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卍の城物語

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機動戦士Zガンダム劇場版三部作

2007-04-06 21:51:16 | 映画
いまさら劇場版Zを観た。

87年放送のテレビ版を再編集・新カット・リメイクした形の映画版。全3部作。
ガンダム好きな人たちの数ある作品のトップ3は、一位ファースト、二位Z、三位逆襲のシャアとなるのが無難であると思う。

ファーストガンダムは別格として、テレビ版Zはやっぱり面白い。全体ストーリーとして、正義である筈の連邦の暴走によるティターンズの存在。ジオンの末裔アクシズ。勧善懲悪を否定した画期的アニメを踏襲。
何より敵であったシャアが名前を変えて味方になるとは斬新で続編としては嬉しい設定であった。
単純にMSの格好よさ。無駄とも思える変形MSの多いこと。でも格好いいから許す。
そして人為的ニュータイプ「強化人間」。
サイコミュ進化兵器のファンネルも格好良過ぎ。
キャラクターはアムロそのままの主人公カミーユもまた前作同様イライラする性格だか、少しずつ成長する姿が頼もしい。
他にも、アムロ、クワトロ、ジェリド、ハマーンと敵味方全く関係なく錯綜する視点の描き方も面白い。

しかし、この問題の三部作。はっきりいって失敗作。原作アニメを、新しく作ったカットを織り交ぜた内容がまた最悪。全部つくり直せ!と叫びたい。予算不足なのか?始めからそういう企画で通ったのが不思議。昔と今のカットでは、レコア・ロンドなどまるで別人である。

そして大事な編集。三部作各100分しかなく、全300分としても、大事なシーンのカットが目立つ。
ファーストの映画版三部作はそれなりによく出来ていたと思う。テレビ版見ていなくてもそこそこ理解できる内容に仕上がっていると思う。
でも本作はまるっきりダメ。正直編集が下手である。主要なロザミアやフォウがいつの間にか死んでいる。大事なシーンでしょうに。
新しいカット要らないから原作優先にしろ!と叫びたい。そして新解釈と謳ってた最も重要な新ラストシーン。いわゆるシロッコの怨念からのカミーユの精神崩壊による幼児退行。それが全くなくなり、ハッピーエンドになるというもの。度肝を抜かれたけど、これもまた良しかなと冷静に思った。だってテレビ版は可哀想過ぎるから。涙ものだもの。それがZの最大の見所だったりもするからもちろん原作を支持するけど。
主題歌のガクトもないよな。彼がガンダムファンなのはわかるけど。

非難轟々の本作。仕方なし。Zは名作だけに、がっかり。富野由悠季がZをあまり気にいってなかったから、作り直したにしても、こんな出来はひどいね。単純に新ラストシーンだけ作りたいからってだけの理由からなのかね。総集編ってよりは、ダイジェスト版ですよ。名場面特集にもなってない。

生粋のガンダムファンのみがなんとか観られる映画版だった。
初心者にはお薦めできないので、テレビ版から始めましょう。

オススメ度(映画評価)・☆☆

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