客乗連絡会

客室乗務員が集うCAのひろばです

JAL岩本さん労災裁判勝利!!

2006-12-09 21:17:06 | TOPICS JALグループ
 乗務で香港ステイ中、くも膜下出血で倒れた日本航空客室乗務員の
岩本章子さんは、労災認定を求め不自由な身体をおして裁判を行って
いました。地裁では労災を認める勝利判決が出されていましたが、続く
東京高裁でも11月22日、みごと全面勝利判決が出されました。

 高裁判決は、「客室乗務員の勤務の特殊性」を認め、以下の内容に
言及した画期的なものでした。

 ・勤務の開始・終業時刻が一定しておらず、不規則性を伴った業務
  である
 ・加えて、振動、騒音、タービュランスに曝露されたり、食事や休憩
  が満足に取れない、不審者への対応など機内の秩序維持に気を配ら
  なければならないといったように、身体的・精神的ストレスにさら
  されやすい業務環境にある。
 ・また、国際線では、時差や気候の急激な変化による負担が加わる。
 ・75時間を超える乗務が6ヶ月も続く業務は、非常に大きな負荷を
  生じさせるものである。
                              等々
 
今JALでは、これまで月間85時間だった乗務時間制限が90時間に
改悪され、健康への不安が多く出されています。また、ANAでは2年前
から乗務時間制限が100時間(年間ではナント1080時間!)に改悪
されました。また他の関連会社でも、月間100時間制限という、欧米水準
からかけ離れた厳しい労働条件を強いられています。

安全を担う客室乗務員がこのような負荷の高い勤務で、使い捨て同様の働き
方でいいのか、岩本さんの判決を機にみんなで考えたいですね・・。

ともあれ岩本さん、本当におめでとうございます!! 10年間たたかって
こられ本当にお疲れ様でした!!来年は定年退職されますが、岩本さんの
成果を、すべての客室乗務員のいのちと健康に役立てる事ができるよう、客乗
連ではひきつづき頑張りたいと思います。

なおその後、国は上告をあきらめたとの事・・!これで岩本さんの労災認定が
確実なものになりました~! バンザ~イ!!


 

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