卍の城物語

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弘前劇場公演2009/フラグメントシリーズ 『アザミ』

2009-02-06 23:07:52 | 演劇鑑賞
弘前劇場観にスペースデネガへ行った。
大体いつも金土日と三日間公演してるけど、今回は木金土日と四日間あり、ちょうど木曜日が仕事休みだったので、初日参戦。
なんといっても木曜日という中途半端な曜日だったので、客はそんなにいなかった。

フラグメントシリーズと題された企画だが、弘前劇場の少人数体制での演劇のシリーズらしい。弘前劇場歴も5年くらいになるが、初めてフラグメントシリーズなるものを観ることになる。
出演者は高橋淳、平塚麻似子、小笠原真理子、林久志の四人のみ。
毎回主役の福士賢治は出ません。他のいつものメンバーも同じく。オーケストラがカルテットになったみたいなもんか。
出番のない福士賢治と長谷川等も客席で観覧。元弘劇の工藤由佳子も観覧。
四人のみでどうなるかわからんが始まる。

~あらすじ~
大学講師室、深夜というのに講師を呼び出すゼミ生。講師はヒット作を持つラジオドラマ作家でもある。書けない原稿に悶々とし、はっきりしない今時の青年であるゼミ生に講師は苛立ちを隠せない。やがて同じゼミの女子学生が現れ、二人は結婚するという。しかし、講師とその女子学生は不倫関係にあった。隠された事実、歪んだ男女関係、少女の不思議な旅を巡る劇中物語、それぞれの追い詰められた不可解な状況が重なり合う

いつもの弘劇らしい展開で進む。ロジカルなセリフで、そんなに抑揚のないストーリー。いつもの小難しいセリフを四人だけしかいないからセリフの量が多くてさぞ大変だったろうに。
ハイブリッド言語が特徴の弘劇だけど、みんな標準語だった。たまに林久志が津軽弁を話すくらいだ。
高橋淳は主役張るだけはある実力中年役者。過去に一回観た事あるような、ないような。こんな役者が弘劇にいたとは、自分の目も節穴であったのか。
林久志は過去にも何回か観たが、あんまり好みじゃない。まだ若いだけなのかも知れぬが・・・。今回の役はサイコな役だったから合ってたのかも。
平塚麻似子はこんなに出番ある役は初めてなのかな?演技にもう一癖欲しいな。
小笠原真理子はもうお馴染みで、弘劇の団員になったのかしら?貴重な中年女優だが、かっこいいという印象がある。

ま、全体的にそんなに面白くはなかった。
今回のアザミは7年前の再演なのだが、当時賞の選考でボロクソに言われたとか・・・。手直しもしただろうが、設定がイマイチというか、なんというか、これが弘前劇場だといわれれば、全くその通りなのであるが。

次回の公演は4月か5月頃らしいので楽しみに待ちましょう。