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卍の城物語

弘前・津軽地方の美味しいお店と素晴らしい温泉を紹介するブログです

弘前ねぷたまつり

2007-08-03 00:28:04 | お祭り
津軽の夏は短い。
七月の中旬から、お盆明けまで、ざっと一ヶ月くらいでしょうか。
プールや海水浴できる期間なんて微々たるものである。あっという間にクラゲが霊を連れて来てしまいます。
津軽ではクーラーがなかったら別にいいじゃんってくらいのやや暑。

しかし、ほんの一瞬だけ、世界で一番暑い夏が、ここ弘前で繰り広げられる祭りで訪れる。そう、「ねぷたまつり」である。

ねぷたは「眠り流し」が変化してねぷたorねぶたになった説が有力。
起源は、坂上田村麻呂が笛や太鼓、松明で蝦夷をおび寄せ、退治したのが起源という説。
もうひとつは、津軽為信が、御国自慢のため、京都で灯籠祭りを行ったのが評判となり、広まったと言う説。どっちでもいいや。

ねぷたも小さな津軽の地域で形は様々。
青森のねぶたが一番有名だが、地域に根ざしているという部分では、弘前が一番である。
たった一週間のために、ほとんど農家の貧乏地域が勢を出して練習に励み、一瞬の情熱の爆発のために命を賭けるのである。

今日は審査日二日目。地元のねぷたが出陣するので、ちょっと観に行きました。
嘘ではなく、弘前の土手町が世界で一番熱かったに違いない。人の密集による体温と、ねぷたが放つ光の熱さ、そしてねぷたを動かす人々の熱さ。更に、台風五号の接近によるフェーン現象が追い討ちをかける。
立っているだけで大量の発汗。熱気ムンムン。

普段は死に体の商店街の土手町が唯一華やぐ時期。服屋も雑貨屋も旅行店も、祭りに便乗して、安く買ってきたビールをボッタクリ値段で売りまくり、それが儲けてしまうが許される唯一の時期、それがねぷたまつり。

残念ながら、台風の影響で、明日から雨が続くようです。駅前運行までには天気が回復するよう願うばかりです。

やっぱりねぷた囃子を聞くと、自然と心がじゃわめぐじゃ。これ、津軽人の遺伝子。

ちなみに、写真は地元のねぷた。はっきりいってダサい・・・。