2025年5月7日(水)に土星の環が消えます!
と言っても、安心してください。
本当になくなるのではなく、見かけ上なくなったように見えるだけです。
土星の環は、自分で光っているわけではなく、太陽の光を反射することで光って見えます。そして、
土星の環が太陽に対してちょうど真横を向く状態になると、土星の環に光が当たらなくなってしまい、
この時も土星の環が見えなくなってしまうのです。
土星の環はとても薄く、環の部分(A環、B環、C環)の厚みは数m~30m程度と考えられています。
このため、ちょうど真横から太陽光があたる時には環にほとんど光が当たらず、環が確認できなく
なってしまうのです。
また、3月24日(月)にも違う理由で環が見えなくなりました。
これは、地球から見た時、ちょうど環を真横から見る位置関係になって見えなくなったものです。
今回(5月7日)の環の消失は東の空の低いところが見通せる場所であれば、望遠鏡を使って観察
することができそうです。朝4時頃でいえば、東から少し南寄り、高度10°ほどのところに見えます。
近くに金星が輝いていますので、目印にするとよいでしょう。
朝早くの現象ですが、15年に1度の貴重な機会ですので、ぜひチャレンジしてみてください。
なお、今年の土星が見頃を迎える秋ころでも環が薄い状態で観察できると思いますので、興味のある方
はぜひ秋にかま天へお越しください。(迫力のある環の姿を見たい方はもうしばらくお待ちください)。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます