ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

2012ネパールの旅11 (ラムコット・ハイキング)

2012-12-18 14:38:24 | 旅日記

11月29日(木)7時、ポカラのホテルを出てラムコットへハイキングに出かけます。
ラムコットはポカラ郊外にある標高1,430mの丘陵地で、ダウラギリやアンナプルナの展望に優れているところです。

標高約1,100mほどの村、シャンジャでバスを降りて太い竹竿の下を潜り、しばらく石畳の急坂を登ります。

今日も雨の心配はなさそうで、目指すラムコットの上にアンナプルナサウスが顔を出しています。

しばらくで緩やかな勾配の広い土の道になり、ゆっくりと歩いて行きます。

道端にあるこの植物はアムリソ(トウモロコシの仲間?)で、穂はどこの家でも使っている帚(ホウキ・ネパール語でクチョ)の材料になります。

しばらく登ったところで道は大きく右に曲がります。ここにはTemple Tree という大きな木が日陰を作り、廻りを石で囲んだチョータラ(休み場)になっています。私たちも少し休んで出発。(Photo by inocchi-san)

歩き始めて1時間半、標高差300mの目的地に到達しました。丘の上にヒンドゥー寺院が立っています。

扉にはトラに乗った女神様

横に回るとお顔を拝めました。ん、この乗り物は獅子?後で調べるとドルガーという神様で、乗り物はトラとも獅子ともいわれているようです。シヴァ神の妃・パールヴァティの化身の一つ(ヒンドゥー教の神様はいろんな分身をお持ちのようですね)で殺戮の神。非常に美しいが冷酷、残忍だとか…美人は怖い。ご用心、ご用心。

ヒマラヤの山々が次第にはっきりと見えてきました。アンナプルナ1峰も見えています。(左のアンナプルナサウスから右に続く山稜が、雲がかかっている所へ大きく落ち込む前の尖った山)

トイレを使わせて貰うのを兼ねて、少し下った民家(バッティ・茶店?)でお茶を飲んで休みました。

家の横の一段低いところに畑とトイレ。ヤギ小屋もありました。(Photo by Inocchi-san)

店の前で子供をあやす若いお母さん。白いヒマラヤを背にした農村の風景です。

ドコ(背負いカゴ)を担ぐ少女たち。ナムロ(紐)は頭にかけています。(Photo by Maru-san)

帰り際に「ミト・チャ」(美味しかった)というと店の人から満面の笑みが返ってきました。のんびりと来た道を帰ります。

(Photo by Maru-san)

(Photo by Inocchi-san)
この辺りでは自給自足の生活が多いと聞きました。標高1,000mを越えるこんな高地にも美しい段々畑が見られます。殆どが二毛作だそうで、狭く地質の貧しい土地を懸命に耕して生きるネパールの人たちの姿がうかがえます。

女性たちがアワ(粟)を収穫してました。

正面にアンナプルナ山群、マチャプチャレと贅沢な眺めを楽しみながら…。

下りは1時間足らずでバスの待つシャンジャへ帰りました。