「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

オーディオにお金がかかるのは当たり前 ?

2024年09月28日 | 独り言

昨日(27日)の自民党総裁選挙・・、もう「石破」さんの目はないと思っていたのに、この有様。

やはり何が起きるか分からないのが政治の世界です。

その昔「人間には3つの坂がある。上り坂、下り坂、そして まさか のさか というのがある」(テレビで)得々と喋っていたのは、奇しくも今回立候補して有力視されていた進次郎さんの父親で元総理の小泉純一郎さんだった。

ま、やっと出番がやってきた石破さん「日本のかじ取り」を頑張ってくださいね~。

閑話休題

さて、ご近所にお住いのYさんはオーディオにとても熱心な方ながら併せてフルートの演奏家でもある。

先年のことだが、パワーアンプを「マーク・レヴィンソン」に代えられたことがあるので急いで聴きに行ったことがある。


           

           

「ヘーッ、これがマークレヴィンソンのパワーアンプですか」、としげしげと眺めさせてもらった。以前は、たしかアキュフェーズのセパレート・アンプを使っておられたはず。

持参したCD「パガニーニのヴァイオリン協奏曲1番」(庄司紗矢香)、「エラ&ルイ」、「日本歌曲集」(島田祐子)をさっそく聴かせてもらった。

それぞれに聴きどころがあって、「低音域の力強さ」「録音現場の雰囲気の再現性」「ブレス(息継ぎ)が明瞭に聴こえるか」といったところ。

マークレヴィンソンといえばプリアンプが有名で、その特徴は無色透明の一言に尽きるが、しいて言えばベジタリアン系の印象を持っている。このパワーアンプも血筋は争えずその傾向を受け継いでいるように思った。

我が家の「AXIOM80+真空管アンプ」のコンビとは随分傾向の異なる音で、これほどの音は滅多に聴けないと思うものの「いい音」と「好きな音」の違いを改めて考えさせられた。

ところで、Yさんはフルートについても「ノマタ」に特注してプラチナ製を新調された由。口当てのところに独自の彫り込みがしてあって世界に1台の代物だそう。
           

生演奏を聴かせてもらったが、もうウットリ! ”ふっくら”として”粒立ち”や“音色”が良くて、こんな音はとても電気回路では出せない!(笑)

「いやあ、素晴らしい。生の楽器の音を堪能しました。ちなみにいったいどのくらいするもんですか。どうか参考までに・・・」

しばし、ためらわれた後に「クラウン1台分です。材質によってやはり音が違いますね」。

ウ~ン。

ちなみに先年亡くなったウィーン・フィルの首席フルートだったウォルフガング・シュルツのフルートもたしか日本製で800万円くらいする代物と聞いたことがある。

音楽にはいろんな楽器があってそれぞれピンからキリまであるが一流の楽器、たとえばストラディヴァリ(ヴァイオリン)ともなると億単位だし、ピアノもスタンウェイやベーゼンドルファークラスとなると軽く1千万円以上はする。

こうした途方もない楽器の値段と比べると、オーディオシステムの値段なんてトータルとしても随分安いという気がしてくる。

とはいえ、いろんな考え方があるのも事実。

極端に言えば次の二つに分かれる。

「どうせ“生の音”には及びもつかないんだからオーディオシステムなんかには期待しない。そこそこの音でも結構・・、所詮はイメージを膨らませる道具なんだからお金を突っ込むなんて愚の骨頂。」

音楽家によくみられるタイプですね、これは・・(笑)。

もう一つは、「生の臨場感に少しでも近づいて、たとえ錯覚でもいいからうまく騙されたい。もう財力の許す限りシステムにどんなに投資しても惜しくない」。

これがオーディオ・マニアという人種になる(笑)。

後者の代弁をするわけではないが、昔の王侯貴族(ヨーロッパ)は自前の楽団や演奏家を抱えて音楽を楽しんでいたが、現代ではオーディオ・システムがそれにとって代わっている。

つまり、お抱えの楽団というわけ!


一流として機能させ、それもオーケストラからボーカル、小編成の室内楽まで幅広いジャンルを家庭で十全に聴こうと思ったら、オーディオシステムにお金がかかるのは当たり前~。

楽団員の人件費や楽器の値段に比べれば「メチャ安い」とは思いませんかね(笑)。


 
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