この週は、新薬師寺の十二神将、瓢鮎図、平等院阿弥陀如来、高松塚古墳壁画だ。
まず、新薬師寺の十二神将。そもそも新薬師寺へは行ったことがない。寺の名前を聞いたことがある程度。薬師寺は何度か行ってはいるか、そことどう違うのか、その程度の知識である。場所は春日大社の近くだ。このお寺の薬師如来を守る十二神将という像がある。仏さまと違い、様々な表情をしている。これ、興味あるな。名前は、バサラ、アニラ・・といった仏教用語の名前がついている。「インダラ」という神将もある。サラリーマン時代に、ダメな仕事やいい加減な仕事を「いんだらな仕事」と言っていたが、この神将と関係あるんかいな。奈良駅からはそんなに遠くない、大阪出張時に寄ってみるか。
次は、瓢鮎図(ひょうねんず)。京都の退蔵院にある。聞いたことのある国宝だが、よくは知らない。絵は、瓢箪を持った男が、川の中の鯰(なまず)を見ている。これは、ツルツルした瓢箪でヌルヌルした鯰を押さえることができるか、という禅問答だ。これに対して絵の上の方には、31の回答が漢詩で書かれている。不思議な絵だ。(中国では、鮎という字は、なまずを表すそうだ)
次、宇治平等院の阿弥陀堂にある阿弥陀如来様。私が平等院に入ったときは、拝観の時間が決まっていて、行列ができていた。この像を拝観するのだろう。私はあんまり興味がない。平等院の建物は美しいが。
最後は、高松塚古墳だ。この本には、戦後最大の考古学的発見と書かれている。男女の群像に神獣のうち3つが壁画として描かれている。今は壁画の保存作業中だ。高松塚古墳の外観は、公園内で無料でいつでも見学できる。壁画館は有料で昼だけだ。たぶん、こちらにコピーなどがあるんだろう。行ってみたいな。高松塚は、密封されていた間に、カビが生えて、絵がダメになったというニュースがあったが、あれ、どうなったんだろ。
神獣とは、青龍、白虎、朱雀、玄武だが、高松塚は、朱雀がない。昔、盗掘された際の入口が朱雀の位置だったため、壊されたようだ。いずれにしても一度は訪れてみたい国宝だ。