ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

2012ネパールの旅 7 (サランコット)

2012-12-13 08:20:51 | 旅日記

11月28日(水)午前5時半、まだ真っ暗なうちにホテルを出てサランコットへ向かいます。
サランコットはポカラ郊外にある標高1,500mほどの丘陵でヒマラヤの展望地として有名です。丘の上の方へ行くほど車が混み合うので、少し下の広場に車を停めて広い道を歩いて登ります。今日はここのレストランの屋上から夜明けのヒマラヤを見てから朝食になります。

寒さをこらえて見守るうちに、高い山の頂から陽が当たって次第に下りてきます。マチャプチャレの鋭鋒がバラ色に輝きだしました。溜息がでるほど美しい光景です。
 マチャプチャレの標高は6,993m。並み居るヒマラヤ・ジャイアンツに比べると高さでは劣りますが、ここから僅か30km足らずしか離れていないのでその迫力は圧倒的です。山名は「魚の尻尾」の意味で、ここからでは重なって一つに見えますが
山頂部が二つに分かれた双耳峰です。

マチャプチャレの右に少し離れたアンナプルナ4峰(7,525m)とアンナプルナ2峰(7937m)

少しずつ空が明るみを増してきます。マチャプチャレの左の大きな山容の左端はアンナプルナ・サウス(南峰7,219m)。
人類が初めて登った8000m峰・アンナプルナ1峰(8,091m)は、サウスとマチャプチャレの中間辺りの奥に見えたのですが、私のカメラには捉えられませんでした。

マチャプチャレの右に見える台形の山はアンナプルナ3峰(7,556m)、右端に見える4峰は白く輝いてきました。

上の写真の右側に続きます。アンナプルナ4峰と2峰から少し離れて、中央にどっしりとした姿を見せるのはラムジュン・ヒマール(6,986m)です。眼下に見えるポカラの街もペワ湖も目覚めてきたようです。

まるでアドバルーンのような真っ赤な太陽が昇ってきました。見守る人々の間から期せずして一斉に歓声が揚がります。

次第に山々の姿がくっきりと現れてきます。これはアンナプルナサウス。しかし、山裾には朝霧が湧き始めました。

マチャプチャレの岩峰の襞もはっきりと見えます。

存分に荘厳なヒマラヤの夜明けの景色を見たあと、二階のレストランで朝食を取りました。階下の道路に面した一画はミシンが置いてあって、工芸品の即売店になっています。この辺りは織物でも有名なところです。

道路を下っていくと珍しい花に出会います。これはツボミのままで終わるハイビスカスの仲間。

こちらはアゲラダムという名だそうです。(花の写真二枚はイノッチさん撮影)

可愛い女学生に出会いました。ネパールの教育制度は小5・中3・高3制ですが、最近は中学校の上に2年間の上級中学校を設ける学校もあるようです。中学校までは義務教育の建前ですが、実際に通学できるのは経済的に恵まれた家庭の子女に限られます。一方、学校に行かず、幼い時から家庭の貴重な労働力となる子供たちも大勢います。

待っていたバスに乗って、これからポカラの観光です。