経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

実は・・・・

2014年04月27日 | Weblog

生活も、経済も、経営も、過去もこれからも、
人と人との関係こそが「実」であり、
他は実に見えるが虚であるとみて、
対応することが賢明と考えられる。

たとえばを、3例示そう。
色々話していて、相手が「実は・・・・・」と切り出したとしたら
それまでの話は虚。

選挙時の候補者の言うことは、
公約も含めてほとんどが虚である。当選した者が、
それを実行して初めて実となる。

だから、「なぜ公約したことをやらなかったのか」と問うと、
彼らは「実は・・・」といい訳をする。

その、「・・・・」の部分を補うと、
「実と言ったがそれは虚だったんだ」ということになる。
つまり当選したいがために、虚言を吐いたというのが、
実だったことになる。

最近の知人の話。
連日2時間、3時間の行列ができる、ということを歌いこみにしているお店がある。
それは一度行ってみよういうことで、次の予定もあるので、念のため
「何時ごろ前から、並べばよろしいのでしょうか」と、たしかめたら、
「11時半の開店ですから、その頃にお越しください」と。
自分で発信した虚すら忘れたような返答だったと、嘲笑う。


となれば、
私達は、意識的、無意識亭、悪意があろうとなかろうと、
虚実交々、カオスの中に、存在していると思ったほうが
わかりやすいのではなかろうか。

とりわけ経営を考えるときには、その人とは何か、
その人が作った企業や組織、製品とは
どういうものか、といった人と人との関わりを中心に据えて、
きちんとそのつながりの有無を押さえることで、
虚の部分を実として確認しておくことが
求められる,と考えている。
続く