○Fantasy on Ice 2019 in 幕張(2019年5月25日 14:00~)/仙台(6月2日 13:00~)
今年も生活の優先順位のトップにアイスショー観戦を据える季節がやってきた。今年のFaOI(ファンタジー・オン・アイス)は、幕張、仙台、神戸、富山の4会場で3公演ずつ開催される。やっぱり前半・後半1公演ずつは行きたいと思って、まず幕張2日目と神戸2日目を確保した。幕張は、昨年の反省を思い出してショートサイドのS席を取った。
記録のために書いておくと、ゲストアーティストはToshl(龍玄とし)さん、BENIさん、バイオリニストの末延麻裕子さん。出演スケーターは、羽生結弦、織田信成、荒川静香、安藤美姫、宮原知子、紀平梨花。海外から、プルシェンコ、ステファン・ランビエル、ジョニー・ウィア、ジェフリー・バトル、ハビエル・フェルナンデス、エラジ・バルデ、メドベージェワ、ザギトワ、トゥクタミシェワ、アイスダンスのカペラノ(アンナ・カッペリーニ/ルカ・ラノッテ)、いつものアクロバット。エアリアル(フライング)はメリー ・アゼベドとアルフォンソ・キャンパという新顔。
オープニング衣装は、女子は赤と黒のマーブル模様のようなミニワンピ。男子は大きな花柄のTシャツの上に黒のメッシュの長袖ジャケット。羽生くんはショートサイド前できれいなジャンプ(4T)を決めてくれた。怪我の影響で今年のFaOIは欠場かも?と危ぶんでいたのがウソのようだった。続く群舞はToshlさんとのコラボ、ユーミンの「真夏の夜の夢」で盛り上がる。男女スケーターがわちゃわちゃと楽しそう。
印象的だったのは宮原知子の「Tabla and Percussion Solo」。エスニックな楽曲で、衣装もへそ出しパンツスタイルが新鮮。ザギトワもレザーパンツで「トゥームレイダー」をカッコよく滑っていたし、紀平梨花も来季はパンツスタイルのようだ。生バイオリンで「インフィニティ」を滑ったリーザも色っぽくてクールだった。ロシア女子は2曲ずつで、メドベージェワは、ピンク衣装でコケティッシュな演技のあと、ロシア民謡をしっとり滑ってくれた。荒川静香さんは何年経っても動作のひとつひとつが雅びで美しい。カペラノの「月の光」は、輝く三日月のショールを持った女性と道化師の、物語を感じさせるプロ。素敵だった。
男子組。ジョニーは相変わらずファッショナブルで、激しい「Fuego」と情感あふれる「赤いスイトピー」。一時期より身体を絞っていて、動きにキレがある。ランビエルはシューベルトのピアノ曲(90-4)と「I love you」(尾崎豊)。客席に静かな緊張と陶酔が広がっていくのが分かった。完璧。ピアノは生演奏とのコラボで見たかったなあ。ハビエル・フェルナンデスは、アントニオ・ナハロさんとフラメンコダンサーズ(スケーターズ)と共演。カンテ・フラメンコが生唄で聴けたのもよかった。幕張2日目は、第1部のトリ、プルシェンコの「アルビノーニのアダージョ」が始まりかけたところで大きな地震。演技を中止して休憩に入り、第2部の途中で再登場となった。大事にならなくて何より。
さて幕張2日目は、誰が何を滑るかなど、初日の情報をひととおりチェックしていた。大トリの羽生くんはToshlさんとコラボで「マスカレイド」を滑るらしい、2014-2015シーズンの「オペラ座の怪人」を彷彿とさせるプロ、と聞いていたので、完全にそのつもりで身構えていた。そうしたら「曲は、クリスタル・メモリーズ」のアナウンス。え? 一瞬、会場に困惑プラスちょっと落胆の声が流れた。いや、これはこれで美の極みだったんだけどね。公演終わりのマイクパフォーマンスで羽生くんから「今日は(クリスタル・メモリーズの振付をした)デヴィッド・ウィルソンさんが客席にいらっしゃっています」という紹介があって、デヴィッドさんのためにみんなで「ハッピー・バースディ」を歌った。
それで幕張は楽しかったんだけど、どうしても「マスカレイド」を見ずにはおけない。というわけで、急遽、仙台公演のチケットを取ることにした。土曜にするか日曜にするか迷ったのだが、千秋楽は「マスカレイド」だろうと読んで、今日、日帰りで仙台に行ってきた。予想が当たってよかった。そして仙台会場(セキスイハイムスーパーアリーナ)はとても気に入った。仙台駅からの交通の便が不安だったが、行きも帰りもシャトルバスをがんがん出してくれたし、外の広場には牛タン串とかコロッケの店が出ていて楽しかった。席はショートサイド寄りのロングサイドS席だったが、リンクが近くて見やすかった。
仙台会場にはテサモエ(テッサ・バーチュー/スコット・モイヤー)も参加。ほか、アーティストとスケーターは変わらなかったけど、カペラノのモノクロ映画から抜け出してきたようなプロ、素敵だった。宮原知子ちゃんは今季フリーの「シンドラーのリスト」を披露。これもよい。
そして羽生くんの「マスカレイド」を堪能。これは見るべきプロ。しかし力が入り過ぎてか、2回のジャンプを2回とも失敗してしまい、悔しそうだった。フィナーレのジャンプも失敗して、最後は氷の上で土下座。以前にもあったなあ、こういうの。私は神戸からアーティストが全て入れ替わるような気がしていたのだが、今年は後半もToshlさんが一緒なのだな。神戸も楽しみである。
今年も生活の優先順位のトップにアイスショー観戦を据える季節がやってきた。今年のFaOI(ファンタジー・オン・アイス)は、幕張、仙台、神戸、富山の4会場で3公演ずつ開催される。やっぱり前半・後半1公演ずつは行きたいと思って、まず幕張2日目と神戸2日目を確保した。幕張は、昨年の反省を思い出してショートサイドのS席を取った。
記録のために書いておくと、ゲストアーティストはToshl(龍玄とし)さん、BENIさん、バイオリニストの末延麻裕子さん。出演スケーターは、羽生結弦、織田信成、荒川静香、安藤美姫、宮原知子、紀平梨花。海外から、プルシェンコ、ステファン・ランビエル、ジョニー・ウィア、ジェフリー・バトル、ハビエル・フェルナンデス、エラジ・バルデ、メドベージェワ、ザギトワ、トゥクタミシェワ、アイスダンスのカペラノ(アンナ・カッペリーニ/ルカ・ラノッテ)、いつものアクロバット。エアリアル(フライング)はメリー ・アゼベドとアルフォンソ・キャンパという新顔。
オープニング衣装は、女子は赤と黒のマーブル模様のようなミニワンピ。男子は大きな花柄のTシャツの上に黒のメッシュの長袖ジャケット。羽生くんはショートサイド前できれいなジャンプ(4T)を決めてくれた。怪我の影響で今年のFaOIは欠場かも?と危ぶんでいたのがウソのようだった。続く群舞はToshlさんとのコラボ、ユーミンの「真夏の夜の夢」で盛り上がる。男女スケーターがわちゃわちゃと楽しそう。
印象的だったのは宮原知子の「Tabla and Percussion Solo」。エスニックな楽曲で、衣装もへそ出しパンツスタイルが新鮮。ザギトワもレザーパンツで「トゥームレイダー」をカッコよく滑っていたし、紀平梨花も来季はパンツスタイルのようだ。生バイオリンで「インフィニティ」を滑ったリーザも色っぽくてクールだった。ロシア女子は2曲ずつで、メドベージェワは、ピンク衣装でコケティッシュな演技のあと、ロシア民謡をしっとり滑ってくれた。荒川静香さんは何年経っても動作のひとつひとつが雅びで美しい。カペラノの「月の光」は、輝く三日月のショールを持った女性と道化師の、物語を感じさせるプロ。素敵だった。
男子組。ジョニーは相変わらずファッショナブルで、激しい「Fuego」と情感あふれる「赤いスイトピー」。一時期より身体を絞っていて、動きにキレがある。ランビエルはシューベルトのピアノ曲(90-4)と「I love you」(尾崎豊)。客席に静かな緊張と陶酔が広がっていくのが分かった。完璧。ピアノは生演奏とのコラボで見たかったなあ。ハビエル・フェルナンデスは、アントニオ・ナハロさんとフラメンコダンサーズ(スケーターズ)と共演。カンテ・フラメンコが生唄で聴けたのもよかった。幕張2日目は、第1部のトリ、プルシェンコの「アルビノーニのアダージョ」が始まりかけたところで大きな地震。演技を中止して休憩に入り、第2部の途中で再登場となった。大事にならなくて何より。
さて幕張2日目は、誰が何を滑るかなど、初日の情報をひととおりチェックしていた。大トリの羽生くんはToshlさんとコラボで「マスカレイド」を滑るらしい、2014-2015シーズンの「オペラ座の怪人」を彷彿とさせるプロ、と聞いていたので、完全にそのつもりで身構えていた。そうしたら「曲は、クリスタル・メモリーズ」のアナウンス。え? 一瞬、会場に困惑プラスちょっと落胆の声が流れた。いや、これはこれで美の極みだったんだけどね。公演終わりのマイクパフォーマンスで羽生くんから「今日は(クリスタル・メモリーズの振付をした)デヴィッド・ウィルソンさんが客席にいらっしゃっています」という紹介があって、デヴィッドさんのためにみんなで「ハッピー・バースディ」を歌った。
それで幕張は楽しかったんだけど、どうしても「マスカレイド」を見ずにはおけない。というわけで、急遽、仙台公演のチケットを取ることにした。土曜にするか日曜にするか迷ったのだが、千秋楽は「マスカレイド」だろうと読んで、今日、日帰りで仙台に行ってきた。予想が当たってよかった。そして仙台会場(セキスイハイムスーパーアリーナ)はとても気に入った。仙台駅からの交通の便が不安だったが、行きも帰りもシャトルバスをがんがん出してくれたし、外の広場には牛タン串とかコロッケの店が出ていて楽しかった。席はショートサイド寄りのロングサイドS席だったが、リンクが近くて見やすかった。
仙台会場にはテサモエ(テッサ・バーチュー/スコット・モイヤー)も参加。ほか、アーティストとスケーターは変わらなかったけど、カペラノのモノクロ映画から抜け出してきたようなプロ、素敵だった。宮原知子ちゃんは今季フリーの「シンドラーのリスト」を披露。これもよい。
そして羽生くんの「マスカレイド」を堪能。これは見るべきプロ。しかし力が入り過ぎてか、2回のジャンプを2回とも失敗してしまい、悔しそうだった。フィナーレのジャンプも失敗して、最後は氷の上で土下座。以前にもあったなあ、こういうの。私は神戸からアーティストが全て入れ替わるような気がしていたのだが、今年は後半もToshlさんが一緒なのだな。神戸も楽しみである。