呉市かまがり天体観測館

呉市かまがり天体観測館のブログです。
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かま天が星の名付け親に!

2015-12-16 09:58:43 | 天文ニュース

史上初の試みとして、国際天文学連合(IAU)が行っていた太陽系外
惑星系の命名キャンペーンが終了し、19の惑星系の正式名称が決定
しました。

このキャンペーンは世界中の一般団体から提案のあった名称に対し、
世界中の人々が投票をし、名前を決定するというものでした。
182の国や地域から約60万票の参加がありました。

決定した名称のうち、おうし座ε星(アイン)の周りを回っている
惑星には呉市かまがり天体観測館が提案した“Amateru”という名前が
採用されることになりました(提案時はAmaterasu)。

Amateruは岡山天体物理観測所の188cm望遠鏡を使い、日本のグループが
世界で初めて散開星団の中に発見した惑星で、アインの周りを約600日
かけて回っています。

アインは牡牛のちょうど左目の部分にあたり、日本の神話に登場する
天照大神が伊弉諾命の左目から生まれたことにちなんで提案しました。

かま天としては、今回の結果は大変喜ばしく、投票いただいた方々に
感謝を申し上げたいと思います。日本のグループが発見した惑星に、
日本の団体が提案した、日本の名前が付いたことにはとても感慨深い
ものがあります。これをきっかけに、一人でも多くの方に宇宙に目を
向けていただけるよう、かま天も頑張っていかなければ。

望遠鏡を使ってもAmateruを見ることはできませんが、アインであれば、
肉眼でも見えるので、ぜひ、みなさんも夜空を見上げてみてください。
もちろん、かま天にお越しくだされば、望遠鏡でアインを見ることが
できます。

このキャンペーンを通して、地方の小さな天文台が世界と繋がる
ことができたというのは、とても嬉しいことです。


以下のサイトも参考にしてみてください。
 ・IAUの公式サイト(英語)
 ・日本の支援サイト
 ・国立天文台のトピックス






コメント (6)
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