1977年8月20日、9月5日と続けて、ある探査機が打ち上げられました。
ボイジャーです。
2機の探査機は太陽系の外惑星を探査することが主目的で、惑星の並びが
連続的に探査するのにちょうど良い時期を狙って、打ち上げられました。
1号は木星、土星、それらの衛星たち、2号は1号が訪れた惑星に加え、
天王星、海王星、それらの衛星たちも観測しました。
ボイジャーは宇宙を飛行し始めてから、今年でちょうど40年を迎えますが、
今でも両機ともに稼働しており、地球へと情報を送り続けてくれています。
現在の地球からの距離は1号が約210億km、2号が約170億kmです。
また、1号は人間が作ったものの中で最も遠くまで到達しており、星間空間
に飛び出た初めての人工物となりました。
ただ、さすがに40年も経つと、搭載されている原子力電池の出力が低下し、
現在は順々に観測機器を停止しつつあります。2030年頃には最後の観測機器
を停止し、探査機としての機能を完全に終了する予定です。
それでも、両機には「地球の音」というタイトルの金メッキされた銅板の
レコードが載せられており、その中には様々な言語のあいさつ、音楽、
動物の声、映像などが収められています。
いつかどこかの地球外知的生命体がボイジャーを発見し、レコードの中身
を解読してくれると嬉しいです。
40年の節目に、みなさんも暗く寒い宇宙空間を今でも飛び続ける2機の
ボイジャーのことを想像してみてはいかがでしょうか。
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