じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

介護のリアル

2018-01-20 19:35:45 | Weblog
☆ YAHOO!ニュースで河合薫さんの「“小室ショック”と他人事でない介護問題のリアル」を読んだ。

☆ 実際に介護をしている者として、実に的を射た指摘だと思った。

☆ 介護はある日突然始まり、だんだん手がかかるようになる。私の父は1995年、三味線の稽古中に倒れた。脳内出血だった。最初の数日はICUで生死をさまよい、幸運にして一命を取り留めるも、左半身は完全にマヒし車いすの生活を強いられた。当時。父は65歳。まだ体力があったし、母親の懸命の介護もあって、リハビリに励むこともできた。

☆ 半年後、病院を退院し自宅療養となる。まず大変だったのは下の世話と入浴だった。当時の我が家は全く介護に適していなかった。トイレは和式だったし、風呂も段差があって介助をしても病人には難しかった。

☆ 結局、家を建て直すことを決意する。1997年のことだった。

☆ ようやく家を新築し、車いすでも入れる広々としたトイレや段差のない風呂もできた。ところが今度は父を介護していた母が病に倒れた。すい臓がんだった。食欲の不振と嘔吐の症状があったので検査入院。結果は余命半年ということだった。こういう告知は心臓が破裂しそうになる。でも現実は何ともしようがない。

☆ 病状は安定しているが半身不随の父と進行性の病気と闘う母という二人の世話に直面することになった。

☆ 母は入退院を繰り返し、中心静脈にカテーテルを入れて何とか栄養をとっていた。自宅に帰っているときは私が点滴を交換し、24時間チューブをつけっぱなしの生活だった。医療、看護のサポートがあって、半年と言われていた命は、1年7か月持ちこたえた。

☆ 2000年に母が亡くなってからは、私がメインで父の介護をするようになった。その頃は父は自分で車いすを操れていたので、私の仕事と言えば、ベッドから車いすへの移乗と食事の世話ぐらいだった。

☆ しかし、父も年をとってくる。食事を呑みこむ力が衰え誤嚥から肺炎を頻繁に起こすようになる。そして2010年の猛暑。今度は脳梗塞を発症し、右手の機能も弱っってしまった。車いすでの生活も難しくなり、栄養は胃ろうでとらざるを得なくなった。

☆ おむつの生活となり、何度も膀胱炎や腎盂腎炎を起こした。自らの唾液を誤嚥する肺炎で、何度も熱を繰り返した。体調の変化のせいか、せん妄も出るようになった。熱を出すとかどこそこが痛いといった肉体的な変化に対してはだんだんうまく対応できるようになってきた。医師の配慮で解熱鎮痛剤や抗生剤もいつでも使えるように処方してもらえた。ただ、せん妄はなかなか手ごわい。一晩中訳の分からない話を繰り返す。昔飼っていた犬(10年以上前に死んだ)が来ているらしく、繰り返して呼びかける。若いころ勤めていた職場にいるように感じているのであろう、〇〇を呼んでと繰り返す。こうしたことのために夜中であろうが早朝であろうが何度となく呼ばれる。呼ばれても話が合わないので、こちらの方がおかしくなる。

☆ そんなことで一晩中興奮した後は丸1日熟睡する。目が覚めると何もなかったかのように接する。振り回される日々が続く。

☆ 胃ろうによって食事介助は楽になったが、注入には時間がかかる。生活するには買い物も必要だが1時間以上家を空けることが難しくなった。さらに呑みこむ力が弱ったせいで自分の唾液がうまく呑み込めなかったり、痰がうまく出せなくなった。のどがゴロゴロ言い出すと吸引する必要がある。

☆ 熱、体の痛み、せん妄。それがいつ起こるかわからない不安感。多分この不安感が「うつ」の原因になる。そして、介護保険や後期高齢健康保険があるとはいえ、おむつ、パット、とろみ飲料は実費。介護に手を取られるため積極的に仕事ができず、収入が減る。介護は想像以上に家計を圧迫する。

☆ 河合さんが指摘するように、介護⇒貧困 介護⇒孤立 介護⇒うつ の負のスパイラルは、全くその通りだと思った。

☆ 「隠れ介護が1300万人」。深刻な数字だけれど、「自分だけが苦しいんじゃない」という励みにもなる。介護する方かされるほうか、いずれにしても介護問題は誰もが直面する問題だと思う。
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ネピア

2018-01-20 18:14:04 | Weblog
☆ ニュージーランド、ネイピアのハイスクールに留学していた塾生が帰国し、日本の大学受験に挑んでいる。

☆ 教室でふと見かけたティッシュを見て、「ネピア」(王子製紙)というのは、ネイピアという地名が語源だと教えてくれた。

☆ 今まであまり深く考えていなかったけれど、言われてみればなるほどだ。

☆ ちなみに、「エリエール」(大王製紙)はフランス語の女性名詞「エル」と風「エア」の造語で「風の妖精」を表すという。
「クリネックス」(日本製紙クレシア)は、清潔「クリーン」+exとか。

☆ いろいろブログを散策してみると、「スコッティ」は「スコットランドの」、「エルモア」は「彼女と私」の意味だとか。

☆ 面白いね。
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