経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

塞翁が馬-4

2014年04月14日 | Weblog

「いやぁ心配だね。癌の転移は若い人ほど早いからね。
ご家族もさぞ心配だろうね。
でもこのピンチをチャンスにできるように頑張ろうよ」、
というメールしたとします。

私がこれ、後者のメールを打つとしたら、友ではなく、
憎らしい人には打ちたいと思いますが。
これは冗談で(ほんとうですよ) 

癌転じて福となすなどとは、私には言えませんね。
癌が転じたらえらいことになるのに。

癌は癌、ピンチはピンチ。チャンスではない。 
こんなふうに考えると、みなほんとうに、ピンチ=チャンスと
信じているのかな。これが不思議です。
信じられないのです。ニンジン、転じて肉になる。ありかな、

そんなこと。とおもって。誰かいったことを、
やせがまんでつかっていたら、上に書いたように二重の手間。 
お医者様に、「このポリープ、転じたらチャンスを招く」
と言ってご覧なさいな。
そんな心にもない言葉遊びしている間に、
手遅れになるよ、とお節介したくなります。
これが、こうしたことを書く動機です。

 ところで、映画「哀愁」でいう、
「未来が、こちらにやってくる」というセリフは、
まさに、菩薩のが言ったとされる「因果」なのだと、
あらためて感服しています。  
だが中には、過去の「因」(ほんとはひからびた「果」
だと思うのですが)が、

今の「果」に、と解している人々も少なくないようです。
これはどう考えてもおかしい。
過去の因で未来が拘束される。
よく私の脳力開発の勉強会でお話しすることですが、
朝顔の種を撒く、ということは将来(さき)、
未来に結実して、朝顔が咲くということの予約です。
続く