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i氏の海外生活体験記

<part1>ジャカルタ滞在記 <part2>ベトナム滞在記 <part3>ネパール滞在記
<part4>しもきた

作り笑い

2007-07-15 04:00:35 | ジャカルタ滞在記
ローカルにも豪傑が居ます。

ローカルのチームリーダーのボスは「タバコを吸えないなら会社を辞める」と言ってこのプロジェクトに参加しています。誇り高きバタック人(北スマトラ周辺の人種で政治家など主要ポストに多い)です。
かなり臭うタバコで周辺の日本人が迷惑そうです。それでも机の前に大型空気清浄機を置いて吸っています。

ミーティングでも日本人を持ち上げたり、冗談を言って笑わせるのが好きです。
笑っていないのは私だけなので、まずいと思い作り笑いをすることにしました。
もちろん英語での会話です。かなり早口の。

ある時、専門的なことをわざわざ私を指名して聞いてきました。私が何者なのか試しているのです。私は英語そのものは分からずとも質問の内容を察したので数字だけ答えました。彼はごちゃごちゃ別の数字を言ったり何故その数字なのか理由を述べよ、みたいな質問をまくしたてるのです。面倒なので「OK、OK、○○OK。」と言ったら「むっ」としてしまいました。私は技術的根拠の詳細を英語で説明などとてもできないのです。

隣の日本人スタッフが代わりに説明してくれました。もちろん私の言った数字は正しく、ネシアのスタンダードが甘いのです。

これ以降、彼は私に話しかけるのを止めました。私も作り笑いをしなくて済むようになりました。

ドライバー・アリフ

2007-07-15 03:15:41 | ジャカルタ滞在記
アリフに女の子が生まれました。

朝、オフィスに送ってもらった後に病院に行くとか、買い物があるとか親父振りを発揮しています。

赤ナンバーでカラオケに行くな、とオフレがあったときも「ブロックMの入り口でピックアップならOK、OK」とアドバイスもしてくれました。

プロジェクトでキジャンを購入した時、今までのレンタル会社との契約を切り替えてプロジェクト契約にしたようです。つまり、ドライバーも全て見直したのです。良くやるドライバーだけが引き抜かれたようです。子供が生まれたばかりのアリフは継続になりました。きっと悪さをしない限りコンストラクションステージが終わるまであと5年は大丈夫です。彼らにとって天と地の分かれ目だったのです。

アリフよ「スラマット。」

模型台

2007-07-15 01:27:12 | ジャカルタ滞在記
模型の出陣が決まりました。5日後です。

問題がありました。主要部分は完成していたのですが、全区間が必要とのこと、残り40%はまたローカルが徹夜で仕上げました。テレマカシー。ご苦労さんです。

写真は分割して運ぶための模型台です。トンカチうるさいと思っていたら、この台を作っていたようです。車も付けてあります。

ここで一つ感心した事がありました。ボードに貼っていた紙を見たのですが、役所の会議室と机の配置を測ってきた寸法図がありました。彼らは入り口や置き場所からこの模型台の大きさと運ぶ段取りを予めリサーチしていたのでした。

彼らなりにプロの仕事でした。

カントール・ポス

2007-07-15 00:54:38 | ジャカルタ滞在記
今年こんなことになろうとは思いもしなかったので、皆様へのお年賀を全て失礼してしまいました。
3月に一週間だけ帰国した時に来ていた郵便物をバックに放り込んで、またネシアへ飛び立ったのでした。

半年遅れの年賀状を絵葉書でお送りした次第です。

郵便局(カントール・ポス)へは事務員に頼まず、自分で行きました。
まず、何処に郵便局があるかデパート「パサラヤ」の食堂街のパン屋のねえちゃんに聞きました。ジャカルタ有数の大型デパートなので、私はこのデパートのどこかにあるものと思っていました。ちなみに「両替所(マネー・チェンジャー)」もデパートに入っています。

お昼のふかふかブレッドを食べたあと、レジのねえちゃんに聞きました。絵葉書を見せながら「カントール・ポス スタンプ ペタペタ?」

話し掛けられてびっくりした様子でしたが、十分通じました。

しかし「イニ デパート ティダ ポス(このデパートには郵便局は無い)」でした。困った顔をするとレジのねえちゃんは奥からチーフを連れてきました。
同じことを尋ねると「5ミニッツ オン フット」英語で返ってきました。
ニコニコして「ノー プログレム」バイトのにいちゃんが連れて行ってくれる、というのです。助かりました。
バイトのにいちゃんは得意げに地下街の一角にあるちょっとした郵便局へ連れて行き、一緒に切手を貼るところまで手伝ってくれました。

「テリマカシー(ありがとう)」残ったおつりをチップ代わりにあげました。

2回目からは目をつむっても一人で行くことが出来ました。

小天狗システム

2007-07-14 06:44:58 | ジャカルタ滞在記
昨日は仕事の小さな山を越えたのでチームで打ち上げがありました。その後、カラオケに行ってしまいました。ブロックMにあります。一瞬、海外安全情報の警告が頭をかすめましたが・・・。

カラオケは打ち上げで飲んだ居酒屋「小天狗」の2階にありました。最初はそんなつもりは全く無かったのです。ウェイトレスがゴマキ(元モーニング娘)に良く似た17歳でした。64歳のおじさんリーダーがえらくお気に召して、系列の2階にあるカラオケ店に引っ張ったのでした。驚いたことに上がった2階でも更にもう一人女の子を追加指名して、何と「両手に花」状態でご満悦なのです。普段は仕事一筋の堅物と思っていた大先輩でしたが・・・。

私の選んだ23歳を除いて、17,18,19,19・・そうです。他は皆んな10代なのです。
私の23歳の娘はつたない日本語で「私は少しお姉さん。あとの娘は皆子供。」と自己紹介していましたが、見るからにパワーが違います。10代の彼女等はすでに自分たちの飲み物とおじさんリーダーにせがんでボトルが入っていたのでした。

恐るべし「小天狗システム」です。

福のり経過報告

2007-07-12 01:23:04 | ジャカルタ滞在記
様子を見にお昼に行きました。ジャカルタ新聞に「福のり第2弾、全品10%引き」と載っていたからです。

予想通りお客は一人も居ませんでした。
女の子に「本当に10%引き?」と確認しましたが、誰一人知りませんでした。
見事な空回りです。(あとでチーフらしき人が訂正に来ましたが・・。)

注文しようとして、メニューをもらいショックを受けました。
メニューが全て差し替えられているのです。間違いが一つもありません。
しかも間違いそうなところは印刷しておらず日本語文字を手書きしているではありませんか。これでは興味半減です。経営というものをどうも分かっていません。

今度、私の意見を匿名でメールを送ってやろうと考えています。

もし、病気になったら

2007-07-12 00:35:56 | ジャカルタ滞在記
もし、病気やケガをしたらどうなるのか、という結構真面目な話題に遭遇しました。

田舎にあるプロジェクトに付いていた方が変なメマイに襲われ、念のために検査を受けたい、とここジャカルタに来たのです。
この宿舎には2泊しました。

話を聞くと身体にトラブルが見つかった時は選択肢は一つしかなく、想定内の時はジャカルタ、ジャカルタで対応できない内容ならシンガポール、時間が取れる状態なら日本へ帰国、ということでした。

ジャカルタは日本人医師がいるので安心して診察してもらえるのだそうです。
ネシア人の医師では病状をうまく説明できない、と言っていました。

やはり、散髪に行くのとは違うようです。

治療費は全員が海外旅行傷害保険に入っているはずなので、かなり大丈夫だ、とのこと。




時代遅れ

2007-07-11 23:24:33 | ジャカルタ滞在記
昼休みに爺さんに声を掛けられました。白髪の彼はローカルのベテランエンジニアです。
ネシアの平均寿命が64歳だというのに彼は平均を明らかに越えています。

仕事のちょっとした事を教えてやったら、それから時々声を掛けてきます。般若のような顔に笑顔を浮かべて・・・。

「スダ、マカン?(ネシア語で食事済みましたか)」---「ヤア、ナシゴレン」ナシゴレンはネシアの代表的な料理でナシはご飯、ゴレンは炒める、つまりチャーハンです。煎餅菓子と一緒にでてきます。

「ギブミー、ローラー?」よく分からず何度も聞き返しました。人差し指でワイパーみたいにしきりにゼスチャーするのです。ローラーは円弧定規のことでした。我々はよく蚊取り線香と言っているやつです。幾つか種類持っていたので全部貸してあげました。

そうしたら他のローカルたちに大笑いされてしまいました。

「日本人はこのCADの時代に、なんて時代遅れな道具を持ってきているんだ。」
(と言っていたんだと思います)

せっかく苦労して貸してあげたのに・・・。



旅の指差し会話帳

2007-07-11 00:36:40 | ジャカルタ滞在記
写真左が海外超初心者向けの会話ガイド「旅の指差し会話帳」です。

言葉にいちいちイラストマンガが付いてあるので一見分かり易そうにみえます。
しかし、使ってみて欠点も見えてきました。
ネシア人と会話する時にイラストを指差して意志を伝える場面など全くありません。結局、会話の前か後に自分で調べる辞書代わりになっています。

そこでもっと実用的なアイデアがあります。
「仕事の指差し会話帳」と「夜の指差し会話帳」です。もちろんポケットに入る大きさでないといけません。

「仕事の指差し」は仕事の分野で出てくるやさしい単語を集めるだけでよいのです。海外の仕事で時間がかかるのは、伝えたいやさしい専門用語が調べられない時です。もし、私が私の分野での「仕事の指差し」を作ることができたら、ネシア超初心者の悩める仕事人のため、ネットで公開したい、と考えています。

「夜の指差し」は言わずと知れたカラオケ嬢と会話をスムーズにできるアンチョコですが、私の仕事ではありません。

少し困ったこと

2007-07-11 00:33:23 | ジャカルタ滞在記
ちょっと困ったことがあります。

昨日、オフィスの帰りにバスに乗りそびれた3階のローカル女性事務員を車に乗せてあげました。
いや、正確にはドライバーのアリフがご主人に無断で「いいから乗っていけ」と言ったのです。

プロジェクトでは超人気の彼女です。初めてマジマジと見合って会話しました。

「テレマカシー(ありがとう)」  超カワイイです。

「いつまで居るのですか?」 ---- 「19日まで。」

「えっ、7月の。」 ---- 「いぇす。」

「戻ってきますか?」 ---- 「のぉー。」

彼女は少し悲しげな表情を見せました。気のせいかも知れないけど・・。

次の朝、廊下ですれ違った彼女は初めてお辞儀をしてくれました。
きっと去る者へのノスタルジーでしょうか。

ところが、バツの悪いことに夕方、出張期間延長のリクエストが入りました。

こんど廊下で会ったらどんな顔をすれば良いでしょう。

仕事より心配ごとが増えました。


ミス?ネシア

2007-07-10 23:51:03 | ジャカルタ滞在記
写真はあとで載せます。ジャカルタ新聞です。

また、やってくれました。信じられないパフォーマンス?です。
勘の良い方は何となく想像されていると思います。

そうです。ミスと準ミスの写真を間違えて一面大々的に準ミスを掲載してしまったのです。今日お詫び記事が小さなミスの写真(3cmくらい)とともに載っていました。

間違うにもほどがあります。

ただ、関係者以外はミスも準ミスも美しさにおいては区別つかないでしょう。
(ナイスフォローです)

「仮にジャカルタ新聞記者の肥えた目で審査すると準ミスの方が優勝だった」などと負け惜しみのコメントが無かったのが幸いでした。

日本なら編集長の首が飛んでいることでしょう。(ジャカルタ新聞も既に飛んでいるかな?)

打診ありました

2007-07-10 21:30:22 | ジャカルタ滞在記
何と言っていいやら。

出張期間がまた一ヶ月延長の打診が入りました。これで4月から4回目になります。

期間限定のブログのはずが、これではネタが続きません。

ネタ探し?に今度は念願の世界遺産ボロブドールに是非行って見たいと考えています。

貧困層訂正

2007-07-10 21:20:22 | ジャカルタ滞在記
またミスってしまいました。ごめんなさい。

ネシアの貧困層17%は一日2ドルではなく、月18ドルの支出だということです。
で、一日2ドル以下というのは世銀の一般的基準で、それだと月60ドルに相当するので貧困層は50%以上にもなるようです。めちゃ多いです。

つまり、甘い基準で貧困層を少なく見せようという政府の策略、ということになりましょうか。

以前より改善されているとはいえ、一日70円以下で暮らしている人間が4千万人くらいいる、という現実です。