことができます。
特にその軽さにはみなさんは驚かれるでしょう。  

一本のマフラーから長い羊の旅を味わってください。

個性的で楽しい編みや革のバッグ、手織りのキッチン小物も並びます。

Moon Tree は清野工房で月曜と木曜に習っている生徒さんのグループ名とお聞きしてすてきなネーミングだと
思いました。

アルバトロスさんと久しぶりにお会いして、神楽坂フラスコギャラリーで開催が始まった明子さんの展覧会に
行きました。

始まったばかりの午前中に原毛から紡いだ糸を使って作る作品展にはもう人が集まっていました。









この私の大好きな黄色がFBに紹介されていた時に、これが作品展に出ていたらいいと思っていました。

コブナグサで染めたポロワス羊毛。
ちょっと緑がかった面白い黄色、刈安色、ライムグリーンというのかな。
ぐるぐるっとカジュアルに巻きたい。
・・・
コブナグサは黄八丈の黄色を染める草と言うと馴染みのある人も多いかもしれません。八丈刈安と呼ばれ椿の灰で
媒染します。また全然違う色ですね。
 
 
 
 
織物を習っていた私ができた作品を買うのはちょっと抵抗があるのですが、自分では作れない工程、糸から作るが入っている
この展覧会にはすぐ手が出てしまいます。前回のフワフワした小さなマフラーに続いて、このコブナグサで染めた軽いマフラーと
なんとも言えない感触のゴッドランドコリデールのナチュラルカラーに魅かれました。


 
後からFBで見たコースターに作品展の時には、感じなかったキュートさに思わず追加注文。


実際に使っているところを見るとまた違ってきます。
 
バックも楽しかったし、明るい色のショールも羽織って見たりしました。
たくさん遊んで、その糸の風合いを楽しみました。
 
 
 
お昼時になったので、神楽坂を少し歩いて、イタリアンのお店に入りました。
通りすぎたウィンドウには矢来能楽堂と書いてありましたが、この場所には能楽堂はありませんでした。

 

イタリアベネチア料理のステファノです。


 
アルさんの着物姿がとても素敵だったので、写真を撮らせていただきました。
このすてきな縞の帯はおばあさまのものだとのこと。お着物も大好きな感じです。
久しぶりにお会いしたのでいろいろ話がつきませんでした。
 
 


 
 


メインのパスタはカニとトマトのクリームソースのタリオリーニ
 
 
とてもシンブルなデザート
 
金曜日の午後のひとときをゆっくりとすてきな時間が流れました。
 
 
Oct. 18  2024   Kagurazaka
 
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北村朋幹 ピアノフォルテ演奏会 ・・・ concert to bring out the sounds of beyond

2024-10-27 22:41:03 | music

10月26日 北とぴあ さくらホール

北村朋幹 フォルテピアノ・リサイタル  - シューマン《幻想曲》をめぐって

内 容:「卓抜な詩的感性、そして哲学的叡智を具えた芸術家」と評されるピアニスト、北村朋幹が初めて日本で行う
     ピリオド楽器でのコンサート!

使用楽器:ヨハン・クレーマー 1825年ウィーン製(タカギクラヴィア所蔵)

Program
ベートーヴェン/リスト:
ミニョン S.468-1 《ベートーヴェンによる6つのゲーテ歌曲集》より     
連作歌曲集《遥かなる恋人に寄す》S.469

シューマン:
管弦楽のない協奏曲 op.14(1836) より
“変奏曲風に”(後に削除された2つの変奏曲を含む、自筆譜に基づく版)

リスト:
オーベルマンの谷 S.156-5 《旅人のアルバム》より   
   
***  
 
シューマン:
幻想曲 ハ長調 Op.17

※使用する版の変更に伴い、曲名表記を以下のとおり変更いたします。(2024.10.3追記)
【変更前】
シューマン:
ピアノ・ソナタ第3番 ヘ短調 Op. 14 より 第3楽章
“変奏曲風に(クララ・ヴィークのアンダンティーノによる)”
↓↓↓
【変更後】
シューマン:
管弦楽のない協奏曲 op.14(1836) より
“変奏曲風に”(後に削除された2つの変奏曲を含む、自筆譜に基づく版)

Encore
シューマン: アルバムの綴り Op.124より  Ⅷ. 終わりのない痛み  Ⅺ. ロマンス
     こどものためのアルバム Op.68より  ⅩⅣ. 小さな練習曲  XXXV. ミニョン   隠れているカッコウ


初めて行く王子にある 北とぴあ さくらホール。2階はわからないけど1階はほぼ満席でした。

 

遥か彼方からひとすじの光が差し込んでくるような北村朋幹の演奏でした。
稀に聴く演奏会。
生きている音。「フォルテピアノが一緒に室内楽をしている相手のように感じる。ものではなく。仲間。」
と北村朋幹が最後にコメントしていました。

 主役はこのピアノですと紹介されたヨハン・クレーマー

フォルテピアノをメンテしているタカギクラヴィアでの練習が楽しい時間だったと最後にコメントがあり、
アンコールが1曲終わった後で、そこで小品を弾いているのが幸せな時間だった話して、その場で思いつく曲を
数曲弾いていて、それが美しくて、今回のコンサートでは彼自身が一番楽しんでいるように思いました。
まるでタカギクラヴィアにでもいるように・・リラックスしたとても素敵なアンコールでした。
幻想曲では泣いているようにも見えました。今回は前から4番目の中央に近い席でした。

フォルテピアノはデリケートな楽器で、日によって違う音が出て、生きているようだったと。
家に帰ってアンコールを確認するためにYouTubeで聴こうと思ったらピアノだと音が強すぎて聴けなかった。
同じ曲とも思えなかったし。

その音はギターのようでもあり、ハープやハープシコードのようでもありました。曲の聴き始めは全くピアノと違うと
その優しい音色を思ったのですが、聴いているうちに慣れてきてしまいます。幻想曲も同じ曲かと思ったくらいでした。
古楽器の音色の豊かさは深いですね。低い音はモヤモヤっとして、高音はキラキラしていました。何か新しいものの
創造のようでした。軽やかでもあり・・

演奏を聴きながら人が生きていることを考えさせられました。何のために。何を一生かけて追及していたのか・・・  
一村や北村朋幹や芭蕉(最近舞台を見たので)等その人生において目標がはっきりしている天才や普通の人々の。
自分は生きていてこれをやったとかやり遂げたというものはあるのか・・

父や母の顔も浮かんで・・ 子供の頃貧しかった家にピアノが来たのは祖父のおかげ。音楽にそんなに興味はなかった祖父
だったけど。ピアノほど高価なものはなかった子供時代。今またそのピアノをやりたいと思ってリフォームで弾きやすい環境に
したのだけど。子供の頃、母が頼んだのだと思うけど、今改めて祖父に感謝の想いです。シューマンのこどもための曲を
弾いてみたくなりました。

あらためて自分は何のために生まれて来たのかと思ったり。そんなことをいにしえからの光の中の音楽会で思い起こさせられました。


休憩時間中も念入りな調律が行われていました。
制御するのも難しそうな楽器です。

 

― 北村朋幹さんからのメッセージ ―

なにか古いものに触れる時、いつもよりもそっと手を近づけてみたりするのは、長い時間の香りのするとても繊細そうなそれを
壊してしまわないように、という無意識な心のはたらきだろうか。

そんな風にして、しばらく鍵盤に触れていると、指先を通して、楽器の内部にある1つ1つの部品の動きが敏感に感じられる気が
してくる。実際にピアノという楽器の巨大な躰の中では、鍵盤が下ろされてハンマーが弦を叩き、我々の耳に音が届くまでに
いくつものとても細かな運動が行われている。

そういったからくりの全てを、かつては人が手作業で、作っていた。

その楽器を作った人の“手”、そしてその楽器が歩んできた”道”、それら全てが楽器には完全に染み付いているから、かれらは唯一無二
の個体である。

という風に考えれば、それは人間にも少し似ているのかもしれない、という事が許されるくらいに、今、我々は彩り豊かなそれぞれの
道を歩むことが、果たしてできているのだろうか?


ピアノという楽器が一気に華やいだ19世紀に作られた音楽もやはり、それぞれが手作りで、それゆえに個性的で、一筋縄ではいかない。
それらと向き合うことは、古い楽器と触れ合うやり方ととても似ている。
そっと触れて、耳を傾け、理解しようと試みて。


 

ピリオド楽器、指揮、現代曲、リストの追求などいろいろなことに挑戦して、これから先も目が離せない
音楽家です。

この日は私の大好きなシューマンをたくさん弾いてくれて大満足な一日でした。

 

ピアノ 時の流れに心澄まして

 

Oct. 26   2024    Ohji

 

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田中一村展へ ・・・ Tanaka Isson: Light and Soul

2024-10-25 23:59:22 | art

10月24日


 

田中一村展の前期の最終日。作品の入れ替えがあるので、前期に行きたかったのですが、なかなか時間が取れず
無理かと思いましたが、午前中に和服の棚の配送がすんで、大方整理して午後出かけることができました。

若い頃の南画。
すばらしい。その筆のタッチ一つで描く。生き生きと躍動感のある枝や葉。とても十代とは思えない絵と書。
峻烈。描いているところが浮かんできそうなスピーディなタッチ。心に刺さるようなそんな線。それはゴッホの絵を見た時に
感じる感覚と似ていた。そして最後の奄美大島での暮らしはゴーギャンを思い浮かばせました。絵はルソーを連想させるものも。
出だしからパッションがほとばしり出ていて画壇から離れ、自己を貫いた生涯をたどりました。

エネルギッシュでパワフルな神童と言われた若いころの絵はあまり見たことがなかったと思いますが、素晴らしかったです。
古さを感じさせない色あいや個性的なフォルムや構図も。ペパーミントグリーンが光り、そして梅の枝や竹の葉の抽象画のような
描いている一村から直接何かが伝わってくるような絵画。とにかく毛筆のタッチが素晴らしいです。

白い花が輝きを放つ空間。ヤマボウシだったのですね。今まで見てきた絵から急に視界が開けたような新鮮な絵でした。
心機一転して再スタートしたこの絵が入選したのは川端龍子主宰の青龍社展でしたが、川端龍子と意見が合わず画壇を離れてから
は不遇でした。この絵が見たくて前期の展覧会に滑り込みました。と思ったら「白い花」は何点もあり、大きなこの絵は
後期も展示されます。

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また、白い梅の襖絵ではまるで雪のように花が降って来そうでした。個人蔵とは贅沢な。
一村はお礼や、描いてあげたい人に絵を贈っていたようで今回はそういう作品も多く出されていて
とても貴重な展覧会でした。描いてあげる人が特定されていた全く商売とは違う絵の描き方でした。

一村の人生を映し出すように絵が流れて行きました。
神童と言われた子供時代。謎の芸大2ヶ月での退学。謎の多い生涯ですが、苦労も多かったようです。
別の仕事をしながら、スポンサーを頼りながら絵を描き続けたその後の生涯でした。

死後間もない頃初めて紹介された日曜美術館の番組はかすかな記憶があります。

自然、海や小石、里山、植物と鳥たち・・
この世界が描かれていました。鳥たちも幸せそう・・ 私は一村を孤高の画家とは思わない。何かそういう世界に
囲まれて生きていたと思います。たとえアカショウビンが岩の上に一羽ですくっと立っていても孤独ではないと
思いました。一村も寂しさはあったかもしれないけど孤独ではなかったような・・・
現代にこんな画家がいたとは・・

鳥や花の種類も多く見るのも楽しかったです。
軍鶏は若冲の方が迫力がありました。


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トラツグミもかわいくて・・

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うるさい尾長も楽しそう・・・


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南国のアサギマダラ・・・

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古さを全く感じない一村の絵。芸大の同期には東山魁夷がいたとのこと。

圧倒された展覧会でした。

 

参考)

画家田中一村が辿り着いた最果ての地、奄美大島

田中一村について

日本画家・田中一村、波乱の生涯と奄美大島の自然が育んだ傑作

決着の地 東京・上野で刻まれる新たな一村像 (Art Plaza Times)

「田中一村展 奄美の光 魂の絵画」東京都美術館 着物でミュージアム Vol. 38  (ほとんどの作品が写っています。)

  

Oct. 24  2024  Ueno

 

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ユニークな花緑ごのみ ・・・ unique Karoku Gonomi

2024-10-24 23:59:56 | art

10月19日

バッハの平均律クラーヴィア曲集1集を第1巻をずっとキースジャレットで聴いていてその生き生きとした音に
驚き楽しんでいましたが、今は第2巻をアンデルジェフスキで聴いています。静かに深くそして躍動感もある
彼の連れて行ってくれる世界に浸っています。

朝はキース・ジャレット、夜更けにはアンデルジェフスキで・・
キースのバッハはまるで水の流れを聴いているようです。

 


10月19日の楽しみにしていた「花緑ごのみ」、今回はまた驚きの連続でした。
「老後とピアノ」の作者稲垣えみ子さんと出会ったことで、子供のころ習ったピアノに再トライすることになったとか。
ピアノを再開させようとリフォームついでに家の模様替えをして、ピアノを弾きやすい環境に置いたところで止まっている
私の背中を押してくれました。久しぶりに奥様ともロビーで会い、毎日練習することが大切みたいと話していました。
やっぱり花緑さんの集中力はすごいのですね。ショパンのあの有名なノクターンとドビュッシーの月の光をスタンウェイの
ピアノで披露。こういう世界も持っているのだと思いました。

この日はベルカントの発表会の前日の練習の後、お茶をしてから、一緒に行く年に数回会う元の職場の友人と日比谷公園
松本楼で待ち合わせて遅いランチ。そこから歩いてすぐのイイノホールへ。彼女の家の猫の具合が悪いという話からブルーの
最後を思い出して涙がこみあげてきてしまった。私にとってたった1匹のかけがえのない猫。




ビールとオリーブでランチはドリア。おいしかったです。


少し早めにイイノホールへ。事務所を持つ前にこの辺で働いていたことのある彼女は土地勘があり、ついて行きました。
いつも霞が関から行っていたイイノホールも、銀座や日比谷からも近いことがわかりました。







花緑さんは枕もとても面白いのですが、今回は短め。
「弥次郎」は最近、昨年くらいから噺すようになったとかでした。そういえば聞いたことがあると思ったら、昨年
三鷹での公演でやっていました。

「ぞろぞろ」は何かのおかげって思うことってとても大切なことではとの前置きでした。

「お坊ちゃんの部屋」では冒頭で書いたように、ピアノにまつわるお話と演奏。私も「老後とピアノ」を読んでみようかと
思いました。素人さんの発表会でしたが、一つの音の世界を作っていました。私の再開計画が中座しているのを押して
くれました。

仲入りでは小さんの二十三回忌に当たる年なので紹介がありました。小さんの人となりを簡単に紹介していました。
新宿の時はもっと詳しかったのですが・・

そして自身の創作落語「眠れる森の乙女」
ちょっと難解なところもありました。「100万回生きた猫」や「小さな恋のメロディー」のせりふや、輪廻転生や
いろいろなことを思い浮かべる落語でした。そんな中で、今この時代に生きて出会える人の奇跡というか
不思議を思いました。1時間近い大作で友人も私もびっくり。

この実験的な要素もたくさんの落語ワンマンショーを楽しみました。

 


翌日はコーラスフェスティバル本番なので笑いすぎないようにと思って見ていました。

 

Oct. 19  2024   Hibiya → Kasumigaseki

 

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変わる季節に  ・・・ in the changing season

2024-10-23 21:17:05 | thoughts

10月はスケジュールが結構タイトな月です。
いつだったか、夕方買い物から家に帰る途中、いい香りがして何かと思ったら、
翌朝きんもくせいの花だったことがわかりました。夕方だと何も見えなくて・・・
家の近くのハナミズキの花が金色に輝きだし・・ やっと秋が始まるのかしら?






スマホの写真をPCに送ろうかと思ったらGmailの容量がいっぱいになり、ライブラリーやグーグルフォトの写真を
見ながら削除していました。写真を見るといろいろな思いが巡り感覚がよみがえります。やっぱり記憶だけだと
もうだめですね。写真はやっぱりいいなと思いながらいらない写真をせっせと削除していました。フラッシュバックのように
過去がよぎりながら・・ 数年でも驚くのが娘の成長? 私は年取るのみ・・・😢
バッハを聴きながらしみじみとしちゃいました。


襟の反対側に入っています。

 
ブックマーク、ブルーを作りました。グリーンは端が詰まってしまったのでローズグランドの練習も兼ねて。

 

一段落した今日は茶の湯の稽古。昨日はコーラスのためにほとんど家で進捗のなかったボビンレースのレッスン日。
あしたは和服用の棚が届くのでまだ段ボールが残る部屋を大急ぎで片付け中です。だから夕方のカーブスはお休み。




茶の湯の時間は私が一番落ち着ける時間です。無になるというか、時間が止まったようなそういう空間の中にいます。
なかなか習得できないのですが、少しずつ自然な無駄のない所作ができるようになりたいです。今日初めてお濃茶をしましたが
なんとなく覚えているところもあり、あの50年以上前の記憶もよみがえるのです。もう消えて行ってしまう記憶が・・
亡くなられてもう何十年も経つ先生のことも思い出されます。感謝しかありません。

今日のお茶は新茶が出る前の名残のお茶で普段使いの道具で内輪で点てるような侘び茶で、私の好みです。出し袱紗も木綿の
縞で素敵でした。写真をアップできないのが残念です。

お茶の帰り道。 雨が上がっていました。



こんな町中にホトトギスの花が・・

 


Oct. 23  2024   Minami-Aoyama 

 

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秋のコーラス・フェスティバルではじけた ・・・  bursting with joy at the Chorus Festival in Autumn 

2024-10-21 23:56:30 | music

10月20日

今年の秋の心配だった二大イベントが終わりました。
運転免許更新と、このコーラス・フェスティバルです。
この後はホセ・カレーラスのコンサート、ボビンレースの作品展で今年もエンディングを迎えます。
あとリフォーム後の最終レイアウト完成ですか・・ ピアノも織機もまだやり残しています。


 

・私を泣かせてください  オペラ 「リナルド」より ヘンデル
・ある晴れた日に (日本語ヴァージョン)オペラ「蝶々夫人」より プッチーニ

対照的な2曲。1曲目は天に向かって歌い、2曲目は遥か彼方の愛する人に向かって歌いました。
蝶々夫人の気持ちに寄り添って歌えたかなと思いました。力強く・・・
とにかくとても難しい曲です。日本語の難しさも初めて経験しました。

他のグループもそれぞれ特徴があり、歌うことを楽しんでいました。
谷川俊太郎の詩の歌も多く、日本の歌も意味がダイレクトにわかるのでいいかと思いました。
今回の蝶々夫人日本語版もそれが狙いでした。


終わった後のやり切った感はありました。
解放感です。とにかく無事に終わったことを感謝です。
人数が当初よりずっと減ってしまったので、危機感で声が今までより出るようになりました。


療養中のS子さんも聴きにいらしてくれて、再会を喜びました。
歌はいいね, "I’m happy" と言ってくれたとのこと。このグループを紹介してくれたのも
S子さんで私にとってとても大切な方です。

 

今年もScott Hallでのクリスマス・コンサートがあります。
あのすてきなホールで贅沢なコンサートです。



翌日の朝、撮った写真ですが、発表会の朝も同じように秋が輝いていました。


オンラインで買ったCDがコンビニに届いていました。

 

Oct. 20  2024  Otemachi

 

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