
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」観てきた。
津軽地方で唯一ロードショウしてるのがシネマディクトだったので、青森に行くのが面倒臭かった(先週歌舞伎観に行ったばかりなので)けど、暴風警報が出るくらいの嵐の中、なんとか辿り着いた。
初めてシネマディクトに入る。
県内唯一の単館映画館(テアトル弘前は映画館といっていいものか・・・)で、興行収入は見込めない名作を頑張って放映してる貴重な存在の映画館。
ここはスクリーンが二つもあるんだね。
18:55スタートだが、レイトショウ扱いで1000円ポッキリで嬉しい限り。
100人くらい入れそうなホールには客が3分の1ほど埋まってる。ほとんど20代ですね。
ヱヴァと言えばオタクなイメージだったが、今や普通の若者が観に来るんだねぇ。若いカップルとかもいたし。時代は変わったもんだ。
ヱヴァは高校生の時テレビシリーズやってて、見たのはそれっきり。そして一応旧劇場版も観といた。
全体的な感想は、まあまあ面白いといったレベルでした。
時は経ち、なんとなく観た「序」がかなり面白く再構築されて観易かったから映画館で観なくては思い切った所存です。
個人的な立場ですが、私はアニメなどほとんど観ないし(唯一ガンダムくらいか)、エヴァファンでもない。
結構フラットな立場で今回の「破」の感想を述べる。
テレビシリーズの第8話から19話あたりが今回の「破」。
「序」はテレビシリーズのリテイクであったのに対し「破」はテレビシリーズとほぼ別物だ。
前半はほのぼのシーンが続く。
何故かシンジが料理上手だという意味無さそうな設定に影響されるレイとアスカ・・・。
ここらへんのほのぼのシーンが長すぎて後半一気に展開が早送りする様な気になるのでどうかと思う。
大きい点が新キャラ「真希波・マリ・イラストリアス」の登場だろうか。
モロにアニオタを意識してる様なキャラだ。
メガネっ娘で、男勝りの破天荒な性格。セリフがアニメキャラ丸出しで、アニオタは喜ぶだろうが、そうでない自分はイラつきます。
勝手に二号機に乗ってビーストモードになっても結局ゼルエルに太刀打ち出来ないなら、ビーストモードの設定って無くていいじゃん?
レイはキャラがあまりに変わりすぎじゃないか。あのミステリアスさが魅力だったのに、普通の女の子っさが出過ぎで残念だった。
レイが「ポカポカ」という絶対言わ無そうなセリフを連発するシーンは笑えた。
アスカは相変わらずだったけど、まさかまさかの展開に唖然。
ここもテレビシリーズと違う大きい変更点だが、3号機の使徒に乗っ取りされるパイロットはトウジだったが、これがアスカになった・・・。という事は、初号機に殺されちゃうのがアスカになっちゃったんですわ。
別にアスカに思い入れもないけど、こんな扱いはないだろ・・・。
アスカは深層心理が使徒にバラされてその後廃人の様になるテレビ版の方が断然いいけどなぁ。
シンジがやっと出来た友達のトウジを殺しかけるハメになる方が断然いいし。
そしてこのダミープラグの初号機が3号機を美味しく頂くシーンのBGMが「今日の日はさようなら」・・・。これは絶対無しだわ!!
驚嘆の意表を突いてくるのはエヴァじゃしょっちゅうだけど、こりゃ裏狙いすぎて失敗だな。
庵野の案かどうかは知らんけど、こういうその場の雰囲気のノリで決めちゃったと思われる演出は考え物だ。
終盤、シンジがあれほどレイに固執する理由も定かじゃない。アスカの件もあってのことだろうけど、侵食されたら死んだと思うだろうし、精神が超越してシンジとレイは繋がるけど、あのシーンはアムロとララァに見えて仕方なかった。
使徒も益々キモチワルくなってシュールでカッコいい。それにしてもゼルエル強過ぎです。
最後は「翼をください」がBGMで流れなんだか訳わからん。
リツコが説明口調で色々喋るが、イマイチ納得出来ずにサードインパクトが起こるかも、みたいな。
そんなこんなでエンドロール。あらら・・・。
でもエンドロール終わってもちょっとだけ本編続く。
そして次回予告。
次回は「序」・「破」ときて「急」と思いきや「Q」です。凝ってるね。ってか村上春樹かいっ。
4部作なのに次回の劇場版が最後だとか、よくはわかんない。二部作一挙公開になるらしいとか。
なんか文句ばっかり書いてしまったが、実際あんまり感動できなかった。
アニメーションやCG部分は綺麗で素晴らしいなと思うが、結局ストーリーが一番大事だから、そんなの二の次だし。
あと印象が悪かったのが、セクシーショットの多かった事!
アニメってなんであんなパンチラとか乳とかのシーンをサービスショットの如く連発するかね。
アニオタじゃない自分からしたらキモイわ。喜ぶだろうと思っての制作側も喜ぶアニオタもキモイわ。
ヱヴァってもっと屈折したエロティシズムが魅力だった筈だ。直接的な描写は無くていい。
でもSOUND ONLYのミサトとリョウジの絡みは次作でやって欲しい!
それにしてもやっぱりアスカの扱いが雑過ぎやしないか。
アスカはもっと重要な立場だったし、簡単に死んでいいはずもない(「Q」で復活するとかしないとか)。
シンジとアスカのシンクロ攻撃シーンは好きだっのに残念だ。
アスカファンって少なさそうだから仕方ないのかね。ま、気の強いキャラはアニオタ苦手っぽいし。
マリの立場もイマイチわからん。次回明らかになるだろうが、中途半端な役回りだった。彼女を新キャラとして無理矢理出したからアスカの存在が弱くならざるを得なくなったのではないか。
エンディングテーマは宇多田の前作のテーマのリミックス。リミックスって・・・。
せめてオリジナルにして欲しいよな。アルバムのアウトテイクでもいいからさ。
極端な話、宇多田でなくてもいいじゃん。リミックスって・・・。
でもさすがの宇多田。なかなかカッコいいリミックスだけど。
特に後半胸糞悪い感じになっちゃったけど、何ヶ所か感動してちょっと泣いたりしちゃったけど、やっぱり次作も楽しみだし、テレビ版と旧劇場版のリベンジをどうしても果たして欲しい。
そのうやむやを晴らす為の新劇場版だろうし、それでもやっぱり今回のようなアヴァンギャルドな突飛な演出が失敗する様では、また旧劇場版みたいな悲劇が起こる可能性は十分にある。それこそサードインパクトは絶対に起してはならないとスタッフは本気で構えて欲しいものだ。
しかしながら、なんだかんだでエヴァの虜になってしまったから恐ろしい。
「Q」公開まではテレビシリーズ観直して復習したい。
オススメ度(映画評価)・☆☆
津軽地方で唯一ロードショウしてるのがシネマディクトだったので、青森に行くのが面倒臭かった(先週歌舞伎観に行ったばかりなので)けど、暴風警報が出るくらいの嵐の中、なんとか辿り着いた。
初めてシネマディクトに入る。
県内唯一の単館映画館(テアトル弘前は映画館といっていいものか・・・)で、興行収入は見込めない名作を頑張って放映してる貴重な存在の映画館。
ここはスクリーンが二つもあるんだね。
18:55スタートだが、レイトショウ扱いで1000円ポッキリで嬉しい限り。
100人くらい入れそうなホールには客が3分の1ほど埋まってる。ほとんど20代ですね。
ヱヴァと言えばオタクなイメージだったが、今や普通の若者が観に来るんだねぇ。若いカップルとかもいたし。時代は変わったもんだ。
ヱヴァは高校生の時テレビシリーズやってて、見たのはそれっきり。そして一応旧劇場版も観といた。
全体的な感想は、まあまあ面白いといったレベルでした。
時は経ち、なんとなく観た「序」がかなり面白く再構築されて観易かったから映画館で観なくては思い切った所存です。
個人的な立場ですが、私はアニメなどほとんど観ないし(唯一ガンダムくらいか)、エヴァファンでもない。
結構フラットな立場で今回の「破」の感想を述べる。
テレビシリーズの第8話から19話あたりが今回の「破」。
「序」はテレビシリーズのリテイクであったのに対し「破」はテレビシリーズとほぼ別物だ。
前半はほのぼのシーンが続く。
何故かシンジが料理上手だという意味無さそうな設定に影響されるレイとアスカ・・・。
ここらへんのほのぼのシーンが長すぎて後半一気に展開が早送りする様な気になるのでどうかと思う。
大きい点が新キャラ「真希波・マリ・イラストリアス」の登場だろうか。
モロにアニオタを意識してる様なキャラだ。
メガネっ娘で、男勝りの破天荒な性格。セリフがアニメキャラ丸出しで、アニオタは喜ぶだろうが、そうでない自分はイラつきます。
勝手に二号機に乗ってビーストモードになっても結局ゼルエルに太刀打ち出来ないなら、ビーストモードの設定って無くていいじゃん?
レイはキャラがあまりに変わりすぎじゃないか。あのミステリアスさが魅力だったのに、普通の女の子っさが出過ぎで残念だった。
レイが「ポカポカ」という絶対言わ無そうなセリフを連発するシーンは笑えた。
アスカは相変わらずだったけど、まさかまさかの展開に唖然。
ここもテレビシリーズと違う大きい変更点だが、3号機の使徒に乗っ取りされるパイロットはトウジだったが、これがアスカになった・・・。という事は、初号機に殺されちゃうのがアスカになっちゃったんですわ。
別にアスカに思い入れもないけど、こんな扱いはないだろ・・・。
アスカは深層心理が使徒にバラされてその後廃人の様になるテレビ版の方が断然いいけどなぁ。
シンジがやっと出来た友達のトウジを殺しかけるハメになる方が断然いいし。
そしてこのダミープラグの初号機が3号機を美味しく頂くシーンのBGMが「今日の日はさようなら」・・・。これは絶対無しだわ!!
驚嘆の意表を突いてくるのはエヴァじゃしょっちゅうだけど、こりゃ裏狙いすぎて失敗だな。
庵野の案かどうかは知らんけど、こういうその場の雰囲気のノリで決めちゃったと思われる演出は考え物だ。
終盤、シンジがあれほどレイに固執する理由も定かじゃない。アスカの件もあってのことだろうけど、侵食されたら死んだと思うだろうし、精神が超越してシンジとレイは繋がるけど、あのシーンはアムロとララァに見えて仕方なかった。
使徒も益々キモチワルくなってシュールでカッコいい。それにしてもゼルエル強過ぎです。
最後は「翼をください」がBGMで流れなんだか訳わからん。
リツコが説明口調で色々喋るが、イマイチ納得出来ずにサードインパクトが起こるかも、みたいな。
そんなこんなでエンドロール。あらら・・・。
でもエンドロール終わってもちょっとだけ本編続く。
そして次回予告。
次回は「序」・「破」ときて「急」と思いきや「Q」です。凝ってるね。ってか村上春樹かいっ。
4部作なのに次回の劇場版が最後だとか、よくはわかんない。二部作一挙公開になるらしいとか。
なんか文句ばっかり書いてしまったが、実際あんまり感動できなかった。
アニメーションやCG部分は綺麗で素晴らしいなと思うが、結局ストーリーが一番大事だから、そんなの二の次だし。
あと印象が悪かったのが、セクシーショットの多かった事!
アニメってなんであんなパンチラとか乳とかのシーンをサービスショットの如く連発するかね。
アニオタじゃない自分からしたらキモイわ。喜ぶだろうと思っての制作側も喜ぶアニオタもキモイわ。
ヱヴァってもっと屈折したエロティシズムが魅力だった筈だ。直接的な描写は無くていい。
でもSOUND ONLYのミサトとリョウジの絡みは次作でやって欲しい!
それにしてもやっぱりアスカの扱いが雑過ぎやしないか。
アスカはもっと重要な立場だったし、簡単に死んでいいはずもない(「Q」で復活するとかしないとか)。
シンジとアスカのシンクロ攻撃シーンは好きだっのに残念だ。
アスカファンって少なさそうだから仕方ないのかね。ま、気の強いキャラはアニオタ苦手っぽいし。
マリの立場もイマイチわからん。次回明らかになるだろうが、中途半端な役回りだった。彼女を新キャラとして無理矢理出したからアスカの存在が弱くならざるを得なくなったのではないか。
エンディングテーマは宇多田の前作のテーマのリミックス。リミックスって・・・。
せめてオリジナルにして欲しいよな。アルバムのアウトテイクでもいいからさ。
極端な話、宇多田でなくてもいいじゃん。リミックスって・・・。
でもさすがの宇多田。なかなかカッコいいリミックスだけど。
特に後半胸糞悪い感じになっちゃったけど、何ヶ所か感動してちょっと泣いたりしちゃったけど、やっぱり次作も楽しみだし、テレビ版と旧劇場版のリベンジをどうしても果たして欲しい。
そのうやむやを晴らす為の新劇場版だろうし、それでもやっぱり今回のようなアヴァンギャルドな突飛な演出が失敗する様では、また旧劇場版みたいな悲劇が起こる可能性は十分にある。それこそサードインパクトは絶対に起してはならないとスタッフは本気で構えて欲しいものだ。
しかしながら、なんだかんだでエヴァの虜になってしまったから恐ろしい。
「Q」公開まではテレビシリーズ観直して復習したい。
オススメ度(映画評価)・☆☆
音楽の使い方は、他の庵野作品でもまんまですよ。
影響モトは『プリズナー№6』だとにらんでします。
デザインとかでも、かなりオマージュしてますしね。
エヴァファンでもないですが、一作品としての感想として、やっぱりBGMの選曲はどうかと思います。
深く考えて選んだとはどうも思えない。狙ってるのが見えてあざとさすら感じてしまいました。
でもなんだかんだで次作も絶対観たいほどハマっちゃいましけどね。
元弘前市住人として、楽しみに拝見しております。
食事と温泉レポも大好きなのですが、もし可能であれば、
映画感想ももう一度復活させて欲しいです。
オススメの映画の確かな目となる程と納得してしまう評論の語り口は目を見張るものがあります。
独自の視線と誰にも媚びない語り口が良いですよね。
りんご収穫でお忙しい時期かと思いますが、一度ご検討をお願いします。
映画評論は下調べもしないといけないので記事書くのに3,4時間かかったりしてお金かからないけど結構苦労しますし、正直最近映画を何年も全く観てないので全然書く資格ないですね。
面白い映画評論ブログは山ほどあるのでここでやる必要はないかなと。
でもお褒め頂いて嬉しいです(^^)