宮応かつゆきの日本改革ブログ

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”自然も社会も壮大な発展と進歩の歴史をもっている”ー「STAP細胞」発見に関わって

2014年02月02日 | 綱領関連

 日々の日本社会、安倍政治のもとで、多くの国民が生活の困難さ、歴史の逆流を感じ、未来への展望を探しているのではないでしょうか。 そうした中での「STAP細胞」の発見は様々な反響を呼び起こしています。 「STAP細胞」の意義、可能性への発言も相次いでいます。 そうした中で、小保方さんたちが「なぜ、こうした研究を思いつき、具体化できたのか」にも関心が集まっています。

 「神奈川新聞」2日付「社会面」に、「STAP細胞、偶然発見」という記事が掲載されました。 そのなかで、理研の笹井芳樹・副センター長が「『細胞の心を読む』目をもっていないとできない」と語っていることや、常田聡・早大教授が、「彼女は細胞生物学ではなく化学の出身。専門分野が違っていたのが斬新な視点で研究を進める原動力になった」と話していることを紹介しています。

 笹井氏の「細胞の心を読む」という評価に注目させられました。 iPS細胞やES細胞が、「外科的」作成方法とすれば、STAP細胞は、「内科的」作成法ともいえるのではないかと考えています。 その違いが、細胞そのものの生成と発展に寄り添った「細胞の心を読む」という言葉になっているのではないかと思います。  

 そして、もう一つが、「専門分野の違いの視点」です。 この場合では、「細胞生物学」からだけではなく、「化学」の視点から接近したことが新たな発見につながった、とうことになるのでしょうか。 この指摘も大事なものではないでしょうか。

 次の文章は、不破氏が、エンゲルスの「空想から科学へ」を講義した一節です。

 「宇宙そのものが、始原の状態から今日見るような銀河という巨大な星の諸集団の膨大な集まりという構造を持つまでには、現在の知見では137億年と推定される長い進化の歴史をもっています。 太陽系の惑星として地球が生まれたのが46億年前でした。 その地球上で変化する環境のもとで物質の進化が進み、核酸とタンパク質を根幹に生命機能を持つ物質・生命体を生み出し、その生命体が長い進化の過程を経て、思考能力を持つ生命体・人類を生み出しました。 人類史もすでに数百万年を重ねて、いまその進化の過程そのものを探求する自然科学的な知識を蓄積しつつあります」

 「私たちの現在の知識は、おそらく自然の歴史の探求のごく入口に立っているだけだと思いますが、いまざっと見ただけでも、自然が雄大で豊かな進化の歴史を持ち、現在なを進歩の道を歩んでいることは、明らかだと思います」(「古典教室」第2巻、97頁)