見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。

緑風五月秘仏の旅(3):天橋立・成相寺

2009-05-07 20:29:58 | 行ったもの(美術館・見仏)
■西国第二十八番札所 成相山成相寺(京都府宮津市)

 秘仏の旅3日目(5/4)は彦根を離れ、京都駅発の特急「はしだて」に乗り換える。西国三十三所巡礼のおかげで、いろんな列車に乗り、いろんな場所に行くことができてうれしい。先週末に成相寺に来ている巡礼仲間のアドバイスに従い、天橋立駅で周遊切符「天橋立フリー」を購入。観光船→リフト→バスを乗り継ぎ、まっすぐ成相寺へ。急斜面を猛スピードで上がって行くマイクロバスの運転に、怖がりの私はちょっとビビる。バスを下り、山吹と石楠花が咲き乱れる石段を上がると、本堂である。

 ほとんど待たずにご朱印をいただき、内陣に上がって、お厨子の前でご本尊を拝観。マイクを持った女性が「羽衣伝説の地、天の橋立にふさわしく、美人観音と呼ばれております」と、のんびりした案内を繰り返している。私の巡礼仲間の間では「美人かどうか分からないが、スタイル抜群」という評判が立っていた。なるほど、お顔立ちは黒く磨滅して定かでないが、裳(スカート)の裾がきゅっとすぼまり、腰高のプロポーションが強調されている感じがする。観音様の足もとには、なぜかミニサイズの獅子(狛犬?)が6匹(3対)鎮座していた。素朴な尊像とは対照的に、内陣の荘厳は豪華絢爛。「砂擦りの藤」という形容があるけれど、天蓋から垂れ下がった金の瓔珞は、床に届きそうだった。

 各所で展望を楽しみながら下山。丹後一宮・元伊勢籠神社(このじんじゃ)のご朱印もいただき、セットで国分寺跡にも寄りたかったのだが、今回は、天の橋立を歩き通してみたい(前回はサイクリング)と思っていたので、丹後国分寺跡は割愛。けれど、天の橋立踏破も智恩寺拝観も、思ったほどの時間がかからず、帰りの特急「タンゴエクスプローラー」も指定が取れたので、1時間ほど余ってしまった。そこで、駅舎隣りの立ち寄り湯「智恵の湯」(入湯料700円+タオル購入200円)で一休み。広々とした湯船に浸かって、極楽気分。最後に「タンゴエクスプローラー」の指定席が最後尾の展望席だったことにも、にんまりしてしまった。この旅行、ハズレがなくて、いいことばっかりだな~と幸せを噛みしめる。大阪・中津泊。
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