釣り紀行♯35~相変わらず多いエサ取り~
と き 2008年10月9日(木)快晴、海上無風
と こ ろ Y半島T防波堤~F波止
釣り時間 11時~16時30分
潮 若潮(干潮9時前後)
釣 果 クロ28匹(手の平クラス)、小あじ20匹前後、カワハギ1匹
前回の釣行では海水温がぐっと冷え込んで魚の食いがよくなかったが、1週間後の9日では夏日に戻ったかのような暖かさ。魚の食いが戻ったかに見えたが、何しろエサ盗りの小魚の数が半端ではなかった。
マキエを撒くごとに水面上をバシャバシャと音を立てて群れをなして泳ぎ回る。これではとても本命のクロに届く余裕はない。
それでも手前にマキエを打ってエサ盗りを寄せ付け、その間に出来るだけ遠くに仕掛けを投げて同時にマキエを飛ばしてエサを同調させる、結局その繰り返しだったがいつもの釣り方に比べて”かったるい”ことこの上ない。
エサ盗りがこんなにすさまじいほど増えた原因はもちろん海水温の急上昇が原因だがさらに自分がこれまで週1回ほどのペースで大量のマキエをばら撒いたことで居ついてしまったことも明白。
そろそろ場所替えを視野に入れたほうが良さそうで、とにかくこんなにエサ盗りが多いとまるで釣りにならない。
小物ばかりを手にしてスゴスゴと退散した一日だった。
釣り紀行♯36~今年はちょっとおかしい~
と き 2008年10月30日(木)
と こ ろ Y半島K地区神社横空き地
釣り時間 11時~16時10分
潮 大潮(干潮14時前後)
釣 果 チヌ(黒鯛)1匹840g、クロ足の裏クラス2匹、小あじ10匹前後
昨年と違って、今年はクロをはじめ全体的に魚の喰いが悪いようだ。同じ時期に昨年あれほど釣れた場所が今年はサッパリというのは珍しくないが、それにしても昨年の好調さに比べて今年は特別悪い。海水温の調査をしたわけではないが多分冷たい潮流が北上して流れ込んできたことに原因があるのではと勝手に推察している。
釣りは、言ってみれば人間と海に住む魚との遣り取りだが、それはごく狭い部分的なものに過ぎず、もっと大きな大自然の懐の中で”もてあそばされている”存在なのを今更ながら思い知らされる。
さて、31日(金)に娘が久しぶりに帰省するので「生きのいい魚」をということで3週間ぶりに釣行してみた。
「1場所、2エサ」のたとえどおり釣果は一に釣り場所の選択にかかっている。前回の不調に懲りて今日は久しぶりに釣り場を替えて昔通っていたS市のO島に渡ろうか、それとも行きつけのY半島の神社横空き地にするか実に迷ったが、最初に模様見でY半島に行き、釣り人満杯のときは迂回してO島にフェリーで渡ろうとの二段構えで出発。
10時30分頃にY半島神社横の空き地に着いたところ、イカ釣りが3人ほどしかいなくて、珍しいことに非常に少ない。元気一杯の屈強そうな若者に「横で釣っていいですか」とお伺いをたてると「どうぞ」と快い返事が返ってきた。
この場所で釣れるのは久しぶりで、潮風も気持ちいいし、お天気もいいし今日は絶好の釣り日和だなあと満足感に浸された。
ところが、これも束の間のことでマキエを始めてみるとどうも小魚の寄り付きが悪い、エサ取りでさえこの調子だから本命のクロはいうまでもなく全然姿を見せない。やっぱりダメかなあと思い出した頃、時間にして40分ほど経過しただろうか、ウキ下3mほどの深場狙いのウキがグーンと沈み込んだ。
素早く竿を立てるとガッチリ針がかりした模様で抵抗感がズシンと手元に伝わってくる。逃がすものかと獲物を引き寄せにかかるが結構抵抗が激しい。どうもクロの引きとは違うようだがと半信半疑のまま、しゃにむに竿の弾力を利用しながらリールを巻くと何と白い魚体が浮かび上がってきた。あれ、”チヌ(黒鯛)”だと思わず心が弾む。チヌは海面に口を出させて息をさせると途端に抵抗が弱まる。この辺はクロに比べて実に潔い(?)態度。
久しぶりにタモ網を出して捕獲した。約35cm、1kgぐらいかなあ~とあたりをつけた。刺身と吸い物にするとうまそうだと思わず舌なめずり。
「これで娘へのお土産ができた」、後はもう釣れなくてもいいやと急に気が楽になった。とはいうものの、いくらなんでも少しはぼちぼちと釣れて欲しいのだがその後がよろしくなかった。
とにかく、まったく釣れない。エサ取りは着実にマキエ効果で増えるものの肝心のクロが影も形も見せない。やっと2匹、足の裏クラスが釣れたが、群れをなした中から引っ張り出したのではなくて、仲間とはぐれたクロを釣った感じ。
あの手この手で、たとえばオモリとウキとウキ下をいろいろ替えて延々と16時前後まで5時間あまり粘ってみたがだめだった。
自分の拙い腕をタナに上げた発言かもしれないが、やっぱり「今年はちょっとおかしい」。
ただし、まるっきり違う別の釣り場では状況が違うかもしれないので、次回はS市のO島に舟で渡ってみようと決心しながら秋の夕闇迫る中を帰路についた。