水曜の午後から金曜まで広島出張の仕事が入っていたので、私費で1泊付け足して、大阪と奈良でちょっとだけのんびりしてきた。大阪のお目当ては、大阪市立美術館のリニューアルオープン展。展示の参観レポートは別に書くとして、まずは施設情報から。外観は基本的に変わっていないが、大階段の横に新しい入口ができた。最近のリニューアルにはよくある改修スタイル。エスカレータで展示室階に行けるのは、足の弱い高齢者にはありがたいだろう。
エントランスホールに入って天井を見上げると…何もない! 「展示室1はこちらで~す」と案内をしていた女性に、思わず「シャンデリア、無くなっちゃったんですね!」と話しかけてしまった(※シャンデリア→これです)
案内スタッフの方は、「そうなんですよ、でもこの白い天井が本来の色なんだそうです」と教えてくれた。『美術手帖』の記事によれば、シャンデリアは耐震のために撤去されたそうで、やむを得ないけど、残念である。
参観中に気づいたのだが、展示室の入口の上枠(かなり高いところ)には古風な字体で室名が表示されている。いつの頃からあるのか知らないが、そのまま残ってよかった。
『青銅鍍金銀 羽人』(後漢時代1~2世紀)は、今回のリニューアルオープンを機に、正式に同館のマスコットに就任したらしい。この3Dアニメ風キャラはちょっと怖い。
1階の奥におしゃれなカフェもできた。
もともと素晴らしいコレクションを持っている美術館なので、それにふさわしい施設になってよかったと思う。しかし今回のチケットは1,800円。招来の特別展はともかく、館蔵品展はもう少し安く設定してほしいなあ、公立美術館なのだから。カフェのケーキとコーヒーも美味しかったけど、気軽に利用できるお値段ではなかった。