「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

スピーカーの「キャスター付き台車」作り

2017年01月24日 | オーディオ談義

このところすっかりメル友さんの影響を受けて「平行法」とかいうスピーカーの設置方法にハマっている。

その「平行法」なるものを理論的に把握しているわけではないが、自己流の解釈では「SPユニットからリスナーの耳に届く直接音と、部屋の床や壁面、天井に当たって跳ね返って来る間接音とを音響空間の中でうまくマッチングさせるためのベストポイント探し」だと理解している。

どうやら部屋の中にカメラのフォーカスのようにピタリと音響の焦点が合うポイントがあるらしい。

これまで、「あまりにも直接音に囚われすぎてきた傾向があったかもしれない」という自己反省も当然ある。

いずれにしても、ビンボー人にとってはお金がかからないのが一番なので(笑)、気軽にいろいろとスピーカーの置き場所を実験しているが、何といっても我が家で一番ネックになっているのが「ウェストミンスター」である。なにしろ重量100kg以上もあるので簡単には動かせないのが悩みの種。

たいして「いい音」は出せないくせに、図体ばかり大きいんだから~。「大男総身に知恵は回り兼ね」だ(笑)。

そこで思い付いたのが、キャスター付きの台車を作って、その上に載せてみたらどうだろう?

そうはいっても、スピーカーをキャスター付きの台車に載せて聴くなんてことは決して音質的に誉められたことではない。それは十分承知しているが、部屋の中で最適な設置場所を簡単に探すことができるというプラス面もある。

いつものようにオーディオにはつきもののプラスとマイナスの差し引き勘定になるが、最終的に後者のメリットの方が大きいと判断した。な~に、どうせ実験だから(笑)。

家内が居る時に作業するとせいぜい「眉を顰められる」のが関の山なので、土日をやり過ごして月曜日(23日)の朝一でホームセンターに駆け込んだ。

合板を寸法通りにカットしてもらって家に持ち帰り、手持ちのキャスターを4隅に取り付けた。

          

真ん中に穴を開けたのは「共振防止」のためだが、素人考えなので精神安定剤みたいなものだ。問題は4つのキャスターで100kg以上の重量を支えきれるかどうか。

1個のキャスターの耐荷重は「30kg」なので、合計4個の時の耐荷重の目安はメーカーによると「30kg×4×0.8=96kg」とされている。ギリギリだけど、ま、やってみっか。命まで取られることはないだろう(笑)。

作業はバタバタと手際よく済んだが、いよいよ台車にウェストミンスターを載せるのがたいへんで、こればかりはとても一人の作業では手に負えない。男手がもう一人必要だ。

すぐに思い浮かんだのがクルマで10分ほどの所にお住いの「Y」さん。我が家にもたびたび来ていただいている大切な「ご意見番」である。

平日なのでお仕事中なのはもちろんだが、なにしろ「理事長」さんなので上司の許可を得ることなく自由に時間の都合が付くはずと踏んであつかましくお願いしてみた。

「お仕事中で恐縮ですけど、キャスター付きの台車を作ってウェストミンスターを載せたいので加勢してもらえませんかね。」

「エッ、仕事中なんですけど・・・。しかし、そういうことなら今から行きましょう。」

やはり持つべきものは、遠くの親戚よりも近くの他人、それも熱心なオーディオ仲間ですねえ(笑)。

載せる手順は次のとおり。

まずウェストミンスターを後ろ側に大きく倒してそれを一人が受け止める。前からもう一人が倒した隙間に台車を限界まで差し入れる。そこで後ろ側からグイッと起こすとストンと8割方載る。そこから向きを変えて壁に押し付けて台車に完全に載せ終える。

事前に描いたシナリオ通り、左右両チャンネル分が実にうまくいった。一番心配したキャスターの耐荷重だが今のところややぎこちないが動いてくれるのでまあいいだろう。こういうときに床面をコンクリートの打ち抜きにしているのが大いに役に立つ。

                

この大きな図体のスピーカーが自由に動かせるようになった効果は大きい。

試しに以前よりもぐっと手前に引き寄せたところ、背後に大きな空間を設けることができたので、音像の方もスピーカーの後ろ側に奥深く位置するようになって、クラシックを聴くには持ってこいである。

ステージの再現性と音の彫りの深さが一段と良くなった気がする~(笑)。

しかも、ウェストミンスターをキャスター付きの台車に載せたことによる音質の劣化は自分の耳では感じなかった。

最後に「費用 対 効果」についてだが、「木材代 2000円 対 満足度無限大」なので、その価値はまずもって測り知れないところだ。ま、自己満足にすぎないのだが(笑)。
  

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