「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

マーラーの音楽に想う~前編~

2021年07月02日 | 音楽談義
このところ毎日のように聴いているのがマーラーの「交響曲第4番」。

指揮は「オットー・クレンペラー」でソプラノ(第4楽章)は「エリザベート・シュワルツコップ)。



牧歌的な雰囲気が伝わってきて、聴いていてほのぼのとした気持ちになる。とりわけ第3楽章が素晴らしい。

雄大な弦の響きとともに管楽器の出番も多く空間表現力も豊かでオーディオシステムの調整にもピッタリ。

マーラーもなかなかいいじゃん・・。

ずっと以前のことだがマーラーでは「大地の歌」1曲あれば十分だと言ってたので訂正しなくてはならない(笑)

そういえば「音楽&オーディオ」は迂闊に断言できないことが多い。

何しろ奥行きが深くて単なる個人の意見や感想なんか「群盲像を撫でる」ようなものなんだろう。

それかといって、周囲を気にして当たり障りの無いことばかり書いていてもブログはちっとも面白くないけどねえ(笑)。

読者側に対して大いに「メディア・リテラシー」の発揮が求められる所以だろう。

そして、マーラーといえば以前、メル友さんから頂いた次のようなメールを思い出す。


「〇〇様にクラシックの話を持ち出すのは、ケンカを売っている(笑)ようなものですが、ご意見を聞かせていただけましたら幸いです。
 
当方、実は、マーラーが好きです。マーラーの交響曲を聴いていると、巨大な室内楽を聴いているような気分になります。なぜ室内楽のように聴こえるのか。よくわかりませんが、たぶん、指揮者なしで、奏者の間合いで演奏する方が合っているような気が・・・。
 
普段そんなふうに思っているところへ、先月NHKTVで、交響曲第4番室内楽版の放送がありました。演奏者はパリ管弦楽団&紀尾井シンフォニエッタ東京の10人編成です。室内楽版があったんだ!!
 
演奏は素晴らしかったです。初めは、やはりバイオリンとビオラはもう少し人数がほしいかなとも感じましたが、聴いているうちに「そんなことはない、これでいい」と納得できました。
 
その後、FMでも同じコンサートの放送がありました。音を比較してしまいました。どちらかと言えば、FMの方が好きな音ですね。今のTVやFMの放送は、マスターはデジタルとアナログどっちなんでしょうか。その後、DA、ADの変換はどのようになっているのでしょうか。知る術もないところですが。
 
ということで、マーラーの室内楽版についてどう思われますか。また、1番と4番はともかく、マーラーの交響曲はなぜあんなに長いのでしょう。長いことに必然性はあるのでしょうか。(音楽家の失業対策?失礼!)

このメールに対して次のように返信した。

「あくまでも素人としての見方ですが、マーラーは元々指揮者として大成した音楽家です。モーツァルトなどと比較すると酷ですが作曲の方はイマイチかなと思ってます。

大編成の曲目が多いのですが、それに意味があるのかな・・。むしろ中身の薄さをカバーするためにコケオドシ的な要素もあるのではないかという気がします。ちょっと辛口ですが~。また、ときおり魅力的な旋律が出てくるのですがどうも部分的で持続しません。

また長さの方もこれまた大編成と同じで必然性があまり感じられません。

したがって私には縁の薄い作曲家ですが、「大地の歌」だけは別格だと思っています。」

とまあ、まるっきり的を外しているわけではないが「盲目蛇に怖じず」の感は否めませんなあ(笑)。

以下、「後編」へと続く。



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