呉市かまがり天体観測館

呉市かまがり天体観測館のブログです。
イベントや星空情報等を掲載していきます。

クリスマスにISS

2015-12-20 13:15:16 | 星空情報

この1週間は夕方に国際宇宙ステーション(ISS)を見るチャンスです。

しかも、クリスマスイブ・クリスマスの両日ともにチャンスがあります。
大事な人と空を見上げてみてはいかがでしょうか?

確認しやすい日時を以下に挙げておきますので、ぜひISSの観察に
チャレンジしてみてください。

見え方は、点滅しない明るい点が空の中を移動していきます。


広島での予報(12月20日~12月27日)は以下のとおりです。
※軌道の関係で多少変わる可能性もあります。

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12月22日 

 時間 : 18時50分~18時53分 

 方角 : 北西

 高度 : 12°~42°

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12月23日

 時間 : 17時57分~18時03分 

 方角 : 北北西~北東~東南東

 高度 : 11°~39°~14°

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12月24日

 時間 : 18時41分~18時47分 

 方角 : 西北西~南西~南南東

 高度 : 11°~31°~12°

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12月25日

 時間 : 17時48分~17時54分 

 方角 : 北西~南西~南東

 高度 : 12°~75°~12°

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冬至

2015-12-19 13:54:13 | 星空情報

12月22日は冬至です。

冬至とは、北半球で太陽の昇る高さが一番低くなる日で、
昼の長さが最も短く、夜の長さが最も長くなる日です。

ただし、1年のうちで最も遅く太陽が昇る、または最も
早く太陽が沈む日ではありません。

冬至の日には日の出と日の入りが最も南寄りの位置に
なります。

にこれは、地球が傾いたまま太陽の周りを回っているため
に起きる現象です。

世界中に冬至を祝う風習が残っており、日本では、かぼちゃ
を食べたり、ゆず湯に入ったりするのが慣わしです。





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月面X

2015-12-18 14:02:50 | 星空情報

本日(12月18日)の18時30分頃に月面X(エックス)
と呼ばれる現象が見られます。

これは月に当たる太陽の光の当たり具合で、たまたま
Xという字が浮かび上がるものです。


画像中央あたりにXの字が見えます。


望遠鏡をお持ちの方は、ぜひ観察&撮影にチャレンジ
してみてください。望遠鏡をお持ちでない方は、ぜひ
かま天へお越しください。


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Amateru はどこ?

2015-12-17 14:15:43 | 星空情報

今日は、Amateru が空のどのあたりにあるのかをご紹介します。

Amateru は、地球から約150光年離れたおうし座ε星(別名:Ain)
の周りを回る惑星です。太陽にあたる Ain はヒアデス星団の中に
ある恒星で、質量は太陽の約3倍、年齢は約6億歳で人生の終盤に
さしかかっている星と考えられています。Ain とは「目」という
意味で、名前のとおり、牡牛の左目の部分にあたる位置にあります。





Amateru は質量が木星の8倍もある大きな惑星ですが、恒星の
ように自分で光っているわけではないため、とても暗く、望遠鏡
を使っても見ることはできません。

ですが、Amateru が回る Ain は4等星なので、星空の綺麗な
ところに行けば、肉眼で容易に見つけることができます。
ヒントは「牡牛の左目」です。





おうし座は冬の星座にあたるので、冬の夜8時頃、南の空に見える
はずです。オリオン座と向い合せに位置する星座ですから、とても
探しやすいです。また、牡牛の右目にあたる部分にはアルデバラン
というオレンジ色の1等星が輝いていますので、これも目印になり
ます。アルデバランからVの字に並んでいるのが牡牛の顔で、左目
にあたる星が Ain です。Amateru は、この星の周りを約600日かけて
回っています。

ぜひ、Ain を見つけてみてください。







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かま天が星の名付け親に!

2015-12-16 09:58:43 | 天文ニュース

史上初の試みとして、国際天文学連合(IAU)が行っていた太陽系外
惑星系の命名キャンペーンが終了し、19の惑星系の正式名称が決定
しました。

このキャンペーンは世界中の一般団体から提案のあった名称に対し、
世界中の人々が投票をし、名前を決定するというものでした。
182の国や地域から約60万票の参加がありました。

決定した名称のうち、おうし座ε星(アイン)の周りを回っている
惑星には呉市かまがり天体観測館が提案した“Amateru”という名前が
採用されることになりました(提案時はAmaterasu)。

Amateruは岡山天体物理観測所の188cm望遠鏡を使い、日本のグループが
世界で初めて散開星団の中に発見した惑星で、アインの周りを約600日
かけて回っています。

アインは牡牛のちょうど左目の部分にあたり、日本の神話に登場する
天照大神が伊弉諾命の左目から生まれたことにちなんで提案しました。

かま天としては、今回の結果は大変喜ばしく、投票いただいた方々に
感謝を申し上げたいと思います。日本のグループが発見した惑星に、
日本の団体が提案した、日本の名前が付いたことにはとても感慨深い
ものがあります。これをきっかけに、一人でも多くの方に宇宙に目を
向けていただけるよう、かま天も頑張っていかなければ。

望遠鏡を使ってもAmateruを見ることはできませんが、アインであれば、
肉眼でも見えるので、ぜひ、みなさんも夜空を見上げてみてください。
もちろん、かま天にお越しくだされば、望遠鏡でアインを見ることが
できます。

このキャンペーンを通して、地方の小さな天文台が世界と繋がる
ことができたというのは、とても嬉しいことです。


以下のサイトも参考にしてみてください。
 ・IAUの公式サイト(英語)
 ・日本の支援サイト
 ・国立天文台のトピックス






コメント (6)
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