「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

たった1枚のCDが巻き起こしたオーディオ改革

2020年12月04日 | オーディオ談義

すでに解散した「チャゲ&飛鳥」の曲に「はじまりはいつも雨」というのがあって、なかなか素敵なタイトルなので何となく記憶に残っているが、この度の「オーディオ改革」の発端も似たようなものだった。

オーディオ仲間のYさんとお友達が見えるというので、我が家の4つのシステムをどういう順番でお聴かせしようかというのがそのそもの初まり。

すると、ずっと昔に登載した「順番への思惑」という記事を思い出したのでこれはいい機会だとばかり便乗して再掲したところ、その中の記事の一部として登場したのが次のCDだった。



このCDの第2トラック「タラント~ソン・ソン・セラ」がそうでフラメンコ・ダンサーが床を「ドスン・ガツン」と踏みしめる音が入っていたのを思い出して久しぶりに聴いてみたところ、あまりの低音のショボさにガックリきて「こりゃアカン、昔の夢よ今いずこ~」(笑)。

さっそく「オーディオ改革」に取り組んだことは、すでに述べたとおり。

結局、サブウーファーの役割を与えている「ウェストミンスター」(改)の低音域をクロスオーヴァー「280ヘルツ」から「150ヘルツ」(-6db/oct)に変更し、次に駆動するアンプを「真空管アンプ」から「TRアンプ」に代えて一応の決着をみた。

それにしても「図体の大きなサブウーファー」だねえ!(笑)

そして、このサブウーファーが自画自賛ながらまったく「振るいつきたくなるような」低音を出すんですよねえ。

音楽ソースに応じて自由自在といっていいのか、しっかりと深く沈み込んだ低音を出すかと思えば、雄大なスケール感だってお手の物だし、場合によっては小気味よく弾んでくる小振りの低音もスピード感よくこなしてくれる。

我が家でこれまで出してきた「低音」としてはこれがベストだろうと思えるほどの出来栄え。

オーディオとは尽きるところ、低音をいかにうまく処理するかに尽きるなあとニンマリ。まあ「瞬間風速」的な思いだけどね(笑)。

そして、こんなに素晴らしい低音なら他の3つのシステムにも同じ「サブ・ウーファー」として使ってみてはどうだろうかという思いがしてきたのは当然のことだろう。

当然、フルレンジのユニットとの位相の差を考慮に入れなければならないが、低音域は波長の振幅が大きいのでそんな「些末」(?)なことはブルドーザー的に押しまくることにした(笑)。

まず、グッドマンの「トライアクショム」(口径30センチ:同軸3ウェイ)で試してみたところ、まったく違和感なし。

万事「80点主義」のトライアクショムだが、言い方を変えると80点以上は望まない、望めないとも言えるのだが、それが「90点主義」に変身とでもいおうか・・。

オーケストラの雄大な響きが部屋中を包み込んで、こりゃたまりませんなあ(笑)。ちっとやそっとの小さな「瑕疵」は簡単に吹き飛ばす勢いだ。

大いに満足感を覚えて次に「ウェストミンスター」の前に据え付けたのがいよいよ大本命の「AXIOM80」だ。このユニットも「低音域」の処理が永遠の課題だ。



自宅の水回りや電気関係の作業を依頼している器用な方に数か月前に「サランネット」を作ってもらい少しばかり見栄えが良くなった(笑)。

箱の上に乗っている黒い布切れで包んだ物体は「漬物石」で、何しろ厚さ1.5㎝の薄い箱(自作)の中に容れて積極的に「箱鳴り」させているのだが、共振させ過ぎても拙いので「重し」代わりに載せている。

これで、かなり低音が増強されたがそれでもまだ足りない。まあ、小編成の曲やボーカル向け専用として我慢しよう、これで「ワーグナー」を聴こうなんて滅相もないとずっと思ってきた。

ところが、ウェストミンスターによって150ヘルツ以下を補強してやるとまさに鬼に金棒で「AXIOM80」がオールラウンドプレイヤーに大変身!

150ヘルツ以下のしっかりとした支えと豊かな情報量、そして長時間聴いても耳がまったく疲れないのはそのおかげだろう。

とはいえ、こんな変則的な使い方をしているのはおそらく世界中で自分だけのはず。

現役時代に酒席などで「お前はどうもうまくまとまり過ぎている、もっと殻を打ち破って破天荒なところがあってもいい」と、上司からよく皮肉を言われたものだが、その反動のせいかオーディオに関してはハチャメチャでやりたい放題~。

まあ、誰に迷惑をかけるでもなし、オーディオは独自の創意工夫を凝らしつつ、うまくいったときの快感ってそれは最高ですよ~。

ただし、うまくいかないときも勿論あるし、うまくいったと思っても時間が経つとそれほどでもないということも多いですけどね(笑)。



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