経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

減速するふんどし

2014年04月18日 | Weblog
若者の大きな固まりは、
やがてジジババの固まり化する。

こう考えていくと、コンビニの進撃が止まるとしたら
理由は2つあることが掴めよう。

だが、それは結局ひとつに集約される。
それはしかも構造的なもので、これを解決しない限り、
コンビニは、早かれ遅かれ構造的不況業態に
陥る懸念を抱えている、ということになる。

 その2つとは、
1に、メーカーの、いわばものづくり力が低下し新商品が少なくなるか、
当たらなくなった時だ。
2に、消費者が新商品に飛びつかなくなった時だ。

ゼロになることはないが、減少理由にはなる。
人だよりは、人に運を委ねることで上昇している時も、
下がるときも平等に働く。下がり始めたらどうするか。
自ら、手を打たねばならない。

ところで、上の2(後者)の理由は、
その実、コンビニ自身が招いた理由なのだ。
それは、コンビニの多くは、自社のメインターゲットを、
新商品に飛びつく若者層から、中高年層へ切り替えているのである。

もちろんそれはそれなりの理由がある。
このことは、これまでの成功要因、
ここでは加速の理由(エンジン)を自ら外してしまった。
もちろん若者層の減少に反比例し
中高年層は増えるわけだから、
それは考えとしては正しい。

だがエンジンを取っては減速、やがて動かなくなる。
その取り替えるべき新しいエンジンは、何か。
新しいふんどしはなにか。

最近の各社の動きの根底には、
まさに「このこと」がある。

それを探りだす強い視線で、
コンビニの今後の動きを見れば、
他の流通業界の今後の布石、対応策も見いだせる、
と、私は考えている。

で、私は、私なりにいくつかの仮設を立てて、
すでに検証段階に入っている。

やがて、ここで触れたい。