「家」 @ 鎌倉七里ガ浜 + 時々八ヶ岳

湘南七里ガ浜(七里ヶ浜とも)から発信。自分の生活をダラダラと書きとめるブログ。食べ物、飲み物、犬の話題が多い。

紅茶@ホテルs in Tokyo

2010-11-16 00:00:17 | 食べ物・飲み物
先日のこと。人と会わねばならず、場所を某一流外資系ホテルのラウンジとしたのだが、私は定刻より相当早くその場所に到着してしまった。仕方がないので、一人で先にアッサムを注文して飲んだ。東京を見下ろす最高のロケーション、ラウンジの天井は高く、カーペットから始まってイス、テーブル、テーブルクロス、カーテンまで、調度品はハイレベル。従業員の教育と笑顔もハイレベル。紅茶の値段もかなりのハイレベル。ところがその紅茶がかなり不味い。ミルクも温めたものが出て来た。



「カップに注ぐ際、ミルクと紅茶ではどちらが先であるべきか?」の大問題はジョージ・オーウェルによりその著書で論じられ、その他大勢の人によっても延々と論じられ、その数十年後、2003年になって英国王立化学協会(Royal Society of Chemistry)の見解も出た。これだ ⇒ http://www.rsc.org/pdf/pressoffice/2003/tea.pdf



いろいろな主張があるが、その際重要な論点のひとつはミルクに熱を与えると臭くなるが、それをミニマムに抑えるにはどうすれば良いかということであったはずだ。そうであるとすると、ミルクをわざわざ温めて供するというのはどういうことか。いや、たまに紅茶が冷めないようにと気を利かせたつもりでそういうことをわざわざする店があるのは知っているが、ここは英国紅茶を売り物にするホテルのひとつのはず。すごい金をとって「アフターヌーン・ティー」なんてコースをサービスしている。しかも店の格もかなりのレベルなので、アッサムの味のひどさといい熱したミルクといい、私は私の舌や鼻が劣化したか、あるいは私の知識が遅れてしまっているのかと懸念した。



本当のところはどうなのだろう。私には不思議である。ひょっとして、温めても臭くならないミルクが出来たのか。あるいはいつの間にか新たな見解が出て、例えば「40度までなら温めてもミルクは臭くならない」というようなことになったのか。ミルクの問題を別にして、少なくともあのアッサム(の淹れ方)はひどかった。種類がまったく異なるので直接比べることは出来ないが、我が家でここ半年以上毎日のように、アイルランド紅茶(Barry's Classic Blend)をしっかり淹れて、温めたりしないミルクをたっぷり加えて飲んでいるが、その方がはるかにおいしいと感じたものだ。結局このラウンジでおいしかったのは、紅茶について来たクッキーとチョコレートだけだった。

その翌日、またもやホテルでの話。ただし別のホテルであるが。そこでインド・セイロンの紅茶を売るインドの茶商を「発見」した。この袋はその店の製品のひとつ。セイロン・ブレンドというネーミング。わずか65gで1000円するので、きっとおいしいはずだ。



その新たに見つけた茶商はPremiers Tea という。http://www.premiertea.net そこの店長さんと、先述のアッサムのひどさについて、しばらくお話した。



話が変わるが、最近ロンドンで東インド会社が再興されたのをご存じだろうか? 「再興」と言っても、世界史で誰もが習うあの国策企業が現代によみがえったわけではない。最近ロンドンの食品販売企業がEast India Companyという名前で商売を始めただけのことだが、なんともシャレている。



私が普段飲むのは、これ(↓)。先ほど書いたアイルランドのBarry's Classic Blend。ご覧のとおりCTC製法で色も香りもシッカリ出るので、一度飲んだら病みつきになった。これを飲み慣れると、他が頼りなくなるのは確かである。米国で250g入りが8ドルほどで売られている。とにかく安い。もちろん送料は別途必要だが。



コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする