「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

独り言~「スカパー」と「光テレビ」の音の違い~

2012年05月18日 | 独り言

前回のブログで述べたようにシャハム兄妹の「ヴァイオリン・ソナタ」(モーツァルト)に夢中になっている今日この頃。

16日間無料試聴の「クラシカ・ジャパン」から「光テレビ」外付けのUSBハードディスクに録画した番組を楽しんでいるわけだが、ハードディスクへの保存は手軽で便利な事この上ないものの、デジタルにつきものの不安定要素は当然のごとくある。

そのうちの一つが電気的ショックによりすべての録画がパーになること。たとえば当地は小高い丘の上にあって雷の常襲地帯なので落雷でハードディスクが壊れたらどうしようなんて妙なことが気になる。これまで近所に3回ほど落ちてきて、そのうち一度は電気器具が被害を受け、自治会長から被災証明をもらって修理に出した(家財保険適用)ことがあるのでまんざら杞憂でもない。

こんなに大切な録画が一方的に消えて無くなると、人生が真っ暗闇に閉ざされてしまいそうなので、万一のことを考えてCDとかDVDなどの永久的なソフトの保証ができればいいがと、「HMV」を覗いて「シャハム」で検索を入れてみた。

すると、同じ兄妹のコンビによる同曲目のCDがあったが、どうやら別テイクのようで、もろ手を挙げて喜ぶほどではないもののひとまず安心。続けて見ていくうちに大本命の同じ演奏のDVDを発見。ああ、よかったあ、ちゃんと発売されていたんだ!いやあ、これで雷が落ちても大丈夫だぞ~。

このDVDについて「商品ユーザレヴュー」が2件あった。

いずれも評価が満点(5点)で、紹介しておくと「是非、沢山の方に観ていただきたい演奏である。まったく見事というほかない。」「ギル様の持ち味である軽快で伸びやかな美しい音色に、兄妹愛をトッピング。聴いているだけでも、観てるだけでも幸せな気分になれます!」てな具合。

たしかに、この演奏を観た音楽好きの方は「絶対幸せな気分になるのは間違いなし」と保証してもいいくらいで、まったく同感。右横の欄にある「このレヴューに共感する」にそれぞれささやかな1票を投じたのはいうまでもない。

とにかく今回の「クラシカ・ジャパン」の無料視聴を通じて、いかに自分が食わず嫌いの曲目が多くて損をしているかがよ~く分かったので、(クラシカ・ジャパン)の本格的な試聴をすることに決心した。

しかし、何事も最初が肝心。

「光テレビ」では今のままで簡単に視聴できるものの、別の「スカパー」による専用アンテナとチューナーによる視聴方法もぜひ試しておかなければどうも気が済まない。画質と音質の違い、特にUSBハードディスクに永久保存するつもりなら「音質の違い」だけはこの際徹底的に検証しておきたい。

そこで先週、スカパー事務局に電話で申し込んだところ、14日(月)に「CS専用チューナー」(パナソニック)が一足早く到着したので、さっそく近くの大型電気店で外付けハードディスク(2TB)を購入。そしてCS専用のアンテナの取り付け作業のため17日(木)の12時~13時にかけて2名の技術者が我が家に派遣されてきた。

ちなみに1年以上の有料契約を条件に、現在「アンテナ あげます!つけます!」のキャンペーン中とかでアンテナ代と取り付け工事費用は無料。結局、チューナー代だけが有料だった。

1時間ほどでケーブル接続も含めて取り付け工事が無事終了し、いよいよチューナーのスイッチオン。

初期設定も無事済んで「クラシカ・ジャパン」(736チャンネル)の視聴開始。さ~て、首尾は如何と興味津々で見守ったが、画質の差はあまり分からなかったが、音質の方は一聴しただけでかなりの差があると判断できた。とにかくスカパーの方が音が柔らかくて自然でさりげなく聴こえるのである。

奈良のMさんが先日、我が家で視聴されたときにムターの演奏について「BSハイ録画」と「光テレビ録画」とを比較して「レコードとCDの違いみたいです」と言われたが、まさにそういう印象。やはりアンテナから直接受信した音質と、ブロードバンドに乗せるために一度加工した(?)音質とではこうやって実際に比較してみると違いがよく分かる。

しかし、「光テレビ」単独で聴けばこれで十分だと思うので音質に細かいことを言わないタイプはそれほど気にする必要はない。結局、我が家では映画番組などを「光テレビ」、クラシック番組を「スカパー」で使い分けることにした。

これで手元のリモコンスイッチが6つにもなって、老化しつつあるボケ頭にとって選分けが大変。

                     

なお、この際だから比較することの重要性について言わせてもらおう。

一般的に部屋の中に二つ以上のオーディオ・システムを置くと非常に弊害が多いことは十分承知している。音響効果が悪くなるし電気環境からみてもいいことはない。

しかし、自分があえてそれを押し切って二つのシステムを置いているのは、オーディオは比較することによって始めて相互の長所と短所が浮き彫りになって改善箇所が見つかりやすくなり、相互のレベル向上が図りやすいからである。一つのシステムだけではどうしても視野が狭くなって「井の中の蛙」に陥りやすいと思う。とにかく、システムを二つにしたお蔭で、これまでどれだけ助けられたか分からない。

人生においても同じことではあるまいか。何事につけて比較することによってはじめて見えてくるものがあるし、ライバルがいることによって向上心が芽生えたりする。とはいえ、とうとう一番肝心の「カミさん」に限っては二人とはいかなかったのが残念至極!

さて、スカパー受信の番組はハイビジョン番組がほとんどだが、極めて残念なことにこの「クラシカ・ジャパン」はハイビジョンではなく標準画質と音質になっている。おそらく想像だが、「音楽業界」にことのほか配慮しているのではあるまいか。もしハイビジョン番組になってじゃんじゃん録画されたら、既存の音楽DVDソフトが売れなくなるのは必至だからねえ。
 

 


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