今年は勤労感謝の日の11月23日が二の酉だった。昼間出かけていたので、夕食後にもう一度、外に出るのは億劫だったが、あまり寒くないのを幸い、近所の富岡八幡宮まで歩いて出た。
例によって、人出は少ない。熊手を売る店は4~5軒ほど、参道の入口にベビーカステラの屋台が1軒だけで、書きながら、2022年の風景と全く同じであることに気づいた。
「富岡八幡宮の酉の市」と書いているが、正確には、境内社の大鳥神社のお祭りである。離れたところから見ていたら、テントの中で待機する宮司さんは「かきこめ守り」という小さな熊手形のお守りを授与して、お祓いしてくださるらしい。
富岡八幡宮、夏の例大祭や年末年始は大変な賑わいになるけれど、ここの酉の市は、このわびしさが味なのだ。また来年もふらりと立ち寄ることができるといいな。