呉市かまがり天体観測館

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ふたご座流星群(2020)

2020-12-11 13:30:50 | 星空情報

12月14日(月)にふたご座流星群がピークを迎えます。

夜は寒さが厳しい季節ですが、年間最大の流星群ですので、観察にチャレンジ
しようと思っている方は以下を参考に頑張ってみてください。今年は一晩中
月明かりに邪魔されずに観察できますので、かなりの好条件です。

2020年のふたご座流星群は12月13日(日)の夜から14日(月)の朝にかけて
を中心に前後数日間観察するのがおすすめです。ピークの予想時刻は14日(月)
の午前10時頃です。今年は月明かりがありませんので、例年通りの活動だと
最大で1時間に50個程度を見ることができそうです。

さて、ここで流れ星探しのコツをご紹介します。

まず、流れ星はいつどこを流れるか分かりません。ですので、とにかく空の広い
範囲を見ておくほうが出会える確率が上がります。

そして、月の近くや空の低いところは雲や街明かりの影響を受けやすく、暗い
流れ星が隠されてしましますので、なるべく影響を受けない場所・工夫をして
観察するのがよいです。

また、流星が輝いている時間は平均すると約0.2秒間です。流星群に属する
流星の場合、流れ星の軌跡を後戻りすると1点に集まります(放射点と言い
ます)。基本的にはこの放射点がどの星座にあるかで、流星群の名前が決め
られていますが、放射点の近くを見ていると短い流れ星ばかり見えてしまい
ます。今回でいえば、ふたご座付近を観察するよりは、ふたご座から少し
離れたところを観察した方が長い流れ星に出会える可能性が高くなります。

以上のことを考慮すると、流れ星観察のコツはこうです。

1. 東を向いてから、そのまま仰向けに寝転がる(足が東、頭が西)
2. 空の一番開けているところを中心に、広い範囲をぼぅ~っと見る(キョロキョロしない)
3. 流れ星が流れたら、そちらを向いて観察する

これで、流れ星に出会える確率はかなり上がると思います。もちろん、
長い時間観察すればするほど、たくさんの流星に出会える可能性が高く
なります。

ただし、この時季は夜になると想像以上に冷え込みますので、これでもかという
くらいの防寒をしておくことと、温かい飲み物などを用意して、寒さで観察が
できなくならないように、しっかりと準備して臨んでください。

あとは天気次第です。


おまけ
流れ星を観察する時に注目する点は、明るさ、色、方向に加えて、流星痕と
呼ばれる流れ星が流れた後の残光です。双眼鏡などで流星痕を観察すると、
実に面白いですよ。

頑張って観察してみてください。

コメント
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