Reflections

時のかけらたち

最近届いた2冊の本 ・・・ books I have received recently

2022-09-30 14:26:27 | a day in the life

 

昨日買い物に行く途中に、公園の生垣からいい香りが・・ そう、きんもくせいの季節になったのですね。

 

ツグミ通信が本当に久しぶりに来て、森と生きるⅢの発行のお知らせでした。
この出版でお忙しかった片田さんでいらしたのですね。一人で森の中に生きる
片田さんの健康とか心配になってきたところでした。

今回も花と鳥の絵に文章がたくさんついていて見ごたえがあります。
ゆっくり楽しませていただきます。

申し込もうと思ったところ、素敵なプレゼントが届きました。
いち早く手にすることができ、いつもありがたいことです。今年こそ
諏訪に行けるかと楽しみにしていたのですが、コロナの余韻があり、
残念だけど断念しました。何も心配なく会える日が早く来ますように。

 

 

 

今年は秋の諏訪行きをあきらめたところ、まさかの熊野古道歩きが実現間近です。
最終のバス会社への運行チェックなどを行い、明日の突然の出発を待つばかりです。
10月には厳島神社の観月能を見たかったのですが、今年はあきらめます。広島の義理の姉からも
度々のお誘いがあるのですが、なかなか行くことができません。広島は出張で行ったことが
あるだけなので、原爆ドームとか見るべきと思いつつなかなか実現できないでいます。

 

まだ今までに2回しか会ったことのない多治見に住んでいる父方のいとこから、自費出版の本が
送られてきました。陶芸が好きで多治見に家を建てたくらいで、中国にも一時住んでいた趣味の多彩な
人です。「流々(るる)として」というタイトルの詩歌集でした。流々はもちろん祖父に当たる縷々から
とったものなのだろうと思いました。演歌の歌詞のようなのから、詩、俳句まで今まで書き留めたものを
昨年奥さんを亡くされ、1冊にまとめたそうです。一度会いたいと電話の度に話すのですが、なかなか
実現できません。

中から気に入った詩をひとつ紹介します。叔父も文才があり、「酒」*という雑誌にエッセイを連載
したことが昔ありました。

*佐々木久子さん(1927年 - 2008年、編集者、評論家、随筆家) 雑誌『』(1955年 - 1997年)の編集長

 

流々

いつから人は 時間に
しばられるように なったのか
時計をはずそう
時間は自然が お知えてくれる
潮騒に耳を傾けながら
時を楽しむ自分が
       今ここにいる
生きている 自分がいる

いつから人は 自然に
さからうようになったのか
流れに身を置き
自然につつまれ 生きてゆくこと
心地よい時の余韻に浸る
笑顔になれる自分が
    今ここにいる
生きている 自分がいる

 

時計をはずそう ・・・ なんという素敵な言葉でしょう・・

 

明日からの熊野古道ウォーキングは行き当たりばったり派の友人に対して、私はバスの時刻表と首っ引きです。
本当はのんびり行きたいのですが、一日に数本しかないバスを逃しては目的地へ到着できないので、時間に
縛られる私です。抑えるところは抑えてあとはのんびり行きたいものです。

初日の那智勝浦の夕べの浜でのコンサートも慌てて申し込んだら、最初に電話した時も出たのはたぶん濱口さん
ご自身だったのでしょう・・ あんまり人が来ないから大丈夫というまったりした返事・・ 
二度目に確認の電話があったときは、練習しているから早く着たら声かけてねとゆったりとした時間の流れを
感じました。

 

あすのWA! きらり紀州人 2014.6.20. 勝浦ダイジェスト

 

この中でも最後の方に歌われていますが、初めて聴いたのは「しあわせ」というゆったりとした歌でした。
ギタリストでふだんは歌わないのですが・・ 
横浜のジャズクラブに行ったとき、近くの人たちと話をしたのですが、勝浦まで行ったという人がいました。
波の音が似合う濱口さんでいつか勝浦の海で聞いてみたいと思っていたので思わぬチャンスでした。 

 

濱口祐自 Peter Barakan's LIVE MAGIC!

 

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愛を読む人 ・・・ the Reader

2022-09-30 08:10:07 | movie

愛を読む人

原題 The Reader
製作国 アメリカ、ドイツ
製作年 2008
公開年月日 2009/6/19
上映時間 124分
監督 スティーヴン・ダルドリー
製作 アンソニー・ミンゲラ  シドニー・ポラック
脚本 デヴィッド・ヘア
原作 ベルンハルト・シュリンク『朗読者』(新潮文庫刊)

キャスト:
ケイト・ウィンスレット
レイフ・ファインズ
デヴィッド・クロス
ジャネット・ハイン

 

The Reader (2008) Official HD Trailer [1080p]

 

ハムレットでは狂気のオフィーリアを演じたケイト・ウィンスレット。初めて知ったのははるか昔の
タイタニック。以前話題になって、興味を持った映画2本をサブスク9月分であわてて借りました。
この「愛を読むひと」と「ヴェルサイユ宮殿の庭師」。ハムレットと是枝監督の「真実」に続いて。

しかもこの映画の監督は昔見てとても印象的だった「めぐり合う時間たち」のスティーヴン・ダルトリー。

 

 ダルトリー監督

 

 

 レイフ・ファインズはミンゲラ監督の「イングリッシュ・ペイシェント」が記憶に残る。

 

 

 

アカデミー賞で主演女優賞を取ったケイト・ウィンスレットの演技は素晴らしかったです。
アンナにKidと呼ばれる若手の俳優も頑張っていました。

この映画はとても見ごたえがありました。原作ともどもとても話題になっていたのを覚えています。

戦争責任の問題や法の裁きとか・・ 今まさに行われている戦争でも市民が戦争に協力させられて行った
行為は個人の犯罪になるのか等考えさせれます。彼らもまた被害者なのです。

強制収容所の靴の山とか見ると、この歴史を風化させてはいけないと強く思いました。決して遠い昔のこと
ではなく、いまではロシアでも一般市民に徴収礼状が届き、国外脱出への長い列ができています。
誰も兄弟を殺したくはないのです。

刑務所の中で徐々に文字を習得していき彼女に生きる希望を与えたものの、結局自分で自分を許すことが
出来なくなります。自分に正直に、しかし文盲であることは隠し通して罪を一人でかぶり、生きた女性の
話でした。

とにかくケイト・ウィンスレットが美しくて、素晴らしかったです。

 

 

ヴェルサイユの宮廷庭師

A Little Chaos

製作年:2014年 イギリス
上映時間:117分
監督:アラン・リックマン
キャスト:ケイト・ウィンスレット
マティアス・スーナールツ
アラン・リックマン

『ヴェルサイユの宮廷庭師』予告編

 

Little Chaos とは彼女の作り出す庭を今までの庭と比べて表現した師匠の言葉です。
映画館で比較的最近予告を見たような気がしたのですが、日本公開は2015年でした。

 

 

 

 

 

 

 

どちらの映画もケイト・ウィンスレットの動きがとても美しくて見とれてしまいました。
愛を読む人ではアイロンを下着にかけているシーンとか、ヴェルサイユでは手の指に入った土を取ったり
しているシーンとか・・・

昔ロミー・シュナイダーが素敵だなと思いましたが、ケイト・ウィンスレットもとても魅力的です。
メリル・ストリープが好きな女優さんですが、一人加わりました。

 

 

 

借りてきたDVDの予告でアル・パチーノ主演でDanny Collinsが紹介されていて、ジョン・レノンの
歌が流れるこの映画の「人生のどこかに置き忘れてしまったかけがえのない時間、話してしまった手を
またつなげる」という言葉にひかれてCDリストに加えました。こちらはジョン・レノンの手紙をもらった
シンガーのリアル・ストーリーです。もうストップしようと思ったTSUTAYAですが見たい映画がある限りは
続けてみようかなと思いました。

 

 

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是枝監督の「真実」・・・ La verite by Kore-eda

2022-09-29 17:40:55 | movie

ハムレットと同時に借りていたのが是枝監督の「真実」。
後から当時パリにいてドキュメンタリー映画の監督をしていた姪がこの映画のメイキングを作らないかと
誘われたけれど、その時妊娠していたのでそちらを取ったと聞いたことを思い出しました。
今ではその輝くいのちと共に輝いている彼女です。パリからジュネーブ、ウィーンと移転して、とうとう
今度はウガンダへ大使館勤務のパートナーと移動することになりました。一度遊びに行きたかったのだけれど。
彼女はコンゴの日本大使館に勤務したことがあるので、子供にアフリカを経験させたかったと話していました。
フランスに戻り、1か月準備してから、ウガンダに行くとのことでした。

 

2019年製作/108分/G/フランス・日本合作
原題:La verite

「万引き家族」で第71回カンヌ国際映画祭パルムドールを受賞した是枝裕和監督が、初めて国際共同製作で
手がけた長編作品。母と娘の間に隠された真実をめぐる物語を、フランスを代表する女優カトリーヌ・ドヌーブと
ジュリエット・ビノシュの共演で描く。フランスの国民的大女優ファビエンヌが自伝本「真実」を出版し、それを
祝うためという理由で、アメリカに暮らす脚本家の娘リュミールが、夫でテレビ俳優のハンクや娘のシャルロット
を連れて母のもとを訪れる。早速、母の自伝を読んだリュミールだったが、そこにはありもしないエピソードが
書かれており、憤慨した彼女は母を問いただすが、ファビエンヌは意に介さない。しかし、その自伝をきっかけに
母と娘の間に隠されていた愛憎渦巻く真実が次第に明らかになっていく。女優として優れていることを何よりも
優先するファビエンヌをドヌーブ、娘のリュミールをビノシュが演じた。そのほかリュミールの夫ハンク役で
イーサン・ホーク、ファビエンヌの共演女優役でリュディビーヌ・サニエら実力派キャストが顔をそろえる。
2019年・第76回ベネチア国際映画祭のコンペティション部門に出品。日本人監督の作品として初めて、同映画祭
のオープニング作品として上映される。

監督・脚本・編集 是枝裕和
製作 ミュリエル・メルラン 福間美由紀 マチルド・インセルティ
撮影 エリック・ゴーティエ
美術 リトン・デュピール=クレモン
衣装 パスカリーヌ・シャバンヌ
音楽 アレクセイ・アイギ

キャスト
カトリーヌ・ドヌーヴ
ジュリエット・ビノシュ
イーサン・ホーク

 

是枝裕和『真実』予告編

 

私の好きなジュリエット・ビノシュとイーサン・ホークが出ているこの映画。カトリーヌ・ドヌーヴの圧倒的な
存在感と、ジュリエット・ビノシュの内面があふれ出る演技、味のあるイーサン・ホークと誰を取っても素晴らし
かったです。
カトリーヌ・ドヌーヴはまるで彼女自身がそこにいるような映画でしたが。学生時代に「シェルブールの雨傘」を
見たけれどあの可憐な女優が見事な貫禄です。

フランス語の映画ですが、まるで日本映画のように感じました。小津の世界にも似ているものがあるかも。
ぶつからないと人間って分かり合っていかないものなのだと思いました。「ドライブ・マイ・カー」はそれを避けた
映画でした。家族という一番近い存在はそれだけに厄介なものです。誰もが難しさを抱えています。その根源は「愛」
です。ここでは少しずつとけて行く感じがすごくよかったです。内容はすごくシビアなものですが、ほのぼのとした
余韻が残ります。母と娘の確執はあっても、激しくなく静かな映画で光が見えました。音楽も最初のシーンの庭の木の
枯れ葉が風に舞っている映像も良かったです。

 

               

 

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星岡で味わえるもの 9月の日本料理講習会 ・・・ what I can taste in Hoshioka 

2022-09-28 23:57:15 | dish

9月9日

やっと星岡の日本料理講習会について書くことができます。忘れそうなので早く記録しておかなくては
と思っていても、花の写真の整理に時間がかかったり、コンサートは忘れないうちにと思うので、時間がだいぶ
経ってしまってからになってしまいます。

9月の星岡。暑くて和服を着る気になれず洋服で行った記憶があります。天気も崩れたのだったかしら・・
もう記憶のかなたになってしまいました。

9月の献立
前 菜  鶏ささみ生姜正油
向 附  いか菊花和え 木の葉胡瓜
 椀   海老あんぺい取り
煮 物  みがき鰊含め煮 茄子煮
温 物  いちじくふろふき
酢 肴  木の葉あじ  花れんこん
ご 飯  きのこご飯

 

今回はほうちょう使いが素晴らしい日本料理の紹介

木の葉胡瓜を作るには途中まで打ち込み(切り込みを入れ)
塩につけたあと押しておいてから、仕上げる時に縦に切り込みを入れて
開くと菊の葉のようになります。

私たちが作る時は竹串などを両側において下まで包丁が通らないようにします。
うまくいけばとてもかわいらしいものができるのですが、以前一度作った時に
大雑把なものができたような記憶があります。

花れんこんも作ったことはありません。
鯵に降り塩をしておいておいたものに大葉をはさみます。

 


  

これも切り開いて立てて形を作ります。

 

 

お部屋に戻り、いただきます。

 

 

鶏ささみの生姜正油和えは帰ってからすぐ作ったかと思います。
片栗粉をまぶしてさっと湯通ししたささみはツルっとした食感で
おいしいです。

 

いかと菊の花はきれいですね。私は食用の菊の花を自分で料理に使ったことはありません。
あまり売っているのも見ないし・・ 木の葉胡瓜がかわいいです。

 

あんぺいとは茹でることを意味して、蒸す真薯より少し簡単かもしれませんが
なかなか手が出ない料理です。海老のすり身と魚のすり身と卵白、片栗粉、山芋などを
合わせて椀だねにします。春菊とまいたけを添えてあります。

 

この鰊はまず番茶で茹でてから水を差すという方法で本当においしくできます。
暮れににしんそばを作りましたが、京都で食べるのと同じくらいおいしかったです。
これも面倒でなかなか手が出ない料理です。煮汁で煮た茄子がなんとも味が染みて
極上の感じ。

 

大好きないちじくのふろふき

いちじくはらせんに皮をむいてから蒸して使います。
1回くらい作ったことはあるかもしれないけれど、また作ってみたい料理です。
つまみなが添えてありました。あたり胡麻と白みそで作ったあんをかけます。

 

茸ご飯はしめじでした。家に帰ってエリンギで松茸ご飯風にして作りました。
松茸のお吸い物も使って。

 

参加している料理の好きな方たちをお話をしながらおいしくいただきました。

星岡で味わえるものは料理だけではありません。それが私が行き続けている理由なのかもと
思いました。もう卒業してもいいと思うのですが、あの空間の中で味わう日本の美とか
ひきつけられます。そこで流れる静かな時間も。茶事の方の移行も考えないわけでは
ないのですが、もっと気楽にゆったりと味わうことができるような気がします。
回数を減らしてでも行きたいなと思っています。

 

 

Sep. 9  2022   Asagaya

 

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自然教育園の秋 -3 ・・・beginning of autumn in Shirokane -3

2022-09-27 08:47:48 | nature

クサギ

ノコンギク

ヘクソカズラ

 

コバノカモメヅル

 

 

 

イヌヌマトラノオ

 

 

ツルマメ

シオカラトンボ

 

 

センニンソウ



タカトウダイ

 

ヌスビトハギ

 

 

シラヤマギク

キツネノマゴ

ツルボ

 

カニクサ

ゲンノショウコ

ミズタマソウ

エビツル

 

 

オオヒナノウスツボ

 

 

 

ハグロソウ

ヤブラン

ノブキ

 

 

シロバナキツネノマゴ

 

 

 

 

 

 

カラムシ

 

ムサシアブミ

イノコズチ

 

今回は新たに名前を確認した草花が増えました。カラムシとかイノコズチとか・・・
なんと多くの草花が地球上には存在しているのでしょう!

 

Sep. 6    2022   Institute for Nature Study

 

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自然教育園の秋 -2 ・・・beginning of autumn in Shirokane -2

2022-09-27 07:39:52 | nature

マツカゼソウ

ヌスビトハギ

 

ノシラン

モミジガサのつぼみ

 

ヤブマオ

メヤブマオ
ヤブマオとメヤブマオは葉っぱの切込みが違います。
看板のすぐ近くのを撮ったのでたぶんあたりだと思うけど・・

ヤブラン

 

 

トラノオスズカケ

 

 

 

ヤブミョウガ

 

 

 

オニドコロ

 

 

コバギボウシ

 

ノシラン

ワレモコウ

ミゾハギ

シロバナワレモコウ

アカバナワレモコウ

 

 

シロバナサクラダテ

イヌヌマトラノオ

 

みつけたナンバンギセル
やっぱりナンバンギセルは陰にひっそり咲くのがいいい・・

 

 

ツマグロヒョウモン

 

 

Sep. 6  2022  Institute for Nature Study

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自然教育園の秋 -1 ・・・beginning of autumn in Shirokane -1

2022-09-26 23:49:15 | wonderland

9月6日

ヨガのスタジオが池袋から目黒と用賀に変わりました。用賀では使うツールで心臓の薬のために内出血を
起こしやすく、薬が半分に減るまで目黒を中心にしようかと思っています。目黒は行き慣れた場所で、
近くに自然教育園というまたとないロケーションです。土曜なら朝ヨガでヨガの後で、火曜なら午後3時からの
時間なのでその前に園の中を歩いてからヨガに向かいます。少人数でとても質の高いレッスンを行うことが
できます。

この日はコバノカモメヅルが見たくて自然教育園の中を一周しました。水生植物園では蔓性の植物が
たくさん茂っていました。

 

 

 

スズカケトラノオ

 

木の実の季節になりました。

 

 

 

 

 

 

 

コバノカメメズル

 

 

 

ツルマメ

 

 

 

 

 

カニクサというらしい・・

 

オオヒナノウスツボがここにもあったのですね。
とても珍しい花のようです。

 

 

 

赤くなる前のムサシアブミ

 

Sep. 6  2022   Institue for Nature Study

 

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We are all alone- Boz Scaggs

2022-09-25 11:57:13 | music

今日は月1回のイタリア語のレッスンの日。お気に入りの十号通り商店街を歩いて行くと商店街を流れている音楽が
なぜかとても懐かしく昔よく聴いたのだったけれど誰のだったか思い出せなくて、家に帰ってからall aloneで検索したら、
懐かしのボズ・スキャッグスの”We are all alone”でした。昨年亡くなられた作曲家のすぎやまこういちさんは音楽は
心のタイム・マシーンと言ったそうですが本当にそうですね。独身時代、フランソワーズアルディーとか聴いていたころ
ビリー・ジョエルやボズ・スキャッグスも好きでよく聴いていました。スコット・ウォーカーやビートルズは中・高校の頃
だったからそれよりずっと後・・・

We are all alone- Boz Scaggs, Live.

 

Outside the rain begins 
And it may never end 
So cry no more, on the shore a dream 
Will take us out to sea 
Forevermore, forevermore 
 
Close your eyes Amie(and dream)
And you can be with me 
'Neath the waves, through the cave of hours 
Long forgotten now 
We're all alone, we're all alone 
 
Close the window, calm the light 
And it will be all right 
No need to bother now 
Let it out, let it all begin 
Learn how to pretend 
 
Once a story's told 
It can't help but grow old 
Roses do, lovers too, 
So cast your seasons to the wind 
And hold me dear, oh, hold me dear 
 
Close the window, Calm the light 
And it will be all right 
No need to bother now, 
Let it out, let it all begin 
All's forgotten now 
We're all alone, all alone 
 
Close the window, calm the light 
And it will be all right 
No need to bother now, 
Let it out, let it all begin 
Owe it to the wind, my love 
Oh, hold me dear 
 
All's forgotten now, my love, 
We're all alone, we're all alone
 
なんとこの曲をWalker Bros.が歌っていたなんて驚き! Scottはあの低い声でなくこんなに高い声が
出たのですね。
 
We're All Alone - The Walker Brothers
 
 
 
 
 
今日のイタリア語では今まで習ってきたことで簡単な会話をしてみたり、受け身の続きと、ちょうど今日投票のイタリア議会総選挙
の話。イタリアの威勢のいい女性候補を今朝のニュースでも見ましたが、右派の台頭は気になりますね。
NHKラジオのイタリア語も先生が担当の分は今月で終わってしまいましたが、ニュースを取り上げていたのはイタリアの状況が
わかって面白かったです。イタリアの教育費が低い話になり、それは教育産業がないせいと。教育費は公費で賄われ、
高校の教育でも高い教養を身につけることができるとか。日本の大学よりましかもしれません。受験のための勉強しかない日本と
ほんとうの教育をして人を育てるイタリアと・・・
 
 
 
昨日のベルカントのレッスンも呼吸法や歌以上に先生のお話が面白い。
横隔膜を持ち上げて丹田の力を抜かないで歌うこと。本当に歌うことはスポーツなのです。
歌は簡単に歌えるものでなく、カレーラスだって毎回できたと思っているはずと。
職人芸は毎回修練して磨かれて行くもの。私たちも少しでも理解して上の世界に
上がって行けるようにそのプロセスを楽しんでと。なんでも少しでもできるようになってくると
嬉しいものですよね。そしてベルカントの場合は言葉が命です。
 
 
 
(写真は新宿御苑の温室の花たち)
 
 
 
 
 
いただいた山椒の黒い実が出てきました。これをつんで・・
 
 
 
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近づく台風と山椒の実と濱口祐自ふたたび ・・・ approaching Typhoon, Japanese prickly ash and Yuji Hamaguchi again

2022-09-24 01:25:03 | seasons

今また台風が来ています。現在静岡に向かっている所・・
東京はまだ雨だけで風は吹いていません。

今週の初めには大きな台風が来ました。
台風が通り過ぎると空気が澄んでいたのか、夕方買い物に行くとき
エレベーターホールからの景色がきれいでした。きっと反対側の富士山の方も
きれいだったことでしょう。帰ってから暗くなってからも撮りました。





 

 

 

 

                 

 

北鎌倉の友人から送られた山椒の実が赤くなった写真

そして実際に実が送られてきました。

葉っぱを取って乾かしてから黒い実がはじけたのを取るそうです。
レターパックの中から取り出したら山椒の香りが広がりました。

台風の後の鎌倉はヘビやトカゲが家の中に入ってきて大変だとのこと。自然の中で暮らすのは台風の時は
木々が心配だし、なかなかハードな面があります。

 



☆ ☆ ☆ ☆  ☆  ☆ ☆ ☆ ☆  ☆

今私の中でいっぱいになっているのは”いつか行って見たい熊野古道”の旅の突然の実現が可能になってきて
いること。車を出してもいいという友人の提案を断って歩きと公共交通機関だけにしたので、数少ないバスの
時刻表とルートのことで頭がいっぱいです。

なぜこんなことになったかというと何気にルートとか調べていたら、なんと濱口祐自さんのライブが
海辺のカフェで行われることを発見してしまったのです。なんとそれも10月1日。

それで計画が一挙に前倒しになり10月1日を加えることになり、勝浦から入ることに計画変更。
田辺は通らず、那智の滝と熊野古道ショートコースと組み立てました。

アンドレ・マルローが感動したという那智の滝には一度行って見たいと思っていたので、勝浦起点に
したことで行くことにしました。

那智の大滝~その視覚的及び聴覚的イメージ

急に決めたので宿泊が難しく、ほとんどがB&B。最後の一日だけは江戸時代からの温泉宿に泊まりたいと
思っているところです。

行先については行ったことのあるアルバトロスさんや明子さんの経験と案内してくれる友人のコメントを
参考にして初心者コースを組み立てました。今見てもアルさんのブログの記事は素晴らしい体験と思い出し、
明子さんの古道巡礼の旅は聞いているだけで楽しくなります。アルさんはその前年秘境のような玉置神社にも
いらしていて、玉置神社の写真が強く印象に残っていました。

 

 

♪ ♪ ♪  ♪  ♪ ♪ ♪  ♪  

感動的だったのは今日濱口さんから直接お電話をいただいたこと。申込先の電話が通じず、ショートメールで
コンサートを申し込んだら本人から直接電話が来るなんて!

横浜赤レンガ倉庫のジャズクラブ モーション・ブルーに立て続けに聞きに行ったのは2016年。もう6年も経ったのですね。

 

また聴きに行きたいと思っていましたが、調べると大阪とか東京、地元の和歌山でも結構
ライブをしているのがわかりました。

10月1日 熊野カフェ
10月9日 田辺音フェス
10月22日 ピーター・バラカンのLive Magic
10月30日 横浜馬車道

11月26日 きのくに文化月間協賛イベント
和歌山ライブの歩き方開設13周年記念!
 ~ポピュラー音楽のルーツを探る~
  ピーター・バラカン×濱口祐自 
    DJコンサート
和歌山県立図書館
 

=プロフィール= 濱口祐自 (Yuji Hamaguchi)
デルタ・ブルースからサティ、エリントンに至るまで熊野フィーリングたっぷりに演奏する異能のギタリスト。
80年代:遠洋マグロ漁船に乗りパプアニューギニアに行く。勝浦漁港の古い民家を、自らの手で切り出した竹を
使ってクラブに改造、12年間経営と演奏。90年代:ヨーロッパ(ドイツ、スイス、オランダ、フランス)の各地で
ストリート演奏の旅を行う。98年ソロギターアルバム「竹林パワーDream」発表。2001年東京青山での
全国フィンガーピッキングギターコンテストに於いて会場投票1位のオーデンエンス賞獲得。2013年久保田麻琴
プロデュースでアルバム制作開始。渋谷のライブハウス、SARAVAH東京での10月ショウケースと明けて1月の
2度目では記録的な観客動員を果たす。2014年6月、久保田麻琴プロデュースによるメジャー・デビュー・アルバム
『Yuji Hamaguchi from KatsuUra』を日本コロムビアよりリリース。この稀有な存在に新聞・雑誌・ラジオ・テレビで
話題沸騰となる。11月にはテレビ朝日「題名のない音楽会」に出演し大反響。2015年7月にセカンドアルバム
『Yuji Hamaguchi Going Home』をリリース。(日本コロムビア公式サイトより)

60歳でメジャー・デビューをしたという稀有なギタリストです。1955年生まれ、勝浦在住

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Hamlet by Kenneth Branagh

2022-09-22 22:02:05 | movie
 
Hamletは公開された当時、見たかった映画で批評を切り抜いたりしたけれど、あの頃は映画を見に行く時間もなく
テレビで放映されたのを少しだけ見た記憶があります。花びらが舞うこのシーンの演出が素晴らしいと書かれたことが
あったような・・

ブラナーの「シェイクスピアの庭」に続き、「ベルファスト」を見てからこの若いころの大作をやっと見る機会ができました。
 
 
 
「ハムレット」 1996年 英国 242分
 
解説
これまでにもシャイクスピア作品の映画化を手掛けているケネス・ブラナーが、長年熱望してきた『ハムレット』
に挑んだ歴史ドラマ。自ら監督、脚本、主演の3役をこなし、すべてのセリフをカットすることなく4時間を超える
長尺で絢爛豪華に描ききる。オフィーリア役は「日蔭のふたり」のケイト・ウィンスレット。デンマーク国王が急死し
国王の弟クローディアスが即位する。しかしある晩、王子ハムレットの前に国王の亡霊が現われ、すべては
クローディアスの陰謀だと告げる。復讐を誓ったハムレットは愛するオフィーリアにさえ心を閉ざしてしまう。
                                              allcinemaより
 
監督 ケネス・ブラナー(監督、脚本、主演)
企画製作 デイヴィッド・バロン (製作)
原作 ウイリアム・シェイクスピア
撮影 アレックス・トムソン
衣装 アレクサンドラ・バーン
美術 ティム・ハーヴェイ
音楽[映画制作用] Patrick Doyle
主題歌 プラシド・ドミンゴ
 
出演
ケネス・ブラナー、ケイト・ウィンスレット、リチャード・ブライアーズ、ジュリー・クリスティー、デレク・ジャコビ
ビリー・クリスタル、ジャック・レモン、チャールトン・ヘストン、ロビン・ウィリアムス、リチャード・アッテンボロー
ジェラール・ドパルデュー、マイケル・マロニー、ニコラス・ファレル、ジョン・ギールグッド、ジョン・ミルズ
ジュディ・ディンチ
Kenneth Branagh .... Hamlet
Derek Jacobi .... Claudius
Julie Christie .... Gertrude
Kate Winslet .... Ophelia
Nicholas Farrell .... Horatio
Richard Briers .... Polonius
Michael Maloney .... Laertes
Rufus Sewell.... Fortinbras
Brian Blessed .... 幽霊
Richard Attenborough .... イギリス大使
Billy Crystal .... First Gravedigger
Charles Daish .... Stage Manager
Judi Dench .... Hecuba
Gerard Depardieu .... Reynaldo
Timothy Spall .... Rosencrantz
Reece Dinsdale .... Guildenstern
Ken Dodd .... Yorick
Rosemary Harris .... Player Queen
Charlton Heston .... Player King
John Gielgud .... Priam
Jack Lemmon .... Marcellus
Duke of Marlborough .... Fortinbras's General
Simon Russell Beale .... Second Gravedigger
Robin Williams .... Osric
 
 
台詞はほぼシェイクスピアのテキスト通り、でも時代を中世から近代に移し、人間的な身近さを感じる。
ロケ地はチャーチルの屋敷としても有名なブレナム宮殿。
キャストはよくこれだけの今まで映画で活躍してきた俳優を入れたと思うくらい驚きの連続。誰か
わからないかつての有名な俳優もいて、それも面白かった。
 
写真もすごくきれいで、雪景色でも明るい景色にしたかったとブラナーがメイキングで語っていました。
この映画を製作したのが30代の半ば、ハムレットは20代の後半の設定なので無理のない配役という感じ。
今までのハムレット、オフィーリア像を良くも悪くも見事に変えて生身の人間を描いていました。
35歳でこの映画を作成したブラナーの才能のすごさと、シェイクスピアに対する愛情を感じます。
この映画は文化的資産であると語っていました。原作の持つ感動と強さ、ハムレットの躍動感を表したかった
という言葉通り、悩み多き今までの沈鬱としたハムレットのイメージから、聡明で行動の人に変えていました。
 
ハムレットの原作に基づいた言葉の洪水に4時間の映画を一度に見れなくて、何回にも分けて見直しました。
イギリス英語が好きなのでそれも心地よく。
 
シェイクスピアの言葉は流れるように美しく、ひとつの戯曲からいろいろな言葉を引っ張り出せるのですが、
今回は自分の年齢のせいか最後の方に死に立ち向かうことを決意した言葉が突き刺さりました。
 

Not a whit, we defy augury: there’s a special
providence in the fall of a sparrow. If it be now,
’tis not to come; if it be not to come, it will be
now; if it be not now, yet it will come: the
readiness is all: since no man has aught of what he
leaves, what is’t to leave betimes?

スズメ一羽落ちるのも神の摂理
来るべきものは来る
後で来ないら 今来る
今来なくても いずれは来る
覚悟が肝要だ
誰にも死に時はわからない
その時が早く来ても - 運命だ

 

 

コメント
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