資格マニアの徒然草ブログ

目標としていた70歳で五百資格、2年前倒しで達成しました、これからはジャンルに関係なく、徒然なるままに書いていきます。

動機付け要因が変わる!!

2012年03月28日 | 診断士活動(研究会)
不機嫌な職場~なぜ社員同士で協力できないのか (講談社現代新書)
クリエーター情報なし
講談社


 月曜の人材開発研究会、今回はコンピュータ会社の人材開発を担当しておられるA会員の発表であった。資料も図表がたっぷり入って50ページ。大変すばらしい出来である。

 主題は、大企業中心に最近行われているキャリアデザイン研修、A氏の会社の実績、キャリデザインを巡る状況、ポスト成果主義、キャリアデザインの各企業の取り組み状況、キャリアデザイン研修の成果など。

 発表中、私はおやっ、と思ったことがある。2009年中小企業白書によれば最近の働く人のやりがいの源泉は、一番が「賃金昇給」、二番目はかなり差があって「仕事をやり遂げた時の達成感」である。

 中小企業診断士には、一次試験で企業経営理論という科目がある。労務の課題も入っている。労務上で有名な理論に、「動機付け衛生理論」というのがある。これは昔ハーズバーグという学者は発見したもので、人間の動機付けをする要因には2種類がある。

 給料や衛生管理などはよくなったら不満が解消されるが、モチベーションがアップすることはない。あっても短時間で元に戻る。長期的なモチベーションは、「承認」や「達成」などの非金銭的なもので、これを動機付け要因という。一方給料等は、衛生と同じということで、「衛生要因」という。これはテキストにも書かれている内容で、受験生はこれを何の疑いもなく覚える。

 ところが、最近この要因が変化してきているそうだ。発表のあと私が質問をすると、会場はこの関連で盛り上がってしまった。終了後、A会員からメールをいただき、関連するWeb資料を紹介していた。こちらである。

 プレジデント誌のWeb講座からである。一橋大の守島教授の説で、人材退化説、環境退化説と名付けられている。これは貴重な資料だ。

 動機付け衛生理論は、最近の日本では、賃金の低下とともに変わってしまった。これは人事労務上、重要な変化である。デフレがここまで人を劣化させるものか・・

コメント
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