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卍の城物語

弘前・津軽地方の美味しいお店と素晴らしい温泉を紹介するブログです

五所川原立佞武多祭り

2007-08-05 18:49:07 | お祭り
近くて遠い祭り、五所川原の立佞武多祭りを遂に観ました。

いわゆるねぷた期間の8月の1日から8日は、時間があれば、地元の弘前ねぷた祭りに行き、たまに青森ねぶた祭りに行くのが通例で、五所川原の立佞武多祭りというのは何となく敬遠していた。

そもそも歴史が短い。
立佞武多祭りの歴史は、江戸時代から山車などのねぷたの形状をしていたものが、明治時代に入って、市内の豪商や町内会が挙ってねぷたの大型化を競い始めたのが起源。
しかし、大正時代に入ってからは、電気の普及によって、市内に電線がはりめぐされ、小型化がやむなくされた。
次いで昭和には大戦が続き、全てが焼き野原になって立佞武多は姿を消した。
しかし、平成10年に、当時の立佞武多の制作図や写真が発見され、市民劇団が立佞武多を復活させた事から、立佞武多祭りが始まったのである。

というわけで、今年で10年目になるそうである。
市を挙げての電気工事や、PRによって、立佞武多祭りは東北三大夏祭りの青森ねぶた祭り、仙台七夕祭りに次いで、観客動員数を3位に伸ばしている。

当初は立佞武多が一台と、他の組ねぶたなどで始まった小規模な祭りも、毎年立佞武多を一体ずつ制作し、立佞武多が何台も運行出切るようになり、更なる大型化を進め、祭りは成長を遂げているのである。

五所川原商店街を立佞武多が練り歩くわけだが、ここの商店街もまた普段は悲しいかな、シャッター通りである。
エルムという郊外型ショッピングモールの出現で、利便性が求められた中、駅前商店街は腐朽の一途を辿り、名門デパートの中三すら閉店してしまった。

そんな錆びれた商店街も見事に人ごみの山。
オープニングセレモニーで、ヨシ様こと、吉幾三が、ヤッテマレ音頭みたいなのを歌ってました。

そして、駅前から立佞武多が威風堂々たる出陣。デカイとは想像してたけど、ここまでデカイと思わなんだ。
太鼓のリズムは青森と弘前は大体同じだが、五所川原は全然違う。
掛け声は「ヤッテマレ」、囃子も独特。踊りも団体によって種々様々。ヨサコイや盆踊りなどの踊りの融合みたいで面白い。

そしてなぜかガンダム立佞武多。
「アムロいきまーす」ってかんじのカタパルトから発車するRX-78-2。どうせなら1/1で造って欲しかった。

続いて、立佞武多の館から次々と出てきます。特に女性の立佞武多が悠然としてとても好きです。

更に今年制作した「芽吹き心荒ぶる(めぶきうらさぶる)」が初陣。とんでもなくデカイ。

おまけみたいに組みねぷたなどが合間をつなぎ、立佞武多は商店街を一周してくるので、もう一度見れる。
少し見晴らしのいいところだと、立佞武多が三台一度に見れ、圧巻です。全て空を見上げなければならせないので、首痛くなります。

正直、これほど素晴らしいものだと思わなかったです。青森のねぶたを遥かに超えてしまったと思った。インパクトは世界レベルだと思う。
歴史が浅い分、新しいことを色々試行錯誤していて、それがとても功を奏していると思う。

伝統がある分、青森ねぶたも弘前ねぷたも新しいことも試しながら、進化していって欲しいと思った。

来年も無理してでも行きます。それにしても青森の夏は熱過ぎる。

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