呉市かまがり天体観測館

呉市かまがり天体観測館のブログです。
イベントや星空情報等を掲載していきます。

宇宙を飛び続けて40年

2017-08-24 13:40:58 | 天文ニュース

1977年8月20日、9月5日と続けて、ある探査機が打ち上げられました。

ボイジャーです。

2機の探査機は太陽系の外惑星を探査することが主目的で、惑星の並びが
連続的に探査するのにちょうど良い時期を狙って、打ち上げられました。

1号は木星、土星、それらの衛星たち、2号は1号が訪れた惑星に加え、
天王星、海王星、それらの衛星たちも観測しました。

ボイジャーは宇宙を飛行し始めてから、今年でちょうど40年を迎えますが、
今でも両機ともに稼働しており、地球へと情報を送り続けてくれています。

現在の地球からの距離は1号が約210億km、2号が約170億kmです。
また、1号は人間が作ったものの中で最も遠くまで到達しており、星間空間
に飛び出た初めての人工物となりました。

ただ、さすがに40年も経つと、搭載されている原子力電池の出力が低下し、
現在は順々に観測機器を停止しつつあります。2030年頃には最後の観測機器
を停止し、探査機としての機能を完全に終了する予定です。

それでも、両機には「地球の音」というタイトルの金メッキされた銅板の
レコードが載せられており、その中には様々な言語のあいさつ、音楽、
動物の声、映像などが収められています。

いつかどこかの地球外知的生命体がボイジャーを発見し、レコードの中身
を解読してくれると嬉しいです。

40年の節目に、みなさんも暗く寒い宇宙空間を今でも飛び続ける2機の
ボイジャーのことを想像してみてはいかがでしょうか。







コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 宇宙から見た日食(2017) | トップ | 伝統的七夕(2017) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

天文ニュース」カテゴリの最新記事