つい先日、わざわざ2回に分けて投稿した「四大歌手による4つの最後の歌の聴き比べ」をご記憶だろうか?
これについて、メル友の「I」さん(東海地方)から次のようなメールをいただいた。
「四つの最後の歌」はシュワルツコップ盤とバーバラ・ボニー盤を持ってます。
丁度、小型スピーカー選抜戦でVifaが勝ち残ったところでしたので、二人の聴き比べをしました。
二人ともいいですねえ! ボニーちゃんは飛び切りの美声・・・でもシュワルコップですね。シュワちゃんはまちがいなく”イイ女”だと思います(私の感性では)。
フラグスタートはもちろん知りませんが、私には良く判らないでしょうね。当方は、ヌブーのブラームス(ヴァイオリン協奏曲)の良さが判りませんから(涙)。
最近音楽の記事が多くなりましたね。
オーディオは仲間との意見交換というか切磋琢磨というか・・・が可能だと思いますが、音楽に関してはあまりしないような気がします。
音楽はオーディオより個人の趣味嗜好の強い文化だということでしょうか。下手すると人生感が絡んでしまうようなことに?
懇意にしている友人はジャズファンですが、私は、ジャズの話をするのはかなり慎重にしています。何かあったわけではありません。オーディオのことはもう少し率直に話題にできますが。
クラシック音楽には、まだ、愛好者の共通項のようなものが存在している感じがありますが、ジャズではそういうものも無いように思います。
例えば、私の好む奏者、ドルフィー、O・コールマン、A・シェップなど、全く聴かないジャズファンはたくさんいます。
一方、私は、ビッグなO・ピーターソン、S・ロリンズ、C・コリア、W・ショーターなどは聴きません(食わず嫌いではありませんよ)。「それがどうした」なのですが・・・
〇〇区に小さなジャズ喫茶があります。私より年配のマスターの好みも当方とはまるで異なります。ケンカになってしまいそうなので、適当にお茶を濁しています。ほんと、人それぞれです。」
以上のとおりで、猛烈なジャズファン「I」さんのお好みから推測させてもらうと、「これでどうだと舞台の上で大見えを切るようなプレイヤーはお嫌いかな」との印象を抱いた。
なお「四つの最後の歌」はせっかくなら「フラグスタート」盤と「ヤノヴィッツ」盤を聴いていただかないと、「画竜点睛を欠く」というものだろう(笑)。
そこで両者のCD盤を「貸して」上げることにして、さっそく発送した。これら4枚のCDは既に「ブルーレイレコーダー」のHDDに取り込んでいるので余裕である。
29日(日)の午前中に到着し、さっそくその日の午後に次のようなご感想をいただいた。
「4枚聴き比べてみました。クラシック経験値の低い当方のことですから、どうなりますやら(笑)。
まず、フラグスタートのノイズにはびっくりしました。確かに音楽を聴いているうちに少しノイズは遠のきますね。それにしても1950年の録音にしては相当なノイズですね。
次のフィッシャー・ディースカウ(1952年)は、それほど録音状態が気にならないのに。2年でだいぶ違いますね。
ヤノヴィッツはボニーより美声ですね。というより、ボニーが、この作品を唄うには、すこし声が若すぎるかなと。
今回聴きなおしたことで、シュワルツコップの歌が更に良くなりました。艶と言うか、潤いというか・・・もっと別の適した表現があるのでしょうが。
シュワルツコップの上にフラグスタートがいるのでしょうね。当方はまだノイズを越えられていない状態です(涙)
他のトラックも聴きました。フィッシャー・ディースカウはいいですねえ。これ以上のバリトンっているのでしょうか。
私は、現役の演奏家を聴くことがほとんどですので、フルトヴェングラーはもちろんカラヤンもあまり聴いていません。
当方の低い経験値ですから、フルヴェンは私には敷居が高いです。一方、カラヤンはもっと聴いた方がいいかもしれないと思いました。録音がいいからかな?
クラシック経験値が上がりました! ありがとうございました。」
以上だが、「シュワルツコップ」と「ディースカウ」のファンがこの世に一人増えただけでも当方としてはうれしい限りですよ!(笑)。