可南子 先月も90時間ちかいフライトで、もうフラフラ・・!
航空法では私たち、1か月100時間まで飛べる規定に
なってるそうだけど、それってプロペラ機時代の大昔に
決まった規定だって聞いたわ。
さゆり 航空法を今の実態に合わせて変えるよう、働きかけが
必要よね。 でも最近は少し状況が変わってきてるのよ。
可南子 え~? どういうこと?
さゆり 航空法の大もとになってるのが、ICAO(国際民間航空
条約)なんだけど、そのICAOの「疲労管理規則」が改訂
されてね。 運航乗務員と客室乗務員の「疲労は安全と直結
する」として、国に対して 「乗務員の疲労管理のための
規則を定めなくてはならない」と求め、その規則は、「乗務員が
適切な注意力を保つことが出来るようにするため」としてるの。
可南子 じゃあ、4便乗務などの長い勤務してると頭がボ~っとして
注意力の低下を感じることがあるけど、そういうのは改善
してほしいわね。 上空では不審な行動をとる人がいないか、
とか、機体の異常音や煙の察知、急に気分が悪くなった人へ
の対応とか、いつも緊張してるけど、休憩がなく10時間も続けて
勤務していると、ついミスをしそうになるワ。
さゆり まずは労働基準法を航空会社に守らせる事が必要だけど、
これからはICAOの改訂に沿った対応を国と会社に求めて
行く必要があるわね。
可南子 ホントね! 組合でも頑張ってほしいわね!!