ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

初秋の金剛山(2014.09.12)

2014-09-13 09:54:04 | 山日記

【コースタイム】水分橋07:00…セト08:27…国見城址09:05~09:15…葛木神社09:27…大日岳09:55…太尾塞跡10:20…水越峠分岐11:00~11:05…水分橋11:40

水越トンネルを抜けて旧国道に入ると、トイレ周辺には車の列が出来ている。いつも葛城山に登るときに使うトンネルを見降ろす台地にはまだ一台も見えないので、こちらに駐車。北尾根と太尾のどちらを登りに使うか迷ったが、予定通り北尾根に入る。トイレ前で一人、北尾根入口で犬を連れた人ら二人の男性が早くも下山してくる。昨夜から急に涼しくなり、半袖シャツでは肌寒いくらいだが、最初の階段道の急登ではや汗ばんでくる。

身体が慣れるまで、ゆっくりと登り続けるうちに調子がでてきて、案外早く山腹の道に出た。「セト⇔青崩」の標識のある、大きく左にカーブする地点で初めて休憩。降りてきた人と挨拶を交わすと「上は寒いほどで、晴れていて見晴らしがいいですよ」と話してくれた。3連休の前日のためか降りてくる人に出会ったのは、この人でまだ3人目、静かな金剛山だ。夫婦連れが登ってきたのを汐に出発する。少し登ると平坦な道になりピッチが上がる。坊領山への分岐を過ぎセトへ下るが、先ほど休んだばかりなので登りの階段道に入る。

イヌショウマやツルニンジンの花の写真を撮りながら、しばらく階段道を登ったところで先の夫婦が追いついてきたので道を譲る。

国見城址の下にくるとトリカブトの大群落やシシウドが美しい。城跡には僅か5人しか人影がなく、PLの塔はくっきり、ハルカスは少し霞んで見えた。大時計の横にいた若いペアの男性にシャッターを押して貰う。犬を連れた夫婦連れとしばらく話を交わして、行者堂から転法輪寺へ詣で、

葛木神社に参拝して仁王杉に下る。途中のブナ林からは葛城山が美しく眺められた。一ノ鳥居への道と分かれ、ロープの張ってある崩壊地から鎮宅さんの横を通って大日岳へ。

ススキが波打ち、キンミズヒキが満開だった。六道ノ辻から太尾塞跡へは厳しい下りが続く、元気に声をかけて登ってくる人や走り降りる人など、ここも毎日登る常連さんが多い道だ。ずっと植林帯の中で、足を休めて写真を撮る花が全くない。

さらに急降下を続けて水越峠への分岐で一息入れ、ここから山腹を捲くなだらかな下りになる。最後の階段道で、しっかりした装備の若いペアが登ってきた。どこか大きな山に行くトレーニングだろうか。若い頃を懐かしみながら登山口に帰る。涼しくなったお蔭で、あまり汗もかかずに楽しく歩けた初秋の金剛山だった。