今日は春の星座の1つである「こぐま座(Ursa Minor)」を紹介します。
あの有名な「北極星」が位置している星座ですので、比較的見つけやすい星座の1つです。
北極星を柄の先端にして、星を結んでいくと、本物よりも小さな北斗七星の形ができます。
北極星は、地球の回転軸を北側に伸ばしていったところ(天の北極)の一番近くにある星の
ことです。歳差と呼ばれる軸の運動によって、天の北極の位置が変わるため、時代によって
北極星は変わってゆきます。例えば、これから1万年くらい経つと、織姫であること座のベガ
が北極星になります。もちろん、過去には違う星を北極星として呼んでいた時代がありました。
こぐま座は、大神ゼウスによって、熊に変えられた青年アルカスの姿です。
ある日、ヘラの嫉妬によってく熊にかえられた母親のカリストと森で出会った
アルカスは相手が母親だと分からず、矢を射ようとしたことから、親子が殺し
合うことを憐れんだ大神ゼウスが、アルカスも熊の姿に変え、空に放り投げて
星座にしたものです。
空に放り投げる時に、しっぽをつかんで投げたので、普通の熊よりも
しっぽが長いのだという神話が残っています。
北極星の見つけ方さえ分かれば、見つけることができるので、ぜひ探してみてください。