法隆寺に行きました。
これは帰省中の孫のリクエストです。孫息子(小4)はペーパークラフトに凝っていて、
現在、法隆寺の五重塔を製作中なので、どうしても実物を見たいといいます。
また孫娘(小2)は建築家志望!で、法隆寺と聖徳太子にとても興味があるそうです。
そんな訳で揃って法隆寺に行きました。私たちも近くにいながら本当に何年ぶりのお寺
でしょう。松並木を通り抜けて中門から東院伽藍に入ります。
さすが世界遺産だけあって、正月早々から中国人観光客、何組かのバスツァーの人々など
で賑わっていました。
まずは五重塔へ。四方の階段を登って内陣の「釈迦入滅」などの塑像群を見ました。
次に金堂へ。飛鳥時代の釈迦三尊像や有名な壁画(再現)などを拝観。
金堂の回廊から見える細長い建物は東室(僧坊)です。
東室の南端にある聖霊院。聖徳太子の像を祀っています。
お正月らしく大門松が飾られています。
東院の向かいにある鏡池の前には、あまりにも有名な子規の
「柿食へば 鐘が鳴るなり 法隆寺」の句碑が立っています。
食堂(じきどう)の前を通って大宝蔵院へ。
平成10年完成の百済観音殿(写真)を中心にしたあたらいい宝物殿には夢違観音像、玉虫
厨子など数々の国宝、重要文化財が納められています。
孫娘は私の解説?を聞きながら、いちいち仏様に手を合わせて熱心に見ていました。
東大門をでて東に進むと、八角形の夢殿が見えてきます。
中央の厨子には聖徳太子等身といわれる秘仏・救世観音が納められています。
最後に「中宮寺」を拝観しました。入口に珍しい形のお飾りがありました。
周囲をヤマブキで囲まれた池の上に立つこの寺は、斑鳩御所といわれる門跡寺院です。
ご本尊は国宝・第二号の如意輪観音像(弥勒菩薩とも)で、変愚院の一番好きな仏像
です。また、天寿国曼荼羅繍帳(国宝)も拝観しました。
繍帳に描かれたお月さまの中では、ウサギが餅をついています。お寺の人の話では、
餅搗きではなく不老不死の霊薬を作っているのだそうです。
これですべての拝観を終えて、最後は「iセンター」で五重塔建築のジオラマなど見て、
お土産屋さんへも寄りました。
帰り道で、孫息子は法輪寺と法起寺の写真も撮り、すっかり満足して斑鳩をあとにしま
した。