★ まもなく発表されるアメリカのアカデミー賞。作品賞に韓国映画の「パラサイト 半地下の家族」がノミネートされている。予告編しか観ていないが、半地下の家族は「花より団子」の牧野家(韓国版ではクム家)のようだ。世界中で格差が広がっているのだろうか。
★ 山田昌弘さんの「希望格差社会」(筑摩書房)を読んだ。2004年に発行された本だから、就職氷河期を目の当たりにして書かれている。社会のリスク化、二極化が進んでいるという。「日本社会は、将来に希望がもてる人と将来に絶望している人に分裂していくプロセスに入っているのではないか。これを私は、『希望格差社会』と名付けたい」(6頁)という。
★ 著者はリスク化、二極化によって職業、家族、教育が不安定化し、リスクから逃走するかのように刹那的な生き方になっている、希望が喪失されていると警鐘を鳴らしている。
★ この本が書かれて数年後にリーマン・ショックが起こった。2011年には東日本大震災だ。米中、日韓の対立、テロの脅威、それに新たな感染症の恐怖。世界はますます不安定さを増している。
★ そうした世界史的な転換期を背景にして、日本的経営も大転換期に入っている。非正規雇用の増加、高年齢者の雇用、働き方改革が叫ばれるほどの「ブラック化」。しわ寄せは若い人へ、弱い人へと集中しているように感じる。
★ ではどうすればよいのか。「身の丈」に合わせた生活で満足すべきか。
★ 山田昌弘さんの「希望格差社会」(筑摩書房)を読んだ。2004年に発行された本だから、就職氷河期を目の当たりにして書かれている。社会のリスク化、二極化が進んでいるという。「日本社会は、将来に希望がもてる人と将来に絶望している人に分裂していくプロセスに入っているのではないか。これを私は、『希望格差社会』と名付けたい」(6頁)という。
★ 著者はリスク化、二極化によって職業、家族、教育が不安定化し、リスクから逃走するかのように刹那的な生き方になっている、希望が喪失されていると警鐘を鳴らしている。
★ この本が書かれて数年後にリーマン・ショックが起こった。2011年には東日本大震災だ。米中、日韓の対立、テロの脅威、それに新たな感染症の恐怖。世界はますます不安定さを増している。
★ そうした世界史的な転換期を背景にして、日本的経営も大転換期に入っている。非正規雇用の増加、高年齢者の雇用、働き方改革が叫ばれるほどの「ブラック化」。しわ寄せは若い人へ、弱い人へと集中しているように感じる。
★ ではどうすればよいのか。「身の丈」に合わせた生活で満足すべきか。