じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

一事を為さんと思はば

2020-02-16 17:56:48 | Weblog
★ 「徒然草」「枕草子」といえば、昔は入試問題の定番だったが最近はあまり見かけなくなった。珍しくある入試問題に「徒然草」の第188段が出題されていた。

★ ある親が我が子に、法師となって学問をし、説教をして生計を立てるようにと言った。子はそれに従ったが、まずは導師として招かれたときのために乗馬を習い、また芸の一つもなければと歌を練習し、それらを究めているうちに遂に説教を習わなかったというエピソード。

★ その話に続いて、若いうちはあれもしようこれもしようと心に決めていても、つい先の事と怠けているとどれもこれも中途半端で、その道の名人にもなれず、立身出世もできない。年をとって後悔すれどももう遅い。「走りて坂を下る輪のごとくに衰えゆく」というのは、的を射ているだけに、随分と手厳しい。

★ そして若い人に、何が一番大事なのかを思い定めて、それ以外は断念して、一つのことに励みなさいと説く。一生の事だけでなく、一日、一時についても同じという。

★ 700年の時を経て読み継がれる作品には、人生の真理がある。問題を解くのを忘れて、感じ入ってしまった。
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クルーズ船が心配

2020-02-16 11:45:15 | Weblog
★ 横浜港に停泊中のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の感染者数が355人に達したという。乗員・乗客約3000人の内の10%以上が感染したことになる。

★ 中国・武漢市の確認された感染者数と比較しても大きな数字だ。感染者を隔離するのはやむを得ないとしても、感染者と非感染者を同じ船に留め置くというのは、感染者を増やすだけではないのか。悪く言えばウイルスの培養をしているようなものだ。

★ 政府としてはお馴染みの「想定外」の事態なのだろうが、果たして適切な対応だったのだろうか。世界からも批判にさらされるのではないかと心配だ。


★ 新型コロナウィルスによる肺炎、中国では少しずつ急性期を過ぎようとしている。しかしそれでも毎日2000人程度の新規患者が増え、100人以上の死者が報告されている。致死率は2%台前半を行ったり来たりというところだ。沈静化は温かくなるまで待たなければならないようだ。そしてそれは蔓延を意味する。(日本での拡散はここしばらくが正念場だという)

★ 厚生労働省のホームページにも「無症状病原体保有者」という言葉が登場している。

★ 本当に恐ろしいのは今年の秋以降、夏を超した第2波かも知れない。およそ100年前のスペインかぜも毒性を強めた第2波の被害が大きかったという。それまでにワクチンができるか。そのワクチンが効くかどうか。 

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