「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

ジェンセンのツィーターが巻き起こした波紋

2018年05月17日 | オーディオ談義

このところややマンネリ気味の我が家のオーディオに一陣の風が巻き起こった。

つい先日のこと、我が家の真空管の主治医「北国の真空管博士」からメールが届いた。

「Jensenの小型ホーンツイーター入手しました。Jensen得意のフォノリックダイヤフラムです。金属ダイヤフラムのツイーターよりもペーパーコーンスピーカーとの音の繋がりは良いかもしれません。インピーダンスが8Ωなので使いやすいと思います。

帯域は2Khz-18Khz程度と思うのですが詳しいデータが無いので使ってみないと何とも言えません。2ウェイ方式の高音域用に使われていたものです。アルニコマグネットでホーンはアルミダイキャストのようです。興味があればお送りします。」

さっそく返答。

「それは願ってもない話です。現在使用しているJBLの175ドライバー(1000ヘルツ以上)は、良くも悪くもちょっと金属っぽい音がするのでぜひ入れ替えて試してみたいところです。ただし相性というものがありますのでうまくいかないときは返品してもいいでしょうか。」

「はい、もちろん結構ですよ。」とご快諾。

2日後の12日(土)の午前10時頃に無事到着。

   

外見からして程度が良くていい音が出そうだが、ちょっとマグネットが小さいので1000ヘルツ前後を持たせるのは酷かもしれないというのが第一印象。

しかし、鳴らすアンプが小出力の真空管アンプ「471B(デフォレ)シングル」なので、壊れることもなかろうと、175と入れ替えてみた。

試聴盤はつい先日話題にした「木村好夫」のムードギターで、倍音が豊富なので高音域用のテストにはもってこいで1時間ほど試聴してみたが、流石に「フォノリックダイヤフラム」だけあってウーファーとのつながりにまったく違和感がないが、惜しいことに最高音域の伸びがいま一つ。

そこで、予備役に編入していたJBLの「075」ツィーターの出番となった。マイカコンデンサー(0.075μF×2個)でローカットして接続。

    

随分レンジが広くなってムードギターはバッチリだったが、試聴盤をエンヤのCDに切り替えてみると、不安が的中して1000ヘルツ前後に周波数の谷間があるようで声がやや上ずり、かすれ気味になることに気づいた。

この「駄耳」にもはっきりわかるほどなのでかなりヤバい(笑)。

仕方がないのでチャンデバを「クロスオーバー5000ヘルツ」に取り換えることにした。現在の手持ちはいずれも2ウェイ方式でクロスが「500ヘルツ」「1000ヘルツ」「5000ヘルツ」の3台だが、まさか「5000ヘルツ」の出番がやってくるとは夢にも思わなかった(笑)。

10分ほどで作業が済んで、ワクワクしながら聴いてみると、ウ~ン、どうなんだろう。

ウーファーに5000ヘルツまで持たせてスピード感に違和感を持たせないところは、さすがJBLのD130(口径38センチ)だが、少しもったり気味かなあ。チャンデバ製作者のMさん(大分市)に頼んでクロスを3000ヘルツに下げてもらうことにしよう。

ようやく一段落したところで時計を見ると13時40分だった。まだ時間が若い。

御馴染のオーディオ仲間のYさんに「ジェンセンのツィーターがやってきて何とか音出ししてみました。聴きに来ませんか。」

すると、いつものように一つ返事のもとでYさんが駆けつけてくれた。ただし、Yさんが別の目的をもってお見えになろうとはその時は知る由もなかった(笑)。

以下、続く。

 


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