じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

移行措置

2009-04-02 14:50:50 | Weblog
★ 今年度は移行措置の扱いに追われそうだ。

★ 指導要領の改訂にともない、今年度は数学と理科の移行措置が先取りして行われる。

★ 「ゆとり」カリキュラムで上の学年に先送りされたものの多くが復活した。懐かしい思いもする。

★ 先の改訂では「まず削減ありき」だったから、イオンを教えることなく水の電気分解や電池を説明したするなど、結構乱暴な扱いが目立った。

★ 円周率を3として扱うことは、たぶん指導要領作成者の意図とは別に独り歩きをしてしまったのだろうが、小学校での小数や帯分数の計算が重視されなくなったのは事実だ。

★ 基礎基本と言えば、百ます計算ばかりしているような様子も見えた。百ます計算は集中力を高める、動機付けをすると言った意味はあるのだろうが、そればかりやっていてもあまり意味がない。

★ 「ゆとり」教育の理念は崇高だが、それが根付き熟成するの待つゆとりを社会がもっていなかった。

★ 学力低下が叫ばれたが、そもそも求める「学力」の質が違うのだから、それを古い物差しで測ることはおかしなことだ。また教育効果はそんなに短期的に評価されるものではない。

★ 「ゆとり」教育(「ゆとり」という言葉が誤解を呼ぶ)が中途で挫折したのは残念だが、その理念はまた繰り返し復活するだろう。

★ ただ不思議だったのは、内容を精選することによってミニマムエッセンシャルは必ず習得され、学力の底上げができると思いきや、内容の量にかかわらず、できない子はできないままだったと言うことだ。

★ そして不幸なことには、何とか授業についてきていた中間層の生徒たちまでが、できない層に没落していったことだ。

★ 勉強のできる子の層は内容にかかわらすできるから、結局、学力の2極化が顕著になった。

★ ハードルを低くすることによって底上げをするといった戦術が間違っていることが実証された。むしろ、ハードルを高くし、お尻を叩いて学ばせた方が学力アップにはつながるようだ。

★ 学ぶ意欲を高め、学び方の技術を習得させるためのテクニックは必要だが。   
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