ヒマラヤ・トレッキングには都合4度行きましたが、そのうち2度がエベレストを見るためのクーンブ地方へのトレッキングで、いずれも11月です。
この時期を選んだのはポスト・モンスーンで、山がとりわけ美しく見えるためです。
1999年のこの日はエベレスト展望の峰・カラパタールに向けて、トレッキングを開始した日でした。
カラパタールはエベレストBC(ベースキャンプ)へ道、いわゆるエベレスト街道より少しそれたピークで標高5545m。世界最高峰・エベレストを間近に仰ぐ展望台として知られています。
このときのパーティは私たち夫婦と若い山の後輩二人。手配旅行の気ままな旅でした。
私たちにとっては二度目のヒマラヤトレッキング、そして現在までの最高到達点になりました。
ルクラの飛行場(当時、滑走路以外は未舗装)で16人乗り小型機を降りたところ。
山の斜面がせまるネコの額ほどの空き地への着陸には、本当に肝を冷やしました。
登山用具店などの並ぶ短い商店街を抜けて、トレッキングの始まり。
経文が彩色された大きな石がありました。こういう聖なる場所では必ず左側を通らなければなりません。(つまり帰りには写真右側を下ります)
初日の泊まり場・バグディン。2003年にもここに泊まっています。
さて、その2003年ですが…
11月16日はゴーキョ・ピークに登頂して間近にエベレストと対面しました。
ゴーキョ・ピークはドゥード・コシ源流のゴジュンバ氷河西側に位置し標高5,360m(一説には5,483m)。サガルマータ(エベレストのネパール名)はじめ8000m峰4座の展望台として名高いピークです。
このときはA社のツァーで客は8人。うち登頂したのは6人でした。
7時、氷河湖の畔にある最終のキャンプ地・ゴーキョを出発。
氷河を見下ろしながら荒涼とした斜面を登ります。この辺りで標高は5,000mを超えました。
最後の急斜面を喘ぎながら一歩一歩、踏みしめるように登ります。
当時の山日記から…
『一歩足を運ぶごとに、頂上にはためく五色のタルチョ(祈祷旗)が近づいてくる。右手に見えるサガルマータ(エベレスト)がぐんぐんせり上がってくる。
その頂上を隠していた雲も次第に薄れてきた。
何度も深呼吸して息を整え、ついに岩屑が積み重なった細長い頂上の最高点に立つ。私たち夫婦にとって三つ目の5000m峰だ。』
正面にエベレスト、その右はヌプチェ。
見渡せばヒマラヤの、いや世界の山の盟主を守るようにずらりと居並ぶ白銀の峰々…。「やはり来て良かった…」顔を見合わせて、心からそう思った。』
♀ペンの目が少し潤んでいるようでした。
この時期を選んだのはポスト・モンスーンで、山がとりわけ美しく見えるためです。
1999年のこの日はエベレスト展望の峰・カラパタールに向けて、トレッキングを開始した日でした。
カラパタールはエベレストBC(ベースキャンプ)へ道、いわゆるエベレスト街道より少しそれたピークで標高5545m。世界最高峰・エベレストを間近に仰ぐ展望台として知られています。
このときのパーティは私たち夫婦と若い山の後輩二人。手配旅行の気ままな旅でした。
私たちにとっては二度目のヒマラヤトレッキング、そして現在までの最高到達点になりました。
ルクラの飛行場(当時、滑走路以外は未舗装)で16人乗り小型機を降りたところ。
山の斜面がせまるネコの額ほどの空き地への着陸には、本当に肝を冷やしました。
登山用具店などの並ぶ短い商店街を抜けて、トレッキングの始まり。
経文が彩色された大きな石がありました。こういう聖なる場所では必ず左側を通らなければなりません。(つまり帰りには写真右側を下ります)
初日の泊まり場・バグディン。2003年にもここに泊まっています。
さて、その2003年ですが…
11月16日はゴーキョ・ピークに登頂して間近にエベレストと対面しました。
ゴーキョ・ピークはドゥード・コシ源流のゴジュンバ氷河西側に位置し標高5,360m(一説には5,483m)。サガルマータ(エベレストのネパール名)はじめ8000m峰4座の展望台として名高いピークです。
このときはA社のツァーで客は8人。うち登頂したのは6人でした。
7時、氷河湖の畔にある最終のキャンプ地・ゴーキョを出発。
氷河を見下ろしながら荒涼とした斜面を登ります。この辺りで標高は5,000mを超えました。
最後の急斜面を喘ぎながら一歩一歩、踏みしめるように登ります。
当時の山日記から…
『一歩足を運ぶごとに、頂上にはためく五色のタルチョ(祈祷旗)が近づいてくる。右手に見えるサガルマータ(エベレスト)がぐんぐんせり上がってくる。
その頂上を隠していた雲も次第に薄れてきた。
何度も深呼吸して息を整え、ついに岩屑が積み重なった細長い頂上の最高点に立つ。私たち夫婦にとって三つ目の5000m峰だ。』
正面にエベレスト、その右はヌプチェ。
見渡せばヒマラヤの、いや世界の山の盟主を守るようにずらりと居並ぶ白銀の峰々…。「やはり来て良かった…」顔を見合わせて、心からそう思った。』
♀ペンの目が少し潤んでいるようでした。