呉市かまがり天体観測館

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新発見!?

2017-11-01 14:53:08 | 天文ニュース

太陽の周りを回っている天体の中に彗星という種類の天体があります。

彗星は塵の混じった氷の塊のような天体で、太陽に近付くことで、
氷などが溶けて、尾が作られます。

彗星が発見されると、仮符号という番号が付けられます。
とりあえず、見つかった時点で、その先頭には彗星(Comet)を示す
Cが付けられ、その後、周期的に戻ってくることが分かったものには、
Pが付けられ、消滅したり、長期間観測されなかったりしたものには
Dが付けられ、短期間しか観測されないなどして、軌道を求めること
ができなかったものにはDが付けられます。

今回、10月に新たに発見された彗星に「C/2017 U1」という符号が
付けられましたが、よく調べてみると、実はその彗星と思われたもの
は太陽系外から飛来した小惑星ではないかということになりました。

これまで、太陽系内でなく太陽系の外から飛来した天体が見つかった
ことがなく、史上初めての恒星間天体の発見の可能性があります。

そして、符号も小惑星(Asteroid)を表すAに変更され、
「A/2017 U1」となりました。

軌道の様子からすると、こと座の方向からやって来たようで、
太陽系の天体たちが太陽の周りを回る面からもずれていること
から、やはり太陽系外から飛来した可能性が高そうです。

現在、世界中の望遠鏡がこの天体を観測しているところですので、
その結果からは何か新しいことが分かるかもしれません。



(画像:NASA/JPL-Caltech)




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