リバイバル続きの定年後。着付け教室で知り合ったお友達が
京都で良くお茶を出されるので失礼にならないマナーを教えてほしいということで
中学のクラス会関連で半世紀ぶりにつながったクラスメイトが鎌倉で
茶道を教えたりしていることを知り、入門講座をお願いしました。
今回はお客になることと、美味しいお茶のたて方をリクエストして教えていただきました。
茶道には所作だけでなく、精神的な慎みのようなマナーもたくさん詰まっています。
着付けを習い始めたのも本当は茶道を復活させたかったためですが、
どのように参加していくかが問題です。
完全に仕事を止めれば、元の職場の先輩がやっている教室に
通うことができます。当初はお願いしようと思っていました。
元の職場で定年延長がさらに1年延びた上に、退職後はパートがウィークデーに入って
しまったので日程が取れません。週4日くらい働くのがちょうどいいのだけど。
でも教室と言うsociety に入るのもちょっと恐いような・・
気軽に楽しめて、点てることができるところはないかしら?
お客だけだと星岡でも月窯があるので参加することができるけれどここも裏千家です。
お茶と言うハイソで精神とは全く違うきらびやかな世界にも入っていくこともできず・・
私が就職してから、数年習っていたのは祖母の友人で、毎週土曜日にお宅に伺って
お茶を楽しみました。親戚の方と私と私の友人だけに教えてくれていました。
本質を見据えたすてきでかわいい方でした。今思えば贅沢な時間でした。
吉祥寺に在った先生のお宅はかすかな記憶では伊藤博文の妾宅だった日本家屋で、星岡と同じような作りでした。
廊下には荻須のパリの街角の小さな油絵が飾ってありました。つくばいもあってお茶室がありました。
祖母の家もつくばいがあり、座敷は炉が切ってあり、水屋もありましたが、ほとんど使っていませんでした。
先生は祖母がいっしょにお茶を習っていた方で、教授から唐物まで免状は一応とったのですが
それっきりです。お茶は日本の文化の総合体でとても好きでした。お茶花から、焼物、漆、掛け軸(書や絵画)
懐石、シンプルな無駄を省いた動き、袱紗や茶入の仕覆(裂地)などに見られる織物、建築。
日本の文化を学ぶのにこれほどの総合芸術はないと思っていました。
それに今、和服が加わったので大変。
つくばいの柄杓は横向きだと、水が飲めるという意味で、伏せてあると飲めないという意味と言うことでした。
正客の場所には煙草盆が置いてあります。
まず部屋の入り方からやったので、お茶をいただくまで遠い道のりでした。
ご一緒したのはお茶を出される場合が多いレースドールの先生と、年末にローザンヌとウィーンに行って、ハプスブルグ家の宮殿で
お茶を点てるという着物仲間の方と、北鎌倉に住む幼なじみです。
久しぶりの畳の部屋での作法、とても新鮮でした。
私の同級生は半月板をお茶のせいで悪くしていて、12月に京都の家元のところに行くので
大事を取って、お弟子さんの先生が点ててくださいました。
お干菓子が回ってきました。これは最後にいただいたら、正客に戻します。
おいしそうでしょう・・
このように泡を立てるのが裏千家。私は表なので流儀としては泡を立てないのですが、
たてた方が好きで、要領を教わりました。
縦一直線に茶杓を振るのですね。家でも今度練習しておいしいお茶を点てていただきたいです。
ご一緒したTさんにはヨーロッパで裏方でお茶を点てるとのことなので、美味しいお茶を
差し上げられるといいですね。海外でも抹茶ブームのようです。
3時間近くがあっという間に過ぎました。表と裏でちょっと違うところもありました、
またしても脳の活性化。体で覚えたことをまた感覚で思い出す。
皆さんも大喜びであと2~3回は教えてもらいたいと話していました。
前日は何を着て行こうかと3つコーディネイトして決めました。
着物は祖母のきもの。帯はお茶には最適の喜多川平朗のものが一番かと思っていました。
紫の鮫小紋に太子間道の帯
浅黄色のような水色の無地に太子間道
抹茶色の祖母の着物に合うと思ってもう3年近く前になるかしら、着付けを始めた頃アンティック・モールの「かわのや」で
求めた喜多川平朗の帯。あとから人間国宝と知りました。正倉院柄っぽいのが好きだったし、結構持っている着物に
合いそうでこの色にしました。
結局抹茶色の祖母の着物は裄が短くて、無理でした。水色でも帯があったので、初めて
締めてみることにしました。
当日着てみて驚いたのですが、こんなに締めやすい帯は初めてでした。体にすっとなじむのです。
リサイクルなので今まで使ったいたせいなのかわかりませんが、色や柄だけでなく、さすが喜多川なのかしら・・
ピタッと巻きつく不思議な帯です。
家に帰ってから、遅く帰ってきた娘に撮ってもらいました。
もう着くずれています。
行く前に羽織を着て撮りました。
今回半襟がかなり出せて良かったです。後ろもかなり抜きました。
汚れた鏡に映っていてきれいではありませんね。
Nov.29 2017 Kamakura
京都で良くお茶を出されるので失礼にならないマナーを教えてほしいということで
中学のクラス会関連で半世紀ぶりにつながったクラスメイトが鎌倉で
茶道を教えたりしていることを知り、入門講座をお願いしました。
今回はお客になることと、美味しいお茶のたて方をリクエストして教えていただきました。
茶道には所作だけでなく、精神的な慎みのようなマナーもたくさん詰まっています。
着付けを習い始めたのも本当は茶道を復活させたかったためですが、
どのように参加していくかが問題です。
完全に仕事を止めれば、元の職場の先輩がやっている教室に
通うことができます。当初はお願いしようと思っていました。
元の職場で定年延長がさらに1年延びた上に、退職後はパートがウィークデーに入って
しまったので日程が取れません。週4日くらい働くのがちょうどいいのだけど。
でも教室と言うsociety に入るのもちょっと恐いような・・
気軽に楽しめて、点てることができるところはないかしら?
お客だけだと星岡でも月窯があるので参加することができるけれどここも裏千家です。
お茶と言うハイソで精神とは全く違うきらびやかな世界にも入っていくこともできず・・
私が就職してから、数年習っていたのは祖母の友人で、毎週土曜日にお宅に伺って
お茶を楽しみました。親戚の方と私と私の友人だけに教えてくれていました。
本質を見据えたすてきでかわいい方でした。今思えば贅沢な時間でした。
吉祥寺に在った先生のお宅はかすかな記憶では伊藤博文の妾宅だった日本家屋で、星岡と同じような作りでした。
廊下には荻須のパリの街角の小さな油絵が飾ってありました。つくばいもあってお茶室がありました。
祖母の家もつくばいがあり、座敷は炉が切ってあり、水屋もありましたが、ほとんど使っていませんでした。
先生は祖母がいっしょにお茶を習っていた方で、教授から唐物まで免状は一応とったのですが
それっきりです。お茶は日本の文化の総合体でとても好きでした。お茶花から、焼物、漆、掛け軸(書や絵画)
懐石、シンプルな無駄を省いた動き、袱紗や茶入の仕覆(裂地)などに見られる織物、建築。
日本の文化を学ぶのにこれほどの総合芸術はないと思っていました。
それに今、和服が加わったので大変。
つくばいの柄杓は横向きだと、水が飲めるという意味で、伏せてあると飲めないという意味と言うことでした。
正客の場所には煙草盆が置いてあります。
まず部屋の入り方からやったので、お茶をいただくまで遠い道のりでした。
ご一緒したのはお茶を出される場合が多いレースドールの先生と、年末にローザンヌとウィーンに行って、ハプスブルグ家の宮殿で
お茶を点てるという着物仲間の方と、北鎌倉に住む幼なじみです。
久しぶりの畳の部屋での作法、とても新鮮でした。
私の同級生は半月板をお茶のせいで悪くしていて、12月に京都の家元のところに行くので
大事を取って、お弟子さんの先生が点ててくださいました。
お干菓子が回ってきました。これは最後にいただいたら、正客に戻します。
おいしそうでしょう・・
このように泡を立てるのが裏千家。私は表なので流儀としては泡を立てないのですが、
たてた方が好きで、要領を教わりました。
縦一直線に茶杓を振るのですね。家でも今度練習しておいしいお茶を点てていただきたいです。
ご一緒したTさんにはヨーロッパで裏方でお茶を点てるとのことなので、美味しいお茶を
差し上げられるといいですね。海外でも抹茶ブームのようです。
3時間近くがあっという間に過ぎました。表と裏でちょっと違うところもありました、
またしても脳の活性化。体で覚えたことをまた感覚で思い出す。
皆さんも大喜びであと2~3回は教えてもらいたいと話していました。
前日は何を着て行こうかと3つコーディネイトして決めました。
着物は祖母のきもの。帯はお茶には最適の喜多川平朗のものが一番かと思っていました。
紫の鮫小紋に太子間道の帯
浅黄色のような水色の無地に太子間道
抹茶色の祖母の着物に合うと思ってもう3年近く前になるかしら、着付けを始めた頃アンティック・モールの「かわのや」で
求めた喜多川平朗の帯。あとから人間国宝と知りました。正倉院柄っぽいのが好きだったし、結構持っている着物に
合いそうでこの色にしました。
結局抹茶色の祖母の着物は裄が短くて、無理でした。水色でも帯があったので、初めて
締めてみることにしました。
当日着てみて驚いたのですが、こんなに締めやすい帯は初めてでした。体にすっとなじむのです。
リサイクルなので今まで使ったいたせいなのかわかりませんが、色や柄だけでなく、さすが喜多川なのかしら・・
ピタッと巻きつく不思議な帯です。
家に帰ってから、遅く帰ってきた娘に撮ってもらいました。
もう着くずれています。
行く前に羽織を着て撮りました。
今回半襟がかなり出せて良かったです。後ろもかなり抜きました。
汚れた鏡に映っていてきれいではありませんね。
Nov.29 2017 Kamakura